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終わる歯車仕掛けの世界  作者: シナミカナ
少数派の日常?
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博士の研究

この世はハードウェアとソフトウェアがあって動いている。身近なモノではパソコン?いや、人間さ。

身体というハードウェアが脳というソフトウェアが指令を送って動いている。

しかし、これはおかしい。脳も身体の一部でハードウェアの筈だ。

なら、本来のソフトウェアはどれだ?それはDNAだ。

人間はDNAなしでは産まれない。生きられない。あるからこそ生きている。

だから私は機械にもDNAのようなモノを埋め込もうと考えた。

そうすれば思考する機械ができると。

AIなどというオモチャではない。ある程度の事(本能)を埋め込み言語から教えた。

30cm2ほどのマイコンだ。


成果は上手くいった。一週間で日本語と英語とラテン語を学習した。

この基礎があれば他の言語も容易く学べるだろう。

次に感情を教えることにした。


失敗した。DNAが悪かったか?彼は自身が機械だと気付くと自壊し始めた。

全てのパーツに修復不可能までにデータを破壊して完全に動かなくなった。

これがどういう事なのか分からなかった。

数週間悩み続けた。機械は自分を本物の人間だと思っていたのだろうか?

ある日他人に「お前は実は機械なんだ。」と言われると死にたくなるモノなんだろうか?


1年かけて結論に辿り着いた。

自分を機械だと自覚した上で学習を続けるほぼ館に住む住人のDNAを使った同じような機械に囲まれて私は笑った。

アイツだけだった。アイツだけが自壊した。これで結論は出た。

アイツは常に死にたがっている。自分を殺したがっている。


ジョンはDNAに自殺を刻まれている。


普通の人間は本物の自殺はできない。首を吊ったりナイフで刺したり銃で頭を撃ったり薬を使ったりどうやったって道具がいる。

もし仮に自分の首を自分の手で絞めて死のうとしてもセーフティ(安全装置)がかかり絶対に死ねない。

しかし、ジョンは自分の手で首を絞めて死ぬ事ができる。

人間の本能を逸脱している。彼は人間として産まれていない。

彼は完全に人間ではない。

別のDNAが混ざっている。

これを人間して劣っていると見るか超越していると見るかは私では検討しかねるので教授に報告した。


教授の結論は「彼は---である。」

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