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思いつくままに……エッセイ集  作者: 冬忍 金銀花


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700/717

ep.700 見えているものだけが……全てではない

 おやおや……もう七百回となるのか。続けるのも草臥れる。




2026年6月11日


●全て……と……総て


 「見えているものだけが……全てではない」は誤字である。言い換えれば「見えているものは……全てである」と言えようか。ならば……見えないものを考えて判断するとしたら、それは「総て」という漢字を書く。


 全財産……スイカズラの財布の全財産は……¥500-だけである。見れば分るのもだからだ。でも? 万屋だとしたら? 総なべて推測して判断するしかない。¥2500-くらいか??


 今は無き炭鉱の風景を考えてみようか。世の写真家らが書籍にまでしているも? 穴蔵の中までは探索していないだろう。トロッコの山盛りの石炭を切り取った写真が、それこそ坑道の先の地の底まで続いていることはないのだから。


 こうふ……漢字が出てこない、炭鉱夫は褌一枚を纏って最前線で活躍していた。気温はどれくらいあるのだろうか、三十五度とか以上だったりするから裸で潜る。女性の鉱夫も居たらしい、こちらもほぼほぼ裸体に近くて、褌の代わりに手ぬぐいを使っていたとか。


 炭鉱は軍需産業として発展していたから鉱夫らへの福利厚生は善く調えられていた。給料は高いが使い道はない、長屋の飲み代や、今の北九州市へ乗り込んで散財していた。食事は勿論のこと、お風呂はいつでも入る事が出来たのだから。


 あのトロッコは砕かれた石炭が積まれているとは限らない。最前線にトロッコのレールなんて敷かれていない。だから、大きな石炭の塊を必死になって……抱えて運んでいた。


 坑内の穴は狭い、小柄な身長の方が頑張ってあっただろう。


 このような風景は誰かが意図して広げない限り、世の人たちは知らないままだ。韓国の炭鉱も閉山するらしいが、あの炭鉱は日本人が地質調査して見つけ出したもの。閉山したらこの冬からの暖房が心配だね。



●買い物


 昨日は仕事で使いたいモノを買いに行った。俺の財布には¥3000-だけだった。


「四千八百円です」

「……」

「……?」

「お金がない、二千円出して」

「あと一千円も」


 いつものように買い物籠に何でも放り込む奥様、この日は銭の勘定を失念していたか、なにも考えずにレジへと進んだのである。


 だから……お釣りとして¥500-が財布に残っている。明日は郵便局へ行って引き出して奥様へ返すしかない。あとの一千円とは、領収書が必要な俺の買い物した金額だな。


 今日も平和だな……。


 五月三十日に「赤とんぼ」が飛んでいるのを見たが、年々と早くなるのは何故か。夕焼け小焼けの赤とんぼは、アキアカネという種類のトンボだな。本当に尻尾が真っ赤な色をしている。

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