第二十四話:新緑の風と、古びた迷宮
ご覧いただきありがとうございます!第24話になります。
『港町ルヴァン編』を終え、今回から待望の新章【魔導都市ルクレリア編】がスタートします!
爽やかな新緑の街道を進む葵と航平が見つけたのは、草むらにひっそりと佇む苔むした地下迷宮。
港町での激闘を経て一回り成長した二人が、新たな謎と冒険へと足を踏み入れます。
新章の開幕をぜひ一緒にお楽しみください!
ルヴァンの港を後にしてから数日。
潮の香りは次第に薄れ、私たちの周りは雄大な山々と瑞々しい新緑の樹海に包まれていた。
セレスから受け取った推薦状を胸に、私たちは次なる目的地——歴史ある魔導都市『ルクレリア』を目指して街道を進んでいる。
「ふぁあ……風が気持ちいいね、航平」
葵が両手を広げて新緑の風を胸いっぱいに吸い込む。
ルヴァンでの激闘の疲労もすっかり抜け、その表情は明るい。
「ああ。海も良かったが、こういう緑豊かな道も落ち着くな」
「うん! ……あ、見て航平! あんなところに何かあるよ?」
葵が指さした街道の脇、深い草むらをかき分けた先には、苔むした巨大な石造りの門が佇んでいた。
門の奧には地下へと続く階段が伸びており、不気味なほどの冷気が漂い出ている。
「これは……自然にできた洞窟じゃないな。昔の遺跡か、ダンジョンか……」
航平が【月銀の誓盾】の柄に手をかけ、警戒しながら階段を覗き込む。
「街に着く前のちょっとした寄り道……って感じには見えないね。奥から、かすかに魔力の波動を感じるよ」
葵が【星糸の杖】を構えると、杖の先が僅かに点滅した。まるで未知の存在に反応しているかのようだ。
「よし……気をつけて入ってみよう。ルヴァンで手に入れた新しい力も、試しておきたいしな」
「うん! 私がしっかり後ろからサポートするからね」
二人は頷き合い、ゆっくりと暗がりへと足を踏み入れた。
一歩入ると、地上とは一変してしんと静まり返ったひんやりとした空気に包まれる。壁には怪しく光る青い鉱石が埋め込まれており、暗闇の中に幻想的な道を浮かび上がらせていた。
新たな土地で出会った、謎めいた古びた地下迷宮。
ここで二人を待ち受けるものとは——。
第24話までお読みいただき、本当にありがとうございました!
新章『魔導都市ルクレリア編』がスタート!
海の旅から一転、新緑の街道を進む葵と航平が見つけたのは、怪しく青く光る謎の地下迷宮でした。
ルヴァンで絆を深め、パワーアップした二人がこの古びた遺跡でどんな発見をするのか……期待が高まります!




