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招待

招待



それはたいそうな封筒に入っていて、

鬼頭さんにペーパーナイフで開けてもらうと


「全国ボディビル特別大会招待状」


何だこれ?


中に手書きの手紙が


【変態マン君と美女達様】


『先日は、助けてくれてありがとう。実は前々から君達と話しをしてみたかったんだ。我々は冒険者であると同時にボディビルダーでもあるんだが、君達にも、我々と同じ匂がしたものだから、他の冒険者達には理解できない我々の世界を是非1度見てもらいたいんだ。


当日は特別席を設けて待っているから是非来てほしい、


楽しみに待ってる。


それじゃあ


PS.女王様達も1度招待して楽しんでもらったんだ、だからきっと君達も楽しんでもらえると思う』

 



3人で顔を見合わせて、須藤さんを見ると


「これは文科省も管理局も関わっていない、あくまでもマッスルズ個人からの招待状だ」

「はあ」


「そういう訳だから、行く行かないは君達に任せるよ」


そういう事、でもこんな手書きの手紙までもらったら行かないわけにはいかないよな~


さゆりさんもゆうも半ばあきらめ


「まあ、そんな顔、するな、君達はこれで5大パーティーのうち3パーティーを助けたことになるんだ、本当にすごいことなんだから、マッスルズと仲良くすれば、色々都合がいいぞ」


「そうですね、これは行くしかないですね」


「そうしてくれるか、助かるよ、管理局から文科省にそう伝えておくから」


「はい」


そうだよね3パーティー助けているんだよな


今日も、須藤さんと鬼頭さんと5人で、ホテルオオクラヤマの銀座はちべえ というお寿司屋さんでお寿司をごちそうしてもらった。


確かに! こんなおいしいお寿司は、生まれてはじめて食べたけど。


ちなみに、今回も特別報酬は600万円と400万円だったので、3人で管理局を脅しておいた。


「管理局がここまでせこいと思わなかったです、須藤さんには悪いけど、ここまで有名になったことだし、農水省にでも移ろうか、くらいセコイレベルですよ」


1週間後、皆の口座カードにプラス200万円振り込まれていた。


須藤さんも俺達に謝ってきたけど、上には逆らえないだろうからしょうがないんだけどね。




そのあとで、ゆりこさんにマッスルズさんのことを聞いてみたら、

1度誘われて行ったことがあるそうで、あのテンションの高さと雰囲気

、掛け声に圧倒されたらしく、大会に出場しないかって誘われたらしい。


でも、ダンジョンの方が忙しいといってお断りしたそうだ。


どんな雰囲気なんだろう?



今日は日曜日、ボディビル特別大会当日、


ダンジョンに入るのをやめ、大会会場に来ている。


こっそり隠れてコンビニ袋を被って、2人は仮面


入り口のポスターを見ると


『特別ゲスト、マッスルズともう1組は当日のお楽しみ』


って 俺達の事だ。


受付に招待状を渡すと、レシーバでゴニョゴニョ


あーっ マッスルズさんだ


「いや~、来てくれてうれしいよ」


「はい、ご招待いただきありがとうございます」


「今日は、1日たのしんでくれたまえ」


「「「はい」」」


席に案内されると、チラチラ見る人、


「変態マン、こんにちは」声をかけてくれる人もいた。


席は・・・・・・確かに特別席


あたりが暗くなり、ステージにライトが、司会の人が出てきて 


「本日の特別ゲストは マッスルズの皆さんとそして、今話題の変態マンと美女達の皆さんです!!」


マッスルズさん達がステージの袖から出てきて、俺達の方に手を差し向ける。


スポットライトが俺達を照らしたので、3人立ち上がって礼をすると、さっそく掛け声が、


「へ ん た い マン!」


「ほそマッチョ!」


「肩に美女!」


「フィット!行ける!」


肩に美女って?


そうかこれが掛け声ってやつか


とりあえず3人手を振って、席に座った。


大会が始まり、ステージでは、選手が色々なポージングを決めると、掛け声が


「はい!ズドーン」


「肩にダンプ!」


「背中に鬼―!」


「上腕二頭筋チョモランマ!」


「上腕三頭筋!三角パイ!」


「マッチョの豊洲市場」


なるほど、ゆりこさんが言っていたのはこれかー


すごい熱気と掛け声に驚いていると

エギジビジョン?


フィット大会全国大会出場者、というのが


う~む、 これはいい 


ゆりこさん達はこっちだよ、『これに出れば』


って言う事か・・・綺麗で、でもエロくて・・・


じーっと目を凝らしてみていたら


脇に手を入れられ『フギャ』


ゆうが睨んでいる


「すみません」


「私達だって負けないんだから」


「はい、ごもっともです」



最後にステージにマッスルズさん達が登場し


俺達をステージ上に招き


あっ、バフかけた、体がズン、いつも以上に筋肉が盛り上がった。


その瞬間、観客から


「マッスルズ! ズドーン!」




マッスルズさん達はこっちの筋肉もバフかけれるんだろうな なんて思って見ていたら最後に

「今日は、我々の仲間、変態マン君と美女のみなさんが応援に来てくれた、拍手―!」


マッスルズさん達がポーズを決めたので


俺達も何か挨拶をしなければいけないんだろうけど、さゆりさんとゆうは俺のうしろに隠れてなにも言わないから


「俺達~」 脇腹~『フギャ』、


あっ、ゆうが笑ってるけど目が真面目。


思わず絶対やらないと心に決めたはずの変態マンポーズをしようとしてしまい・・・止められて良かった。


ステージに上がって、皆から声援を受け、浮ついてしまい感覚がおかしくなっていた。


「本日はこのような場にお招きいただきありがとうございました。


マッスルズの皆さん、そして出場者、観客の皆さんありがとうございました」


「うおー! へ ん た い マーン」


「ホソマッチョ!」


「肩に美女!」


「フィット確定!」


さっきと同じ掛け声だけど、


うん、確かにステージでかけられるとテンションが上がるな~


大会も終わり、応接室でマッスルズさん達と対談。


マッスルズさん達は本当に良い人達だと思った。


裏表がなくいつもこういうテンションなんだろうな 


30階層の移転魔方陣の設置について、マッスルズさん達も文科省にプッシュする事を約束し


「また会おう」


「はい」


全員で握手をして、今日1日が終わった。


次の日のボディビル特別大会の映像は


・・・すごかった。 


スレはいつものようなコメントもあったが

今回は、応援の方が圧倒的に多くて、うれしい。


マッスルズさん達の招待を受けて良かった。


「ねっ 変態マンは人気者なんだよ」


「うん」


「よかったね」


「うん、ゆう ありがとう」


「どういたしまして」



挿絵(By みてみん)



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