少女の行く末を心配してるどころじゃなくなった
「どういうことだい?イノウっていう金髪が迎えに行かなかったのかい?」
局長室にて、局長のハルタを前に、背後には、両手を拘束された衛士長と衛士の一人を従えて、トドネがニコリと笑う。
「来てなかったのです。仕方がないので、後ろのお二人に案内してもらったのです。」
イノウは、今、下りのエレベーターの中だ。丁度入れ違いになったのだ。
局長が大きく溜息を吐く。
「ご報告いたします。」
トドネの背後で直立不動の衛士が、大声を出すが、それをトドネが押し止める。
「いいのです。報告は終わっているのです。衛士長の疑いも晴れたので、貴方は、衛士長の手錠を外して、元の場所で元通りに勤務してください。」
トドネの言葉に衛士が黙り、衛士長の手錠を外し、局長室を出て行く。
「催眠術かい?」
扉が閉まるのを確認した局長がトドネに聞く。
トドネがニコリと笑う。
「違うのです。催眠術ほど深いものではないのです。言霊導入術なのです。」
いいえ。立派な催眠術です。
まったく、どこまでもヤートな女だ。自分の手の内をハッキリとさせないところなんて、最もヤートらしいよ。俺だってトドネが催眠術の使い手だって知らなかったからな。
「ふん。お前もヤートらしいね。」
局長もヤートのことをよくわかってる。
局長の言葉に、トドネはまったく表情を崩していない。ニッコリと笑ったままだ。なんだ、トドネのことを可愛いだけだと心配してたが、案外、強かじゃないか。
「ちょっと、待っといで、お前の相棒を呼ぶから。」
局長がブレスレット型の通信機に触れる。
『はい。どうしたんですか?』
「どうしたんですかじゃないよ!この愚図!!もう新任は上がって来てるよ!すぐに上がって来い!五秒で上がって来い!!」
『え?!いや五秒でなんて、そんな…』
イノウが話してる途中で通信を切られる。
う~ん。結構せっかちなタイプみたいだな。トドネはのんびり屋さんだから、大丈夫か?
「局長は怒ってらっしゃるんですか?」
…。
トドネ、地雷を踏みに行ってる?
「ああ?怒っちゃいないよ。」
「そうなのですか。普段から、そのように、怒ってるように聞こえる話し方をなさるのですね。了解いたしました。」
「なんだい?あたしの話し方が気に入らないのかい?」
「いいえ。気に入らないのではないのです。局長の話し方に慣れる必要があると確認しただけなのです。」
「なんだい。棘のある言い方だね?」
「誤解なさらずに聞いて頂きたいのです、私の話し方は、このような話し方なのです。局長の怒ったような話し方と同じで、生来のものなのです。ですから、局長も、私の話し方に慣れて欲しいのです。」
「あたしが、言ってるのは話し方じゃなく、お前の話してる内容に棘があるって言ってるんだよ。」
「大丈夫なのです。私の言葉に棘があっても、局長にとっては痛くも痒くもないはずですから、心配なさることはないのです。」
「痛くも痒くもないのを決めるのは、お前じゃなくって、あたしだろうが?」
「その通りなのですが、現に局長はなんとも思ってらっしゃらないと思うのです。」
局長が机の引き出しから煙草を取り出す。
「局長はお煙草をお吸いになられるのですね。」
「…」
局長がトドネを無視して、煙草の先に右手を翳し、「在るべきところに在る灯、ハルタが命じる。」と、不鮮明な発音で呪言を唱える。煙草に火が着き、局長が俯く。
ああ、禁煙してたんだろうなぁ。ライターも灰皿もないもんなぁ。
椅子をクルリと回して、横を向き、大きく息を吸い込む。煙草の先が真っ赤に燃えて、チリチリと音を立てる。一気に煙草の先が燃えていく。
煙草の五分の一が真赤に焼けて、フィルターから唇を離し、もう一度大きく吸い込み、大量の煙を吐き出す。
「どうぞ、なのです。」
トドネが再構築した灰皿を机の上に置く。
局長が、その灰皿に一瞥をくれ、トドネの顔を見る。トドネは変わらず、ニッコリと笑っている。
「随分と図太いね。」
煙草を灰皿ではなく、その横に置かれている書類に押し付ける。
コルナが発した通達の書類、その署名の真上だ…。
局長が、トドネを睨め上げる。
「はい。図太くなければ、地上で特別捜査官などできる訳がないのです。」
笑顔を崩さないまま、しっかりと、ハキハキと応えてる。
俺は胸がドキドキだよ。
こんな怖い姉ちゃんを前にして、どうして、トドネはビビってないんだ?
「いいだろう。図太くいられるには理由がある。神経がまともじゃないか、よっぽどの修羅場を潜り抜けて来たかのどっちかだ。」
トドネが笑ったまま、首を傾げる。
「違うってのかい?」
「はい。神州トガナキノ国には、化け物みたいなお姉ちゃんが、一杯いましたので、慣れてるんだと思うのです。」
ひえ~。トンナには聞かせられない言葉だ。
そりゃそうだ。トンナだけじゃない。化け物って言ったら、アヌヤにヒャクヤ、オルラにトネリだってそうだし、カナデにカノンは、元はエダケエの八穢の物の怪だ。コルナに至っては外事警察総監で、連邦捜査局局長よりも遥かに上だ。トドネが局長にビビる要素は全くない。
「へえ。上の平和ボケした連中に、そんな化け物がいるなんて、聞いたことも見たこともないがね。」
「はい。普段は猫を被っていますから。でも、容赦をしない時は、本当に怖いです。死んだ方がマシだと思わされるのです。」
「ほう、その化け物ってのは誰のことだい?後学のためにも教えておくれよ。」
トドネが眉を顰めながら笑う。
「残念ながら、それは言えないのです~。言ったら、私が容赦のない目に合わされてしまうのです。」
そりゃそうだ。
王妃と王族の名前を列挙する訳にいかないだろう。トドネが王族だとバレてしまう。
局長が、再び、トドネを睨みつけたところで、ノックの音が響く。
「お入り。」
「失礼いたします。イノウ・ハウゼン連邦特別捜査官、入ります。」
金髪のイノウが入室する。
トドネが振り返り、イノウにニッコリと微笑みかける。
イノウはトドネの顔を見て、凝視する。
本当に子供っぽいからね。トドネは。
イノウが、咳払いを一つして、局長の前へと進み出る。
「申し訳ありません。特捜の部屋に一旦戻ったため、擦れ違いになったようです。」
局長が、またもや、横を向く。
「そんなことは良いよ。それより、特捜第五班の部屋ができるのは明日だ。明日から、仕事に取り掛かってもらう。今日の所は、そのお子様を寮に案内してやりな。」
「わかりました。」
イノウが腰を浅く折って、脱帽の敬礼を局長へと送る。
上体を起こして、トドネに向き直ると、即座にトドネが同じ敬礼をイノウに送る。
「ゴルティア・トドネ・ヤートと言うのです。お子様ですが、よろしくお願いするのです。」
ウンザリした顔をイノウは隠さない。一つ頷いて「じゃあ、案内するぞ。」と、言って、出口に向かう。
トドネも追随し、出入口の所で、クルリと局長の方へと向き直り、「失礼するのです。」と言って、さっきと同じ敬礼をする。
二人が出て行った後、局長は、二本目の煙草を取り出す。
今度はゆっくりと煙草を吸い、フィルター近くまで吸った煙草を、トドネが作った灰皿に押し付けて、消す。
局長は、チラリと視線を上に向ける。
「化け物…ねえ…」
あたりを付けたんじゃねえだろうな?
コルナとズヌークの入れ込みようと、化け物って言葉がヒントになってるよな?拙くないか?
いや、別にバレるのは俺的には拙くないんだよ。そうだ。そうなんだよ。どっちかと言うと、バレる方が良いんだよ。その方がトドネは安全なんだから。そうだ。そうだぞ。トドネが言ってる化け物はトンナだったり、コルナだったりの王妃の連中なんだ。
頑張れ局長!答えに辿り着け!
「ふん。まさかね。」
ダメかあああ…
まあ、しょうがない。隠してたって、その内バレるさ。そうそう隠し通せることじゃないしな。と、いうことで、トドネの方に飛ばしてあるマイクロマシンへと意識を向ける。
トドネはイノウと共に長い廊下を歩いている。階は五階だ。
両側には扉が等間隔で並んでいる。
「この階は特別捜査官の住み込みの寮になってる。で、この扉の先が女性専用だ。」
鉄よりも硬い、硬質のアルミナガラスで区切られたその先にも、同じように廊下が続いている。壁に設けられたインターフォンをイノウが押し、返答を待つ。
『はい。』
「イノウ・ハウゼンだ。新任の特別捜査官を連れて来た。この先を案内してやってくれ。」
『了解。』
廊下の奥から女性が現れ、アルミナガラスの手前で止まる。
女性がブレスレットを操作し、アルミナガラスが分解消去される。女性がイノウに向けていた視線をトドネへと転がす。
「ゴルティア・トドネ・ヤートと申します。よろしお願いするのです。」
ペコリと、トドネがお辞儀して、自己紹介すると、女性はニコリと笑って、「ヨロシク。明日っから一緒に働くウタネヤ・クネートよ。」と自分も名乗る。
二十三歳の女性で、ネグロイドとコーカサスのハーフ。地中海の血も入ってるな。小麦色の肌に黒髪だ。瞳は緑色。女性にしては身長が高い。
白い開襟シャツにボーダー柄のパンツ。寮内ということもあって、足元はスリッパだ。
「じゃあ、ウタネヤ、あとは頼んだよ。俺は自分の仕事に戻るから。」
「ええ。了解ヨ。可愛い後輩君はあたしに任せといて。」
トドネとウタネヤがイノウを見送る。
「じゃあ、こっちに来て。」
トドネが足を踏み出し、境界線を示す黄色いラインを超える。それを確認したウタネヤが、再びブレスレットを操作し、アルミナガラスを再構築させる。
その境界、すぐ傍のドア。そのドアの前でウタネヤが立ち止まり、「ここよ。ここが、あなたの部屋。」と、指し示す。
「ありがとうございます。」
トドネが、丁寧にお辞儀して、上体を起こした後も、ニッコリと笑ったまま、ジッとウタネヤを見詰める。
「あ、そうか。鍵はかかってないの。部屋に入ってみて。」
ウタネヤに促されて、トドネがドアに向き直り、ドアノブを回して、部屋に入る。
何もない十五畳ほどの部屋だ。
床はフローリング、壁は白い漆喰だ。窓は東と南の二か所で、南側の窓はベランダに続く掃き出し窓になっている。トイレ、洗面、浴室は奥、南側の窓の横に設置されている。
「広いのです。」
玄関でアンクルブーツを脱ぎ、フローリングの床に上がる。右手。東側に、流しと錬成器が設置されている。
錬成器は、物質から元素を再構築するための機械だ。
脳底に備えられた精霊回路と装飾品として身に着けている簡易錬成器で、ある程度の物質の再構築とデータ化は可能だが、それでも、記憶容量に限りがある。それに、周囲に物質の元となる元素がなければ、物質を再構築することができない。
それで、トガナキノ国の国民にはポイントを配給し、そのポイントを使って足りない元素とデータの交換配布を行っている。
俺やトロヤリ達のように精霊の目を持っていれば必要な元素をマイクロマシンに収集させて必要な物質を再構築することも可能なのだが、再構築するにはその物質の構成元素と配列を記憶している必要がある。
俺はトーヤという超絶記憶力の副幹人格がいるから可能なのだが、他の人間には無理なことだ。だから、それを補うのがマテリアル生成器で錬成器だ。ハルディレン王国には、この錬成器を公開していないが、連邦国内に派遣しているトガナキノ国民には使用を許可している。
「錬成器の使用権原は、初期化させてあるから、まずは登録しときなさい。錬成器と簡易錬成器を同期させれば、さっきのアルミナガラスなんかも簡易錬成器にデータがダウンロードされて、分解消去、保存できるから、あと、必要な物はこの部屋のプライベートポイントで粗方揃うと思うわ。それと鍵は錬成器に保存されてるから再構築しときなさい。」
「はいなのです。ご丁寧にありがとうございます。」
トドネがお辞儀する。
「いいのよ。明日っからは一緒に働く同僚なんだから。そんなに馬鹿丁寧にしなくっても良いのよ。」
ウタネヤが気のいい笑顔をトドネに向ける。
「あと、わからないことがあったら、なんでも聞いて。あたしの部屋は、ちょっと離れてるけど、五〇八だから。」
「はい。それでは早速なのですが、ここではペットを飼ってもよろしいのでしょうか?」
ウタネヤが顎に人差し指を当てて上を向く。
「う~ん。まあ、動物にもよるかな?以前、黙って魔獣を飼ってた子が居てね。それ以来、結構、厳しいんだ。」
「ま、魔獣ですか。」
「うん。クルワスっていう鳥型の魔獣でね。成長すると翼長が六メートルぐらいになる奴。知ってる?」
トドネがコクリと頷く。
そりゃ知ってるわな。三年ほど前に俺が狩って来た奴を見せてやったんだから。ちなみに、このクルワスって奴も不味かった。
「で、どんな動物?」
トドネが肩から下げている鞄の蓋を開ける。
「ロデムス。出ておいで。」
体長四十センチメートル程のロデムスが鞄から顔を出す。
「な~んだ。黒猫じゃん。これ位なら大丈…」
ウタネヤの言葉が止まり、ロデムスをジッと見詰める。
「…猫?」
「はい。猫なのです。ね?ロデムス、にゃ~ンって鳴く猫なのです。」
「に、にゃ~ン…」
おい。人が猫の物真似してるみたいだぞ。
「猫か?」
「猫なのです。」
「猫か。」
「はい。猫なのです。」
「そうだよね。キバナリがいる訳ないもんね。ごめん、ごめん。本国で見たキバナリっぽいと思って。」
「最近の流行りなのです。猫の品種改良で、キバナリっぽい猫が増えているのです。」
「へ~。最近の本国ではキバナリっぽい猫が流行ってるんだ~。」
「そうなのです。でも、飼うのは一部のマニアだけなのです。陛下は自然をそのままにしときたい方なので、あまり、推奨されていないのです。」
「ああ~、わかる。わかる。あの陛下ならそんなこと言いそうだわ~。偏屈なんだよねぇ。仕事もしないでブラブラしてるだけでさぁ。ヘルザース閣下も変わってるって言ってるしねぇ。」
ぐぅ!!
「そ、そうなのです。かなりの変わり者なのだと思うのです!」
ぐわああああ!!
ト、トドネ…そんなに力強く言うな…俺の心が大ダメージだ…
クソ!ヘルザースめ!
いつか酷い目にあえばいいのに!
『ヘルザースのせいじゃないだろ?』
いいんだよ!嫌なことは、全部、あいつのせいにしちまえば!
「ところで、どうだった?局長に怒られなかった?」
トドネが首を傾げる。
「怒ったような喋り方をする人ですが、怒られなかったのです。何か、怒られるようなことがあるのですか?」
ウタネヤが笑いながら、顔の前で手を振る。
「いや~。別にさ、トドネちゃんが何か怒られるようなことをしたって訳じゃないんだけどさ。今朝からやけに機嫌が悪かったんだよね。それで、ちょっと聞いてみただけなんだよね。」
「そうなのですか。さっきのイノウさんもあまり機嫌が良くなかったのです。やっぱり私は歓迎されていないのです。」
ウタネヤが肩を竦める。
「歓迎されてないって言うよりも、心配事が増えたって、ところかな?」
ウタネヤがトドネの頭に右手を置く。
「こんなに可愛い女の子が未経験のまま特別捜査官に任命されてきたんだもの。皆、あんたのことが心配なのよ。」
俯き加減のトドネが、顔を上げる。
「わかったのです。皆に心配されないように、頑張って仕事を覚えるのです。」
ウタネヤがニッコリと笑う。
「いい応えだね。ただ、頑張るって言う新人は信用できないからね。まずは、頑張って、仕事を覚えな。」
「はい!」
「じゃあ、あたしは部屋に戻るよ。また、何かあったら、遠慮なく部屋においで。」
「はい。ありがとうございます。」
トドネが、しっかりと腰を折って、お辞儀する。
良かった。同性の同僚には恵まれたな。まあ、人間関係だからな、この先、どうなるかはわからんが、一先ずは安心だ。
ロデムスが鞄から跳び下り、「何が悲しゅうて、猫の真似なぞせねばならんのじゃ…」と、呟いてるのをとらえて、「まあ、まあ、良いじゃないですか。猫と思って貰えなければ、ロデムスは本国に強制送還されてますよ?」と、トドネがロデムスを慰める。
ロデムスがふてたように香箱を作る。
「いっそのこと、そうなっても良かったのじゃがのう。」
トドネが猫櫛を取り出し、ロデムスの毛並みを整えながら、ロデムスを宥める。
「そんなこと言わないでください。ロデムスが居てくれるお陰で、私は頑張れるのです。トガ兄ちゃんに恥をかかせる訳にはいかないのです。」
ロデムスが器用に溜息を吐きながら、ゴロリと転がり、トドネに腹を見せる。その腹に櫛を通す。
「致し方ないのう。おう、そこが気持ち良いのじゃ。」
なんだ?爺か?肩でも揉んで貰ってるのか?
トドネが猫櫛に溜ったロデムスの毛を錬成器にて分解消去しようとするが、それをロデムスが止める。
「錬成器で分解するのではなく、自身の簡易錬成器で分解するのじゃ。」
「え?どうしてなのです?」
ロデムスが座る。
「よいかのう?錬成器は物質の再構築を行うが、逆に物質を元素へと還元もする。しかし、その物質を構成する設計図とも言うべきデータを保存するのじゃ。此処の錬成器は何処に繋がっておるのかは知らぬが、もし、我の遺伝子データが残って、そのデータを何者かが閲覧したらどうなると思うのじゃ?」
その通りだ。
物質の再構築を行うには、その物質の設計図が必要だ。錬成器は物質を分解した時、再構築できるようにその設計図をデータとして保存する。
連邦捜査局の錬成器は連邦捜査局内の量子コンピューターサーバーに保存されている。足りない元素は、月に三度、本国から人の手によって配送される。そして、その配送に合わせて、月に一度、検閲監査を受けているのでロデムスが魔獣のキバナリだとバレるのだ。
「そうだったのです。危なかったのです。わかりました。今後は、気を付けるのです。」
なんだ、ロデムス、案外しっかりサポートしてるじゃねえか。ちぇっ。
ロデムスは、再び、香箱を作り。トドネは自分の簡易錬成器でロデムスの毛を分解消去していた。
まあ、なんとかなりそうで、安心したよ。
さあて、安心したところで、じゃあ、こっちの方を何とかしようか。
はい。実は、今、こっちは揉めています。
旅行?
満喫してるよ?うん。
凄い、満喫してる。
一〇歳の頃の姿になって、トンナの肩に乗ったまま、トンナが十数人の男達と大立ち回り中だ。
ね?満喫してるでしょ?




