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31.痛み

「……シノベさん?小さい子、あなたが、何を思ってそんな風に言うか……解らないけれど、私は……痛っ」


 白い自動車は、顔を歪めて痛がっていて……、私は、その様子をただただ見つめて。


 彼女が篠部さんだと、私には妙な確信があって。


 私は、知らず、涙が頬を伝うのを感じる。


 「……嘘、嘘、ですよね……私、」


 あの日のことを誰にも言えなかった……あまりにも、哀しすぎたから、心の奥に隠したささくれのひとつ。


 「……あなたに、……篠部さんに、ずっと言いたかったことが、あります」

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