表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おわコン!~お笑い芸人は異世界で最高のコンビ!~  作者: 印朱 凜
第2章 魔女の卓球部員
PR
35/116

女流騎士大納言2

 広場では野次馬からのどよめきと共に、ダイナゴンの騎士らしい物怖じしない態度に賞賛の声が上がった。現実の世界でも、大勢の衆目の前で愛を語れる女性がどれだけいるだろうか。

 心の高揚を静めようと胸の上に手を添え、うるうるとした瞳の騎士はまるで少女のよう。


「どうでしょう? ダケヤマさん。こう見えても、私は好きな人に尽くすタイプなのですよ♥」


「どうってアナタ。付き合ってくれっちゅう事かいな? いや、参ったなコレ」


「常に死と隣り合わせの世界に生きる騎士は、この次という機会がないのです。はしたないって言われても構いません。あなたの事が好きなのですから!」


「ひょおおお! ダイナゴンさんは肉食系女子!?」


「ひょっとしてダケヤマさんは、もっと女性らしい人が好みなのでしょうか? 私、あなたの理想に沿えるよう努力します。今でも容姿に関しては、誰にも負けない自信がありますけど」


 ついに周りから声援が飛び交うようになってきた。


『ダイナゴン様〜、がんばって下さい!』


『抱いてやれ! こんなイイ女は滅多にいないぜ!』


 雑音が気に入らなかったのか、あくまで優雅であったダイナゴンは剣の柄に手を掛けて威嚇した。


「茶化さないでください! 私は今、とても大切な話をしている最中なのですから!」


 一瞬にして静まり返った事は言うまでもない。

 ダケヤマは改めてダイナゴンの顔を見た。真剣そのものの顔は紅に染まり、薄化粧した肌は透き通るような、きめ細やかさだ。視線を落とすとモデルのような体型。ダケヤマの見立てではB88.W55.H88である。


「いい度胸だ。気に入ったぜ!」


 やけにイラついてたカヤタニが、その言葉を耳にした途端になぜかキレた。


「ちょっと、アンタ! 軽はずみに返事していい事と悪い事があるで!」


「何だよぉ〜。何でそんなに怒るねん」


「日本の常識が通用しない世界では、何が命取りになるか分からん。軽率な言動は控えろっちゅう事や」


 カヤタニがダケヤマに食って掛かるのを見ながら、ダイナゴンは余裕の表情で胸を張った。


「あらぁ? もしかして貴女も、ずっとダケヤマさんの事が好きだったのでしょうか? だったら私は恋人を横取りする、悪い人という事になるのかしらね」

 

「…………!」


 竹を割ったような性格のダイナゴンは、悪意もなく包み隠さず物を言うタイプだった。

 カヤタニは、そんな彼女に少なからず好感を抱いたが、相方が取られるのを黙って見過ごす訳にはいかなかったのである。

 

「私のダケヤマは、そう簡単に渡されへんで!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ