第四十六話:狂気の執念と、邪神融合
ご覧いただきありがとうございます!第46話になります。
追い詰められた黒幕ゼルギウスが放った、自らの命を捧げる禁忌の術——
邪神と融合した絶望的な異形を前に、要塞全体を揺るがす極大の攻撃が二人を襲います。
痛みに耐えながら葵を守り抜く航平と、その背中に応えるように光り輝く『始祖の魔導核』!
絶体絶命の危機から更なる覚醒へと至る、熱すぎる展開をぜひお楽しみください!
爆煙が激しく舞い散る中、崩れ落ちた瓦礫を跳ね飛ばし、ゼルギウスが立ち上がった。
ローブは破れ、胸元からは鮮血が滴り落ちている。
その瞳に宿るのは絶望ではなく、正気を捨て去った凄惨な狂気だった。
「クハハハ……素晴らしい! まさかこの私をここまで追い詰めるとはな……!」
ゼルギウスは吐血しながらも不気味に笑うと、懐から禍々しい黒紫色のナイフを取り出し、自らの胸へと深々と突き立てた。
「なっ……何をしているの!?」
葵の悲鳴が上がる。
「我が命、我が魂のすべてを捧ぐ……! 目覚めよ、邪神ルシフェリアよ!!」
ゼルギウスの身体が黒い液体のように溶け出し、背後にそびえ立つ邪神の巨体へと吸い込まれていく。
直後、要塞全体を激震させる凄まじい叫びが轟いた。
邪神の巨大な目がカッと開かれ、ゼルギウスの顔が胸元に浮かび上がった不気味な『異形の邪神融合体』が誕生したのだ。
要塞内部の魔力が急速に狂い始め、重力すらも歪んでいく。
「見よ! これぞ神の力! 世界の終わりだ!!」
異形の口から放たれたのは、先ほどとは比べものにならない極大の滅びの光線。
「くっ……させるかああっ!」
航平は速やかに【月銀の誓盾】を前面に押し出し、葵を背後にかばう。
衝撃波で床が砕け散り、航平の腕の骨が悲鳴を上げるが、その足は寸分たりとも揺るがない。
「航平! 腕が……!」
「大丈夫だ! この程度、痛くも痒くもない……!」
歯を喰いしばり、必死に耐える航平の背中を見つめ、葵の心に熱い決意が込み上げる。
「私に……もっと強い力を……航平と、みんなを守るための力を!!」
葵が祈るように握りしめた『始祖の魔導核』が、葵の強い想いに呼応するように、これまでにない眩い真白な光を放ち始めた。
第46話までお読みいただき、本当にありがとうございました!
自らの生贄によって邪神と融合し、悪夢のような最終形態へと変貌を遂げた黒幕ゼルギウス!
重力すら歪むほどの絶望的な攻撃に対し、腕の悲鳴を無視して葵を守り抜く航平の姿に胸が熱くなっていただけましたでしょうか。
そして、命がけで自分を護る航平の背中に応えるように、葵の抱く『始祖の魔導核』が真白な光を放ち始めます。
絶望の淵で解き放たれる葵の真の力とは——!?




