おまわりさんとキャーちゃん
「あれっ?」
おまわりさんは目を覚ました。
「ここは……どこだりお?」
かわいこぶってみたが、誰もいなかった。
辺りは明るく、自分のいる場所がよく見えた。
巨大な鳥の巣のような中におまわりさんは寝かされていた。お腹には優しく毛布が掛けてあった。
地響きのような声が上のほうからした。
見上げると、三ツ目に口の避けた巨大な怪獣が自分を見下ろしている。
有名な怪獣だった。おまわりさんもその名を知っていた。
世界を破壊し尽くす凶悪な大怪獣キャーちゃんだ。
キャーちゃんは優しい声で言った。
「目覚めたのね? 巣の居心地はどう?」
おまわりさんには「ウギャー、ドギャ? ズノノノノノ、ドゥアー!?」と聞こえた。
「食べないで」
おまわりさんは涙を浮かべ、哀願した。
「ぼきを食べないで」
キャーちゃんはにっこり微笑むと、言った。
「食べたりするわけないでしょ、バカね、かわいい子!」
おまわりさんには「ズァベベベベ、ダワワワリリリァ、バガガガガ、グァワイィィィグォ!」と聞こえた。
「もう……だめぴょ……食わりる……」
おまわりさんは目を回し、倒れると同時におしっこを漏らした。
「あなたはあたしのもの」
キャーちゃんはうっとりとした3つの目をして言い、優しい手つきでお漏らしの処理をした。
「もう離さないわ。死ぬまでちゃんと面倒を見てあげる」




