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襲撃

 下校中……。


「ねえ、壊人かいとはどこから来たの?」


「どこからって、ここじゃない遠いところだよ」


「そこって、どんなところ?」


「何もないところだ」


「えー、そんなことないでしょー。そんなに田舎なのー?」


「本当に何もないところだぞ。俺の故郷は」


「えー、逆に気になるなー」


 彼、『不死鳥ふしどり 壊人かいと』に初めてできた友達の名前は『田中たなか いずみ』。

 赤髪ポニーテールと赤い瞳と小柄な体型が特徴的な女子である。


「あのな……俺の故郷は本当に何も……」


 その時、彼は殺気を感じた。

 そして、咄嗟に彼女をお姫様抱っこすると、そこから離れ始めた。


「か、壊人かいと! 急にどうし……」


「超能力者だ。一旦、ここから離れるぞ」


「う、うん。分かった」


 彼は小さな公園まで移動すると、彼女に「女子トイレに隠れてろ」と言った。

 彼女は「うん、分かった。気をつけてね」と言うと、女子トイレの個室に入った。


「出てこいよ。いるんだろ?」


 ジャングルジムの上に着地した彼は緑色のタンクトップを着ていた。ちなみに髪は金色の短髪である。


「俺はお前より年上なんだぜ? 少しは敬語を使えよ」


「俺にとって野良超能力者は狩る存在でしかない。だから、敬語を使う必要はない」


「そうかい。じゃあ、本気でやらせてもらうぜ! オールブレイカー!」


 彼はジャングルジムから飛び降りると彼に攻撃を仕掛けた。


「かかってこい。相手になってやる」


 彼女は耳を塞いでいた。超能力者同士の戦いに首を突っ込んでも、足手まといになるだけだと分かっていたからである。

 しかし、彼女は彼の戦いを友達として見届けるべきなのではないかと考えてしまった。

 その後、彼女は女子トイレの個室から出た。


「能力は『身体能力倍増』か……。厄介だな」


「なんだ? 流石のオールブレイカーもお手上げか?」


「いや、別にそういう意味じゃない」


「あぁん? じゃあ、どういう意味だ?」


「……それは」


壊人かいと! 後ろ!!」


 女子トイレから出てきた彼女の声が聞こえた直後、彼は背後から現れた影使いの攻撃をかわした。

 そして、そいつの動きを封じた。


「なっ……! あのガキ……絶対に殺す!」


 彼は彼女のところに行こうとしたが、彼の目の前に一瞬で移動したオールブレイカーに行く手を阻まれてしまったため、それはできなかった。


「なら、俺はその前にお前たちを破壊するだけだ。オールブレイカー……発動」


『うわああああああああああああああああああ!!』


 彼は彼の存在ごと破壊した。


壊人かいと、大丈夫? ケガとかしてな……」


「バーカ」


「あいたっ!」


 彼は自分のところにやってきた彼女にデコピンをした。


「もうー! 女の子にそんなことしちゃダメなんだよ!」


「そうなのか? 女の子はこれくらいなら、逆に喜ぶんじゃないのか?」


「それ、誰が言ったの?」


「俺の母親だけど、俺なんか間違ってたか?」


 そっか……。この子は私よりも子どもなんだ……。


「ううん、別に間違ってないと思うよ。けど、変わった人なんだね。壊人かいとのお母さん」


「まあ、元世界最強の……おっと、これはまだ言うべきじゃないな……。ほら、さっさと帰るぞ。田中さん」


「ちょ……ちょっと待ってよー! 今、何か言いかけたよねー! というか、友達なんだから、下の名前で呼んでよおおおおおおおおおおおおお!!」


 彼女は夕日に照らされている公園の地面を踏みしめると、彼の後を追い始めた……。

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