第十七話:風そよぐ港町と、新たなる予感
ご覧いただきありがとうございます!第17話になります。
遺跡での激闘を乗り越え、街の平和を取り戻した葵と航平。
二人が次なる目的地として足を踏み入れたのは、青い海と潮風が心地よい港町『ルヴァン』でした!
新天地での新しい出会いや美味しい料理に胸を躍らせる二人ですが、この街にもまた『黒い影』の噂が漂っていて……?
新章「港町ルヴァン編」開幕です!ぜひお楽しみください!
遺跡での激闘から数日。
私たちは温かく見送ってくれたゴルド親方やエレナ、そして街の人々に別れを告げ、西の果てにある港町『ルヴァン』を目指していた。
旅路の途中で通る街道は、かつての重苦しい夜霧が嘘のように晴れ渡り、心地よい爽風が草木を揺らしていた。
「見て、航平! 海が見えるよ!」
小高い丘の頂 see に立った葵が、楽しそうに声を弾ませて指をさす。
その視線の先には、陽光を反射してキラキラと輝く群青色の海と、白い船倉を並べた活気あふれる港町の景観が広がっていた。
「すごいな……風が潮の香りがする」
新天地への期待に胸を膨らませながら丘を下り、ルヴァンの巨大な門を潜る。
活気ある市場には見たこともない海の幸や珍しい魔導具が並び、行き交う人々や船乗りたちの熱気に包まれていた。
「まずはギルドに行って、この街の状況を確認しようか」
「うん! あと、美味しい海の料理も食べたいな」
そう言って可愛らしく微笑む葵と手を繋ぎながら、冒険者ギルドへ向かって歩き出す。
だが、賑やかな大通りを抜けてギルドの前に辿り着いたとき、私たちは周囲の冒険者たちが不穏な空気を漂わせていることに気づいた。
「また西の海域で船が襲われたらしいぞ……」
「黒いモヤに包まれた巨大な影を見たって話だ。まさか、あの海域にも……」
ひそひそと交わされる会話から漏れ聞こえる『黒いモヤ』という言葉。
二人は顔を見合わせ、繋いだ手へ自然と力を込めた。
場所が変わっても、世界のどこかで夜霧の影が人々を脅かしている。
(俺たちの力で、この街の海も守ってみせる)
新たな舞台『ルヴァン』で、私たちの次なる戦いと冒険が幕を開けようとしていた。
第17話までお読みいただき、本当にありがとうございました!
新章開幕!舞台は青い海と潮風が広がる活気あふれる港町『ルヴァン』へ!
旅の道中で見せる二人の仲睦まじいやり取りや、新天地へのワクワク感を楽しんでいただけていたら嬉しいです。
しかし、平和に見えるこの街の海にも、やはり『黒いモヤ』の影が忍び寄っているようで……
港町を舞台に、二人の新たな戦いがここから始まります!




