ゾウリムシ
昔は空には色々な色があったという。青だったりピンクだったり、紺だったり。本で見た。今空を見上げれば赤い光が強くある。上にも世界があるのだ。空と言われた場所には国、、、すなわち敵国が上にあるのだ。ただ、それの、敵国の灯りが祖国に対して光っていると言っても過言ではない。昔は昼というものがあり、夜というものがあったが、そんなものは無い。いつも少し暗い世界で。いつも重たい空気の世界で。街は機械共の音でうるさくて。
「楽しくない世界だよな。」
オマケに俺もいじめられて。そんなことを考えながら本を読むことに力を注いだ。俺はまだ10歳だから大変なことからは逃げれば良いのだ。不意に扉が開く。先生が立っていた。アゼル先生だ。
「セレジア。」
ーセレジア。俺の名前である。死んだ両親からの唯一の大切な贈り物。
「セレジア。昼飯ができたから行くぞ。」
アゼル先生はいつも俺がいる場所を当てる。アゼル先生は女性の先生に人気だ。マッシュに少しパーマをあてたようなウェーブがある。高身長で裏でタバコを吸っていることを知っている。なぜか俺だけには目が見えにくい。表情が読めない。
「うん」
そう答えておく。
「今日カレーらしいぞ。」
「えっ、本当!?」
カレーと聞くと心が踊ってしまう。そして俺がいた資料室を出た。資料室はあまり使われていないらしく、ホコリを被っていた。それからは俺の秘密基地、、、俺だけの秘密基地としてあった。狭い部屋にずっしりと並ぶ本達。そして歴史と文学と哲学と、、、という感じで、自分の言語に力強い発達能力を与えた。まさかここがアゼル先生にバレるだなんて。廊下をアゼル先生と歩いていた。
「、、、最近、あの子たちとはどうだ?」
きっとあの子たちというのは俺を揶揄った奴らのことだろう。
「別に。、、、先生は仲良くなって欲しいの?」
「いや、そんなことはない。」
では何故聞いたのか凄く気になるけど。そんなこんなで食堂に着いた。




