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20.素顔

 『波長』

 

 僕は、ぼんやり、小百合さんの言葉を聞きながら、……ぐちゃぐちゃになっていく気持ちと戦う。


 正しい人の言葉は、時に刃になると僕に言った相手は、誰だっただろう


 僕とは、波長が合わない、相性が悪いと言った相手は、誰だっただろう


 田邊?違う、田邊では無い


 僕の中に詰め込まれているコンピュータが、混ざり合うような気持ちになり、バッテリーに溜めていた電気が急激に目減りしていくのを感じる。……オルタネーターを動かして、早く充電しなきゃ、と、めちゃくちゃに焦る気持ちになる。


 『ーーお前なんて、俺は、初めから大っ嫌いだったんだよ。……これは、俺のお前に対する復讐だ』


 ぱんっ 


 と、僕の目の前が弾けて、僕の世界は、白く染まったーー。


 僕の身体は、光を失い、僕は、意識を失ったんだ。

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