まさかの妊娠です。
私はやっぱり妊娠したようです。
さすが、萩さんです。私の体調の異変に一番に気がつかれました。
萩さん達、凄いです!もう「冷やすな」「動くな」って毎日言われている。
ですが、妊婦は動かないといけない。私達の世界は妊婦のためのダイエットもあるぐらい、必要以上は肥ってはダメ。普段の生活をしなくてはいけない。とかいろいろとある。
だけどこの世界の方々は知らない。
今、私のお腹も小さいけれど段々、大きくなってくると・・・・・考えてだけでも凄いことになる。
萩さんと華ちゃんは今から女、男まで分からないのに「北の方様。きっと良き跡取り様で御座います。」と息子に決定のようです。でも、私は・・・・元気な子供ならどっちでも良い。
女の子なら鷹くんに似て美人な子だと思う。でも男の子なら私似。そこが可哀相。
だから、私は女の子が良い!鷹くん似の美人さんが良い。
「鷹くん。男の子と女の子、どっちが良い?」
「元気な吾子ならどっちでも良い。」
「でも、どっち?私はやっぱり女の子かな。だって女の子なら鷹くんに似て美人さんだと思うのよ。でも、男の子だったら私似だもん。可哀相よ。」
「男だと凛に似るのか?」
「そうよ。だって友達の子供がね男の子だったの。それでその子、ママそっくりなの。だから、私は心配なのよ。」
「・・・・・それは生まれてみないと分からないだろう。男でも女でも良いが、性格は凛に似ると困る。」
「ヘッ!どう言う意味よ!」
「そのままの意味だが。」
そして、私の妊娠はまたたく間に宮中の皆さん、鷹くんの友達に知れ渡った。
皆さんはお祝いを持って屋敷に駆けつけてくれました。
特に鷹くんの上司の言葉は「桐殿。そなたも父になるのか。そなたがなぁ~~~父とは・・・ハハハハ・・・いったいどの様な吾子が出てくるやら。」
ハァ?何ですか?その言い方!まるで鷹くんが子供のパパには不向きなような発言!
この上司と鷹くんの関係は、はたして上手く行っているのだろうか。
でも、鷹くんは上司の言葉もなんのその。
「あなた様の吾子に比べても、私の吾子の方が優れているでしょう。(ニヤ)」
「・・・・・・・そ、そうとは限らん!」
「まあ、生まれてからでしょう。その時はお見せ致しましょう。」
鷹くんは上司にそのように言い放したよ~~~。鷹くん、意外と親バカ?
そして、上司さんは怒って帰って行かれました。
この上司、私達に何を言いに来たんだ?皮肉か?
それから暫らくして友くん夫婦、康くん夫婦が来られました。
「この度はおめでとう御座います。」(友くん夫婦。康くん夫婦)
「有り難う~~~!!」(凛)
「それにしても、鷹明が父になるのか~~!俺はまさか!と思ったぞ。」(友親)
「・・・・・・・・・」(鷹明)
「鷹明。良かったではないか。凛殿、母になると言う気持ちは如何ですか?」(康紀)
「まだ、実感がないのよね。私も信じられないんだもの。」
「そのようなものなのか?」
友くん、康くんは何故か私の妊娠に興味しんしんで聞いてきます。
もしかして、咲ちゃんか楓ちゃんも妊娠してるの?
咲ちゃんは相変わらずニコニコ顔。楓ちゃんは・・・・やっぱり興味しんしん。
そして、楓ちゃんは「羨ましいですの。私も友親さまの吾子が早く欲しいですわ。」(ポッ)
そうよね~~~。楓ちゃんなら良いママになれると思う。
楓ちゃんって生まれも育ちも貴族様だから性格的にもおっとりしてるし、お上品だし。
咲ちゃんは?と言うと、咲ちゃんより康くんの方が羨ましそうにしてる。
そして「鷹明、俺は羨ましい!俺も早く咲子との吾子が欲しい。なぁ、咲子。」
「そうですわね。あなた様の吾子でしたら、きっと素晴らしい吾子ですわ。」
「いいや。きっと咲子に似て綺麗な吾子だろう。それに賢い吾子でもあろう。」
「まぁ~~、いやですわ。康紀さま!」
私達は咲ちゃん夫婦の会話を聞いていたんだけど、「親バカ」ってこの事なんだね。
本当に馬鹿らしい。
それに比べて、女は現実を受け止めている。
自分の身の丈にあった子供が生まれると思っているから「ウチの子は~~」なんて考えない。
少なからず私は。でも、咲ちゃんや楓ちゃんは知らないけど。
子供って生まれてくるまでが夢を描けるのよ。
生まれて成長して行く過程で「ここはママ似よね。」とか「ここはパパに似て。」なんて言うのよ。きっと。友達は「ウチの子は世界中で一番、かわゆいわ~~~!」なんて言っていたけど。
私もそうなるのか?じゃあ、鷹くんはどうだろう?
何事も冷静だし。どっちが生まれても鷹くんのコピーのような子になったら・・・・・
私は鷹くんと子供に叱られるわけ?・・・・・・なんかイヤ!
そんな事を考えていたら咲ちゃんが「凛ちゃん。悪阻はどうですか?酷いのですか?」
「悪阻ねぇ~~~。まだ何もないのよ。きっと、3ヶ月になってないかも。これからだと思う。」
「そうなのですか。でも、妊娠6ヶ月まで悪阻が続くって聞いたこともありますわよ。」
「知ってる。私の友達なんか10ヶ月まで悪阻で苦しんでいたもの。それを考えると恐怖よ。」
「6ヶ月?10ヶ月?・・・・お姉さま。何ですか?その6ヶ月とかは。」
「ああこれね。お腹の中で子供が成長していく過程で悪阻があるのよ。それが妊娠、何ヶ月まで続くかって事。」
「咲子さんもご存知ですの?」
「・・・・・・・。ええ、まぁ~~。」
「私だけが知らなかったのですね。」
「楓ちゃん。そんな事知らなくたって良いのよ。悪阻って個人によって違うから。」
私達の話しを聞いていた旦那さん達にとっても興味のある話しだったようで、男性陣は終始無言。
まぁ、これは女だけが経験するからね~~。それに悪阻が終われば出産でしよう。
出産のほうが怖いわよ!本当に、女って損だと思う。今のところ。
それに、月を追うごとにお腹は出てくるし、きっと私の生活も大変になると思うのよね。
鷹くん・・・・・・私のお腹が大きくなっていくのを見て幻滅しないだろうか?
まさか、浮気なんてないわよね!
凛と咲子殿の話しを聞いていたが、悪阻っていうのはそんなに大変なものなのか!
吾子が宿るっていうのは男の俺には想像も付かない。
凛達の話しを聞いていたのは俺だけでは無かった。
友親は何故か難しい顔をしている。康紀は・・・凛に同情しているのか?顔が強張っているぞ!




