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かわいそうな旦那様‥  作者: みるみる
27/33

27、ベラとモルガンの裁判


テオがまだ自室で寝込んでいる頃、ベラとモルガンが王様の前で裁かれる日がやってきました。


裁判会場の壇上には、既に王様が鎮座し、裁判の開始を待っています。


会場内に緊張感が漂う中、ベラとモルガンが手を縄で縛られた状態で裁判の場に登場しました。


見物人達はベラが登場するなり、ベラの姿のあまりの変わりようにざわつき始めました。化粧を落とし、髪を無造作に後ろで一つに纏めたベラは、普段の顔とはまるっきり別人のようでした。


以前のように華々しく美しいベラではなくて、目は小さくて隈が目立ち、眉毛も薄く、全体的に黄色くしみだらけの肌のベラがそこにいました。


そんなベラの素顔を見て、取り巻きの男達は大変なショックを受けていました。そして、騙されたとばかりに急に掌を返して、口々にベラに対し罵声を浴びせ始めました。


ベラはそんな屈辱に、唇を噛みしめて必死に耐えていました。


カンカン、


「静粛に!」


会場が静まり返る中、裁判官が裁判の開始を告げました。


まずはモルガンから、検察官から起訴状が読み上げられました。そこで、元キュリオス公爵夫人リリアの誘拐と殺人未遂の罪名が読み上げられた途端、会場からは、「死刑コール」があがり始めました。


「死刑!死刑!」


カンカン、


「静粛に!」


検察官は起訴容疑を読み上げた後、沢山の証拠も提示し、裁判官に判決を促しました。


判決は‥‥

 

「被告を死刑に処す!」


モルガンは死刑となりました。彼はすぐにまた地下牢に戻されて、死刑執行の日を待つのでした。


そんなモルガンの裁判の様子を目の当たりにしたベラは、恐怖で小刻みに体が震えているのを感じていました。


恥ずかしさや悔しさ、恐怖などの感情が彼女の中で渦巻いてました。


‥‥ですが、そこに罪の意識や後悔、反省の気持ちは一切ありませんでした。


彼女はこの期に及んでも、まだリリアを憎んでいたのです。‥‥自分がこうなったのも、全てリリアのせいだと、本気で思っていたのです。



検察官がベラに対する起訴状を読み上げる中、元キュリオス公爵夫人リリアの誘拐の指示・殺人の罪名が出た途端、会場からは先程と同じく「死刑コール」があがりました。


ベラには他にも、フェンネル侯爵領地への不法侵入に窃盗、夫に睡眠薬を過剰に飲ませた事による、殺人未遂の罪も加わりました。


「死刑、死刑、死刑、死刑‥!」


「死刑、死刑、死刑、死刑‥!」


カンカン、


「静粛に!」


検察官は起訴容疑を全て読み上げた後、沢山の証拠も提示し、裁判官に判決を促しました。


判決は‥‥


「被告を、罪人強制収容所Dでの終身刑に処す!」


ベラは罪人強制収容所Dでの終身刑となりました。ベラはこの裁判の後すぐに収容所へ送還される事になりました。


ベラが死刑の判決を受けなかった事で、会場がざわつく中、ベラは死刑にならなかった事に安堵し、口元にうっすらと笑みすら浮かべて、裁判会場から堂々と退場して行きました。


この時、ベラも裁判会場にいた見物人達もまだ知らなかったのです。


死刑よりも恐ろしい‥罪人強制収容所Dの実体を‥‥。そこには死刑よりも辛い死が待っていたのです。


ベラはそこで、恐ろしい恐怖を味わいながら‥‥死刑よりも辛い死を迎える事になるのです。


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