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剣聖の嫁と、賢者の義母、聖女の義妹に愛される俺、農夫  作者: nayaminotake
第一章:剣聖の嫁と賢者の義母、聖女の義…

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8/8

第8話 大教会に行ってみたよ

――アリシアの有難い申し出だったが、街の鍛冶屋だけでどうにか出来る素材では無かったようだ




「ワリィな、兄ちゃんこりゃ超レアドロップ素材だ、こうも呪いの付与が強くちゃぁ俺の力だけじゃな…」




肩を落とすアリシア


(せっかく大事な家族が、俺にプレゼントしてくれようとしてるんだ…何とか…)




「………何か方法はありませんか?」




俺は店主に尋ねる




「まぁ、そうだな、教会の錬金術師らの力を借りれんだったら―――」




「!?ほんとう!?」




アリシアも店主の言葉に眼をキラキラさせている




「やった!」


「うん!良かったねノーム!」


「あらあら、ルシアちゃんも知らない内に責任重大ね、フフフフ」




アリシアは取り合えず、鍛冶屋の店主に鍬の作成をお願いしつつ、教会の錬金術師の件は何とかすると豪語して店を後にした。




―――ザンブレック王国の大教会は王都の外れにある聖教地区と呼ばれる特区に有る




特区とは、そこに住む住人には税が大幅に免除され、兵役も免除されるという王国から認められた治外法権エリアの事だ




特区に住む為の資格は一つ……教会の職員となる事




教会とは、文字通りこのフェラス大陸に住まう人々の冠婚葬祭にまつわる祭事をとり行う事は勿論だが


災害時は、被災地に赴き慈善活動を積極的に行ったりする




風の精霊王、シルフィスを主神とし崇め


【風は大地を愛で、交わり、命を育み、尊き聖風は人族に優しき幸福をもたらすであろう】


という、風の精霊王の言葉を教会の教えとして各地に布教して回るという役目も担う




当然このザンブレック王国の国教でもあり


教会の権威は王家ですら干渉することは出来ない




その権威を確固たるものにしている理由が、聖魔法教会(協会)と風魔法教会(協会)そして、錬金術師教会(協会)の存在だ




聖魔法教会は文字通り、治癒や解呪(毒、麻痺、呪い)を行うこの国には無くてはならない機関だ


そして聖魔法教会の規模には遠く及ばないが、風魔法教会に所属する魔術師らは、教会の保有する唯一の戦力として有事の際には大いに力を発揮することになる。




そして錬金術師教会…




おもに、発掘した鉱石の精錬を行い加工金属として、各地へと納品し兵士の武具や、家庭で使う鍋や建築機材に使われる。


そしてもう一つが、魔獣やら動物らからドロップした特殊素材を精錬する術だ




一般的なドロップ素材は、先の程のような街の鍛冶職人でも加工することは可能なのだが、レアドロップ品には強力な呪いが付与されており普通の方法では錬成出来ない




特に強い呪いが付与された超レアドロップ素材の錬成には、四大精霊の力が必要だと言われており


教会の錬金術師でもかなり限られた者が数名必要になるという…




まぁ何が言いたいのかといえば――――




「ちょっと、この黒龍の牙を錬成してほしんだぁ――――」




教会の受付の女性が笑顔を引きつらせながらアリシアを見つめている。




「剣聖アリシア様のご依頼とあらば、教会としても善処したいとは思うのですが…」




シスター服を着た受付の女性は、フロアにドンと置かれた黒龍の牙から噴き出る禍々しい呪いにドン引きしてるようだ…




―――まぁ無理もないよな、俺も同じ気持ちですお姉さん




「これは、錬金術でもA難易度…いえ、S難易度相当の素材…わたくしの一存で「はーい、任せてぇ――♪」なんて軽くは御受けしかねます」




「―――私からもお願いしたいんだけど」




グイグイ迫っているアリシアの横に立ったレイアさんも頭を下げる




「賢者レイア様のお願いでもさすがに……教会の枢機委員会にお伺いをたてないと…」




タタタタタ………




「ノーム義兄様ぁ――――!」




「どわぁぁぁぁ!!」




ズゴォォォォン!




突如、脇腹に緑の影が突撃してきて強烈な一撃を喰らい、教会のフロアの柱を2本へし折り壁に激突する




「グヘッ……」




「わざわざルシアを迎えに来てくださったんですね!嬉しいですぅ―――♡」




―――やばい、意識が…内臓がやられた…




「まぁ、ノーム義兄様もそのように嬉しそうされて、フフフ」




違い違う!これは痛みで顔が引き攣って……




「ルシア!丁度いいところに!」




「アリシア…わたくしは全く丁度よくないですわ…せっかくノーム義兄様がわざわざ逢いに来てくださって…今の幸せな時間を邪魔をしないで下さい」




「ねぇ―――義兄様―――♡」




あっ…だめだ、意識が……




「まぁまぁルシアちゃん、アリシアちゃんの話を聞いてあげて、ノームちゃんへの私らからの贈り物の件で――――」




「!?そ、それって例の!?」




ドッ




ルシアがノームから離れたとたんノームは壁へと倒れ込んだ…




「そうなの!聞いてよルシア!」




アリシアとレイアがルシアに先ほどまでのやり取りを説明すると…




「はぁ?私の大事な大事な大事な大事な大事な大事な大事な…ノーム義兄様へのプレゼントなのに、錬金を受けれないってどう言う事ですかぁ―――?」




「ヒッ!」




受付のシスターは聖女ルシアからの圧に恐怖し震えあがる




「せ、聖女様…こ、こちらの素材はS難易度の錬成……錬金術教会の最上位術師全員の力を以ってしても数日…いや十数日掛かりきりに…」




「だから?」




教会のフロアに飾られた花瓶が割れた




「だ、だから?そ、それだと、今、王家から勅命で受けてる依頼や、各地の鍛冶屋に卸すための作業がと、滞って…」




「で、だから?」




教会のフロアの天井につるされたシャンデリアの明かりが消えた




「で、ですから……その、今はなかなか難しいと申しますか…枢機委員会での決議がですね…」




「それで?それは、私の大事な愛しのノーム義兄様への日頃の感謝を込めたプレゼントよりも優先する事なの?ねぇねぇねぇねぇ」




教会のフロアの壁がひび割れ、ボロボロと崩れ出す




「ヒッ!す、すぐに枢機委員会を招集致します!」




「―――えぇ、今すぐ、ここへ全員連れて来なさい?じゃないと……」




「か、かしこまりましたぁぁぁ――――」




受付の女性は、慌てて教会の奥へと走っていった…




「フフフフ、すこし待ってて下さいね、ノーム義兄様♡」




―――いやルシア…それより、早く治療を……






―――――――――――――――――


nayaminotakeです


皆様の応援と評価が励めになりモチベーションにもなります。


出来ましたら★による評価もお願いいたします(^^ゞ


是非ともよろしくお願い致します。



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