Mission 02: Abyss
気付けば、車内。
東の空から登り始めた太陽に、紫雲楓は目を細めた。助手席には女の子が静かに寝息を立てていた。
外を見回すと、大きなトラックが数台。土産物屋にご当地ものの看板。
どうやらここは都内付近の道の駅のようだ。
思い出した。昨晩の奇異な事件を。
狐を自分の身体に迎えたまでは覚えていた。恐らくそこで自我を奪われたのだろう。さすがのお人好しもここまで、神の使いだか妖怪だか化け物だか解らないが、人様の身体をここまで自由にして良い道理はない。
苛立ちを覚えながらも、とりあえず状況確認のために、すやすやと眠る嵯峨野千里の肩を揺らした。
「むにゃ…。あ、おはようございます…。コハク様。
は…!楓さん!」
およそ女子高生らしい反応だ。寝起きで密室でそこそこのイケメンと二人きり。千里は真っ赤にしながら髪の毛を整え深く座席に身体を沈めた。
「おはよう。コハク…と言ったな。それがあの狐の名前か?」
少し不機嫌そうに女子高生を睨む。
「とりあえず、状況を教えてくれ。身体を乗っ取られている間の情報がほしい。」
千里は少しずつ落ち着きを取り戻し、コハクが住んでいたという都内の稲荷神社へと向かっていることを告げた。道中、慣れない運転に疲れた事と、夜も更けてきたという理由で車中泊をすることとなったのだ。
「…女子高生と車中泊…。世間的にアウトだな。」
顔面を覆って項垂れる楓。しかしすぐに顔を上げた。
「そんな一般常識なんて今は関係ないな。すぐに神社へ行こう。」
と、キーをひねりエンジンをかけた。
と、ダッシュボードのある一点をみつめている千里の様子に気づく。どこか悲しげな表情をしていた。
その理由を尋ねる。
「え…?あの…。昨日コハク様がおっしゃっていたことを思い出してしまいまして…。」
申し訳無さそうに楓を見る。
「楓さんの心には物凄く深い傷があると…。そういえば楓さん拳銃を撃つとき凄く辛そうだったし…。
もし、お話だけでも、私で良かったらお聞きしますが…。」
十ほど年下の女の子からそんな心配をされる。そこまで悲壮感を出していたのか。情けないものだと、楓は反省した。
自分の事を誰かに聞いてもらいたかったというのもあったかもしれない。
楓は、ゆっくりと自分の過去について語り始めた。
区境の道の駅の駐車場で、壮絶な楓の物語を、千里は耳にする。
【数ヶ月前・中国雲南省】
深淵。
静寂の中、微かな吐息だけが響く。
コンクリートでできた迷路の中を可能な限り音を消し目的地へ向かう。
六人。歴戦の戦士達が上官からの命を受け目標を捜索、捕獲すべくある施設に潜入していた。
人間の網膜には到底到達し得ない光を彼らは捉えながら進んでいる。多少解像度に難はあるがNVG(暗視スコープ)の恩恵によるものだ。
潜入開始から一時間。護衛は全て手際よく片付け、サーモグラフィ対応の監視カメラも工作員により"ごまかし"を終えた。
後は残り数十メートル、目標ポイントに辿り着き積荷を捕獲し四百メートル上空のヘリに届けるのみ。
NVGで目を覆われた戦士達の顔は全て同じに見えるが実はその国籍は様々。
このチームは世界各国の軍に所属していた猛者達で編成されていた。
その中に日本人が二人、そのうちの一人が紫雲楓だった。
時は遡り半年前。
「第三管区第五小隊諜報班所属 カエデ・シウン少尉。
本日を持って本部非監視下における特務部隊【ピース】に異動を命ずる。」
楓は十八歳になった年にアメリカ陸軍に入隊した。その後訓練にも真面目に取組み数々の戦績を上げ十年にして陸軍中に名が知れ渡るほどの戦士となった。
この頃アメリカ陸軍には奇妙な噂があった。
『優秀すぎる戦士は上層部から煙たがられ、やがて危険因子と判断され抹殺される。』
馬鹿みたいな噂だが実際に行方不明になった戦士は数少ないが、いる。
恐怖政治といえば大げさだが、その噂により血の気の多い戦士達が統率されている部分があるというのも事実ではある。
楓はその噂の真相を今目の前で突きつけられたのだ。
「了解しました!」
規則通りの礼を済まし楓は退室した。
楓の異動先であるピースという部隊。全く情報の無いままその扉を開けた。
楓の緊張とは裏腹に底抜けに明るい歓迎を受け初日は何事もなく過ごした。
そこで得た情報によると、上官はほとんど顔を見せない。毎回部隊長が上からの指令を伝えて任務を遂行する。
その任務は調査,捕獲,別働隊の誘導がメインだという。
実戦部隊、諜報部隊を経験し戦果を上げてきた楓が呼ばれたのも頷ける内容だった。
二日目、着任初日には顔を見せなかった部隊長が現れた。
「これからブリーフィングを始めます。」
楓は目を疑った。
部隊長は年下ではないかというほど若く可憐な少女だった。
「カエデ・シウン少尉ですね?私が部隊長のハーマイオニー・ウィズリーです。
これでも貴方と同い年です。宜しくお願いします。」
形通りに敬礼を行いつつも内心不安を覚える。
昨晩同部屋になった奴らが"ウィッチ"と呼んでいたので女性だとは認識していたが予想以上のルックスだった。
初任務は南アフリカのジャングルのある地点に到達し狼煙を上げることだった。
その場所は以前の戦争での地雷や不発弾がゴロゴロしている場所で困難を極めたが、ピースのメンバーの実力は目を見張るものがあり、着実に歩を進め見事に指定ポイントに到達し狼煙を上げることに成功した。
しかし最後まで任務の背景は知らされることは無かった。
それから次々と難解なミッションは続いた。
楓はそこでも実力が認められ、仲間との人間関係も良好だった。
しかし数ヶ月経ち、楓は少しずつ精神的に追い込まれていく。
「まあ、ここじゃ誰もが経験するさ。」
階段で項垂れていた楓に缶コーヒーを渡したのは曽田盤という日本人だった。
彼は日本の特殊救難隊で近年稀にみる救助率を叩き出し英雄と呼ばれていた。
その力は世界のために使えるという事でピースにヘッドハンティングされたという。
「毎日何をやらされているかさっぱり分からない。なのに常に命懸け。
本当にこれで世界の誰かが助かってるのか不安になることはしょっちゅうさ。」
久しぶりの日本語に少し心が休まるのを感じた。
「どうやってその不安を取り除く?」
「んー、慣れ…かな?」
「…それだけか?」
「ははは、ごめんごめん。後は、家族だよ。
僕は毎日妻や子供に手紙を書いてる。」
そういって胸元から写真を取り出す盤。
「手紙を貰う度にああまだ日本は平和なんだなって思うよ。」
楓は盤の笑顔に救われる思いだった。
それから盤とは良くコンビを組んだ。
たまにぶつかったりもしたが二人はお互いをかけがえのない存在だと思った。
そして今日もいつものように全く背景を伝えられないままミッションが降りてきた。
「本日は中国の雲南省の平原にある極秘施設に潜入し積荷を捕獲します。
積荷は全長四メートル。目標を発見次第フィングストンベルトで固定。
天井をC4により爆破した後、フルトンシステムで上空のヘリへ郵送します。
郵送後、各自フルトンにて上空へ離脱。各員人数を確認した後帰還します。」
予定通り事は運び最後の扉の前。
楓は目標があるとされる部屋のロックを解除し、仲間にOKサインを送った。
扉は開き、同僚のスティングとグレッグが先行する。
「積荷を確認した。これよりベルトを装着する。」
任務は滞りなく進む…はずだった。
「待て!何だこれ!」
上層部にも部隊長にも予測ができない事態が起こっていた。
「積荷のコンテナが破壊されてるぞ!」
隊員は全員部屋に入る。
NVGごしに見える緑一色で映し出された映像。
そこに映る積荷とされるコンテナは破られ金属の塊は粘土のように拉げていた。
その積荷を恐る恐る触って確かめたのはインド人のラジュだ。
「これ…内部から爪で引き裂いたみたいだ…。」
「何を馬鹿な…。」
身体の大きな黒人のブルータスが言い終える前に何かが眼前を横切った。
「うわぁぁぁ!」
彼は一度故郷アフリカでライオンに出くわしたことがある。
しかし運良く満腹だったため襲われることは無く事なきを得た。
それと比較しても比べ物にならないものが一瞬だが視界を覆った。
「どうしたブルータス!」
「た…退散すべきです!ここには何かいます!」
鎮圧された区画ゆえに大声をあげることは問題ではない。
それにしてもそのうろたえ方は尋常ではなかった。
「どうした!落ち着け!」
スティングはブルータスの両頬を掴み呼びかける。
「ば…化物…あれは獅子やサイなんか赤子に思えるほどの化物だ!」
赤く光るゴーグル越しに楓と盤は顔を合わせる。とうとう気が触れたか?
その時すぐ隣で悲鳴があがった。
楓はすぐにその方向に目を向けるがそこにあるのは積荷のかけらと無機質な床だけだった。遠くで何かをぶつける金属音が響く。
盤は顔下半分を覆っていた黒いフェイスマスクを少し下ろし、視覚以外の神経を研ぎ澄ました。
「血の匂いがする!皆四時方向の壁際に隠れて!」
盤の声を合図に全員が壁に背を着ける。
スティングは異変に気付いた。
「おい、一人足らないぞ!誰がいない!?」
点呼を呼びかけるが唯一グレッグの声だけはしなかった。
「嘘だろ…う…ぎゃぁ!」
楓のすぐ横にいたラジュの声は一瞬にして遠くに消える。
積荷が格納されているこの部屋は大体日本の小学校の体育館程。
パーテーション等の遮蔽物もあり、巨大な何かが隠れるには十分だった。
各々は銃を構え背中を預ける。
「現状から見て、積荷の中身は猛獣。内部から猛獣は逃げ出し隊員二名は捕獲されたと判断する。」
楓は冷静に呟いた。
「んなこたぁ解かってるよ!タコが!どうやって二人を助けるかだ!」
スティングが吠えた。
「でも音もなく近づいて姿が見えない猛獣なんて聞いたことがないよ!」
盤が言う事も最もで、この静寂の中足音をゼロにできる動物なんて存在しない。
「それにあのコンテナを中から突き破るなんて化物以外何物でもないぜ!」
「ブルータス!冷静になれ、化物とかそういった非科学的なものを連想すると冷静な判断ができなくなるぞ。
とにかくグレッグとラジュの捜索を最優先にする。
二人一組で俺と盤は十二時方向から、スティングとブルータスは六時方向から進む、いいか?」
「おう、…了解!」
「ゴー!」
楓は身をかがめ銃を手に進んだ。
ちなみにこの施設では妨害電波により本部との連絡はできない。ゆえに自分達で乗り切る必要があった。
盤の身体能力は隊の中でもずば抜けているが、元々が救難隊に居たため銃の扱いには不安を覚えた。
楓はというともちろん身体能力はトップクラスだが、何より銃の腕前は目を見張るものがあった。
盤の苦手分野をカバーすべく楓は彼をバディに選んだ。
「うわああ!こいつめ!!」
ガゥン!ガゥン!
数十メートル離れたところ、楓がスティング達に指示をだした場所から銃声と悲鳴が響く。
まもなくスティングとブルータスの声も聞こえなくなりまた静寂を取り戻した。
「盤、スティングたちは!?」
「大丈夫、まだ全員生きてる。」
盤は腕に巻いたPDAで四人の生態データを確認する。
隊員が装着しているスニーキングスーツには常に生態情報が送信される仕組みになっていて、各隊に一人それを常にPDAで確認できるようになっている。
PDAでは四人に心肺機能の停止は表示されていない。
「巣に持ち帰ってるってことか?」
そのとき楓は僅かな空気の動きを捉えた。
NVGが移しだす視界に突然現れる大きな影。
一瞬虎の爪のようなものが見えたがその次の瞬間頭部に衝撃を覚え一気に視界がブラックアウトした。
やられた!?いや、楓は間一髪で身をかがめてかわしたが、NVGのみ破壊され後方に吹き飛んだのだ。
一気に視界を奪われた楓。
「今の音、楓!大丈夫!?」
「ああ、ゴーグルを持ってかれただけだ。」
「それじゃ一歩も動けないよ!どうする…?」
すると遠くに少し灯りが点る。
「あの光…炎?ジッポか?」
「そうだ!僕達の中で唯一ライター持ってるのはグレッグだよ、位置を知らせてくれてる。」
「よし一か八かだ、俺の手を引っ張ってくれ、一気にあそこまで駆け抜ける!
どうせヤツにはこっちが見えてんならやるしかない!」
「解かった。障害物は僕が指示するから…三、二、一、ゴー!」
二人は僅かな灯火に向けて走った。
運良く光の下へ辿りついた二人だったがそこで信じられないものを見た。
四人は粘着性の高い液体で身体の自由を奪われていた。
その液体で喉をやられているらしくロクに声を出す事もできなかった。
しかしグレッグは抵抗した。少しだけ動く右手でポケットからライターを取り出し火を点けたのだ。
今、楓の視界はライターの火に照らされた半径数メートルほど。
そこに浮かび上がる脚はおそらく盤のものだ。
その真後ろに先程一瞬だけ視界に捉えた獣の脚が入ってきた。
盤は全く気付いていない。
「めぐ…!」
楓は叫んだが時すでに遅し、盤の脚は一瞬にして消えた。
しかし声だけは聞こえる。暗闇の中から盤の必死で抵抗する声。
一瞬の静寂の後、獣の悲痛な叫び声があがる。
もし楓がスコープをしていたなら盤がアーミーナイフで獣の眼を潰すところが見えたであろう。
盤は獣がひるんだその隙に、腰にあるポーチの中に手を入れた。
楓は自分のいる場所から二十メートルほど離れた場所に灯りが点滅するのを確認した。
「あれ…は!?」
その光は周りを照らすには弱すぎたが、盤を手に抱えたまま移動する獣の位置を知るには十分だった。
「楓!これなら見えるだろ!?撃て!この光めがけて撃つんだ!」
しかし楓は知っていた。
今ゆっくりと軌跡を描いているその光、それはただの光ではない。
それは強固な天井を破壊するために用意したC4爆弾の起爆確認ランプだった。
予定では盤が天井に設置した後、起爆スイッチを持ったラジュが爆破するはずだった。
しかし盤は今楓に獣の場所を知らせるため、そして自分もろとも獣を撃退させるために、起爆準備確認用のランプをONにした。
ライターのオイルが切れたのか、グレッグの手の中の灯りが消える。
後は遠くに光る一つの点、C4爆弾のランプのみが闇に浮かんでいた。
その時しゃがれ声で誰かが叫ぶ。
「馬鹿野郎!死にたいのか!!そんな犠牲みとめねえぞ!」
スティングは流暢な日本語で盤に言った。
「ありがとうスティング…でも、僕一人の犠牲で皆助かるんならやるしかないよ!
撃て!楓!お前が撃たないと…皆が死んでしまう!」
「…だが!こんな…!」
楓は自分の愛用の銃をランプに向けて構える。
その様子は他の四人にはスコープ越しに見えていたがもう声を出せる者は誰もいなかった。
もちろん盤の眼にも楓の銃口が自分に向いているのが確認できた。
そして穏やかな盤の声が響く。
「もし…無事に日本に帰れたら、僕の妻と子供に伝えてくれるかい?
『愛してる』って。」
そんな三文小説みたいなことを…そう笑って言いたかった。
しかし獣はそんな余裕さえ与えてくれなかった。
C4のランプが少しずつ楓の方へ動き出したのだ。
「楓!君と出会えてよかった!!」
これが盤の合図だった。
楓は右人差し指に力をこめた。
「うあぁぁぁぁぁぁ!!」
銃声の直後、静寂と深淵は爆発と共に炎に呑み込まれた。
五日後、盤を除く五名は精密検査の後無事に各自室への帰宅を許された。
後始末は全て内密に行われたようで、任務も"成功"とされたらしい。
積荷の中身は軍事用に強化されたライオンとのこと。
環境保護団体からの依頼で対象動物の解放が目的だったという。
子供でもわかる嘘である。
スコープ越しにその姿を見ていた四人はそんなものではないと主張したが
恐怖体験による記憶の改竄であるとされ、誰にも相手にされなかった。
他にも納得のいかないことだらけだったが結局は上層部からの圧力により
今回の一件は全てコンフィデンシャルSという最高機密として取り扱われる事となった。
楓は誤射によるC4起爆のため曽田盤少尉を殺害したとされ軍事裁判にかけられた。
様々な憶測や事実が行きかう中、結果的には無罪、長期謹慎処分という結末となる。
そして楓は十年近く愛用してきたその銃を捨て、アメリカを後にした。
【再び現代・日本】
できるだけ、端折りながら伝えたつもりだったが、気付けばトラックは一台も残っておらず、お店の開店準備が始まっていた。一日が始まろうとしている。
話し終えてから思うのもなんだが、やはり人に話すような内容ではなかったかもしれない。こんな話をされてどうすればいいのか、わかるはずがないだろう。
楓は、申し訳ない気持ちでずっと清聴してくれていた千里の方へと顔を向けた。
「えぐぅ…!えぐっえぐぅ!うぅううぅうあわあああああん!!」
号泣。引くくらいに号泣。
「お…おい。」
家を飛び出した手前、レディに渡すハンカチもない。頭をかきむしり対応に困る楓。流石に安い軽自動車だ。デッドニングもしっかりしていないためこんな泣き声すぐに外に聞こえてしまう。
とりあえず人目に付く前に出発することにした。
動き出した車に気づき、少し落ち着いてきたようだ。少女のようにヒクヒクと声をつまらせながら、自分で取出したハンカチで涙を拭く。
「楓さん…。それは辛すぎますよ…。メグルさんを…楓さんは……うわーーん!」
やはりだめだ。千里の号泣は暫く続いた。
同情。意外とそれが嬉しかった。一人で抱えていたことで息が詰まりそうだった毎日。だが誰かに聞いてもらうだけで、泣いてもらうだけでこんなにも心が軽くなるものなのか。
他人の不幸にここまで同調してくれ、その相手を癒やしてくれる、それは彼女の才能なのかもしれない。
「ありがとう。」
号泣が続く彼女の耳に届いたかは解らないが、楓は素直にそう漏らし、笑った。
千里は不幸にも激レアな楓の微笑を見逃すことになる。
楓は少し晴れた気分で、フロントガラスからその先をみつめた。
そうだ。家でゴロゴロしている場合ではない。思ってもないところから転がってきた情報だ。無駄にするわけには行かない。
盤を奪った化け物に繋がる何かがあると、楓は信じてアクセルを踏む。
某日早朝。二人を乗せた車は改めて都内にある稲荷神社へと向かうのだった。




