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ウソでしょう~~。

新婚旅行から帰ってきてから鷹くんと私は宮中に「ただいま」の挨拶に行きました。

上司のお土産などはすっかり忘れていたから鷹くんは「旅の歌などを読めば良い。」と仰いました。

この私にですよ!気の利いた歌など読めるわけがない!!

鷹くんは恥を掻きたいのだろうか?私の実力を知っているのに。

歌はまたの機会になったけれど。そのために勉強もしないといけない。

それに咲ちゃんや楓ちゃんのお土産も買えなかった。

だってね、北山って何にもないんだもん。別荘があるって場所は田舎。周りは山に囲まれている。

夏は涼しいけど冬は寒い。そんな所びオシャレなお土産屋さんがあるわけでもなく、ただ、のんびりしていただけ。

旅行から帰ったら鷹くんは何時もの鷹くんに戻り仕事に勤しんでいる。

私は毎日が暇。時折、華ちゃんが構ってくれるけど萩さんは良い顔をしない。

華ちゃんだってまだまだ若いいのに私の世話をしてくれている。

これで良いのだろうか?と思うけど私は今やここのご主人様の北の方に納まり自由?にしている。

自由というのは便利な言葉で私には自由=暇。

以前の独身のような事は出来ない。萩さんが「北の方様のする事では御座いません。」と怒られる。

そして、今日は武さん、弦さん達にお礼を言いに庭と台所に行った。

私が庭に行くと武さんは庭掃除をしている。私の姿を見た瞬間、武さんは「有り難う御座いました。」と逆にお礼を言われた。有り難うと言わなければならないのは私の方なのに、武さんは律儀な人です。

そして、台所に行くと弦さんは忙しそうにご飯の支度をされています。

美味しそうな匂いがしているんだけど、何故か気持ち悪い。

弦さんって呼ぼうとしたけれど声が出ないの。

「弦さん・・・・気持ち悪い~~~。」


「北の方様!御顔が真っ青で御座います。どうなさったのですか?大丈夫で御座いますか?」


「・・・・・弦さん。萩さんを呼んできて~~~~。」


「・・・気持ち悪いよ~~~」


そして、弦さんは慌てて萩さんを呼びにいってくれた。

私は萩さんの顔を見てホッとしたような変な気分。

萩さんは初め、心配そうにしていたけれど「そう言う事で御座いますか!」と言って私は布団の中に寝かされました。

私は意味が分かりません。何故、寝かされているの?

「そう言う事」ってどんな事?

そして、萩さんは私に「大事な体で御座います。くれぐれも軽はずみな事はされませんように。宜しいですか!凛様!」


「ねえ、萩さん。私は何故、寝かされているの?それに『そう言う事』ってどんな事?」


「まぁ~~。北の方様。ホホホホ・・・・・」


ホホホホ・・って意味ありげな笑い。

そして萩さんは「皆様~~~~・・・・」と言って駆け出していかれました。何故?

それから華ちゃんも私を心配して見にみてくれた。


「北の方様、今暫らくは苦しいですが直ぐに楽になります。それまでの辛抱で御座いますから。」


華ちゃんまでわけの分からん事を仰いましたよ。おまけにニッコリされて。

私は病気なんだろうか?今は気分も楽になっているのだけど。

私は多分、病気だは無いと思う。多分、昨日の夕飯がまだ消化されていないんではなかろうか。

弦さんに言って「おかゆ」を作ってもらいたい。

だけど、最近やたらと眠い。それに偏食もするようになったような?

きっと旅行の疲れが今ごろ出たんだ。だって楽しかったからあっちこっち行ったものね。

暫らく横になっていたけど、私は気分も回復したから起きて庭を歩いていたら、これまた萩さんが凄い血相で追いかけて来た。


「凛様!今が一番大切な時期!あなた様がこのようにウロウロとされたらわたくしは鷹明様に申し訳が御座いません!どうか、お戻り下さいませ!」


「萩さん。・・・・なんで私が庭を歩いていると鷹くんに申し訳ないの?」


「まぁ~~!凛様!ご自分の体で御座います!・・になられますのに!!」


「母?母って?」


「・・・・・北の方様!あなた様は母になられるので御座います!自覚なさいませ!あなた様、御一人の体では御座いません!」


まさか!・・・・・私は妊娠したのか?

いや、この前に月のものがあったのに・・・萩さん、勘違いしてる。

じゃあ、華ちゃんも?

でも、この前って何時だったかな?

えっ~~と・・・・何時?

旅行の事で忘れていたわ!私は何時、生理があったんだ??

私は思い出そうと必死だったわよ。だって、今は子供は欲しくない。

もうちょっと鷹くんと新婚を味わいたいもの。

鷹くんだって私と同じ気持ちだと思う。自信はなにけど、多分。

だけど、私も歳だし、子供を産むなら今が一番良いかも。

歳がいけば・・・・高齢出産ってリスクも高いしなぁ。

この時代は子供を産む事が凄い大変だとも聞いているし。子供を産むために母体が持たないって怖い話しも聞いているしなぁ。

もし、出来ていたら・・・・産むほうが良いわよね。絶対。

でも、まだ出来たのかどうなのかは分からない。

胃がムカムカする=妊娠=悪阻って事?これが悪阻・・・・・

私が妊娠して子供を産む。それも鷹くんの子供。そして、この世界の子供・・・・・・・

ウソ!・・・・ウソでしょう!!

そして、鷹くんにはきっと萩さんの勘違いであろう妊娠のことを告げた。


「鷹くん。話しがあるの。」


「何だ?」


「うん。・・・・・・あのね・・・」


「何だ。凛。話しって今、話さないといけないのか?」


「・・・・・・後でも良いけど。」


「では、夕餉の後に聞く。」


「・・・・・分かった。」


私は言えない。まさかの妊娠?だもの。鷹くんだって心の準備が出来てないと思う。

私は鷹くんにどのように言うかを考えていたの。

夕飯も終わって私は自分達の部屋でくつろいではいるけれど緊張する~~~!


「凛。先ほどの話しは何だ?」


「鷹くん・・・・・私、私・・・・・」


「私?私が如何した?」


「あのね、驚かないでね!私・・・妊娠したかもしれない。」


「・・・・・・・・?妊娠?」


「私、子供が出来たかもしれないの。」


「・・・・・・・!まことか?凛。」


「多分。だって萩さんが私1人の体じゃないって言っていたもん。でも、私は自覚がないのよね。それに萩さんや華ちゃん達がもう大変!動くな。動くなってね。」


「・・・・・・・凛。もう一度、聞く。本当に吾子が出来たのか?」


「だから、分からないって言っているでしょう!!萩さんがそう、言ったのよ!萩さんに聞いてよ。」


俺は凛の言葉が信じられない!まさか、凛に吾子が?

この、落ち着きの無いのが「母」になるのか?って言うより、母になれるのか?

吾子が出来たのは嬉しいが、凛が母になるのは・・・・心配だ。


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