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白の|運命《さだめ》〜選ばれし白属性魔法として生まれた俺は……〜  作者: 生きてる水


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60、ウィングサーペンス2



 ――――ガルロオオオオオオオオオオ――――


 槍はウィングサーペントへと突き刺さった。



 が…………。それは口の上の目と目の間辺りに突き刺さったのだ!


 ウィングサーペントは俺が槍を放った瞬間に凄まじいほどの反射神経で口を閉じたのだ!

 そして、俺の槍は外れるとその上の部分へと突き刺さったのだった。


 まずい…………。


「ゲッツァ君!」


 ウィングサーペントは痛がった後にすぐに反転すると、その勢いで俺を吹っ飛ばした。


 ――――バシン――――


 俺は数十メートル吹っ飛ばされた。


 もろに喰らってしまった。

 

 最大攻撃の後は隙ができる……。

 ウィングサーペントだけではなく俺もそうであったな……。


 それに体の自由が効かない。

 骨も何本かいかれているだろう……。

 これは万事休すというやつだな……。


 ウィングサーペントはラークのことを無視すると吹っ飛ばされた俺目掛けて迫ってきた。


「ゲッツァ君!」


 ラークは必死にウィングサーペントを追いかける。


 くそ……。

 こんなところでやられてたまるかよ!

 

 迫ってくるウィングサーペント!


「火魔法“獄炎天墜(ごくえんてんつい)“」


 俺は残る魔量(マジックストック)を振り絞り、火魔法を放った。

 最後の悪足掻きだった。


 だが、その魔法が奇跡を起こした。


 ――――グガアアアアア――――

 

 火魔法をウィングサーペントが浴びると何やら騒ぎ出した。

 先ほど槍でできた傷口から炎が襲いかかったのだろう……。


 その瞬間を逃さなかったのは追いついたラークだった。


「水魔法“清水の羽衣(しょうずのはごろも)“」


 ラークは水魔法で衣を作り出すと、火で囲まれたウィングサーペントに飛び込んでいった。


「おい!ラーク!」


 火の中へと飛び込んでいったラークの姿は見えなかった。



「氷魔法“四極氷槍(クアッドアイススピア)


  ――――グガアアアアア――――



 それは今まで聞いたことないほど凄まじいウィングサーペントの叫び声……断末魔だった。


 ラーク……。

 どうなったんだ?


 ラーク……やったのか……?




 ――――ダーン――――


 火が消え去るとウィングサーペントの巨体はその場へと倒れた。


 火魔法によって出た煙の中から少女の影が見えてきた。


「ラーク……」


 ――――バタン――――


 ラークの影はその場へと倒れたのだった。


「ラーク!」


 俺は慌てて起き上がった。


 骨が折れているのなんて関係ない!

 痛い……そんなの関係ない……今はそれどころでは!


 俺は煙の中をかか分けていく。


「おい!ラーク……」


 煙が薄まってきている……。

 ラークはどこだ……?


 すると、ラークが横たわっていた。


 しかし、ウィングサーペントを倒したというのに苦しそうだった……。

 それに、紫液体が体のそこら中についている。


「ラーク……大丈夫か?」


 俺は急いでラークの仮面を外す。


「ゲッツァ……君……ゴホゴホッ……」


 ラークは苦しそうだ。

 あの瞬間どうなってしまったのか……?


「とりあえず……ちょっと待っていろよ!俺が回復ポーションを持ってくるからな!」


 俺は痛む体を引きづりながらウマオがいる方へと急いで行く。

 ウマオには回復ポーションを何本か担がせてある。

 ウマオの元まで行けば……。


 う……。

 俺の体は一歩一歩踏み出すたびに衝撃が伝わってくる。


 だめだ……俺の痛みなんて気にしている場合ではない!

 ラークだ……とにかく……。


 ――――ヒヒーン――――


 俺はなんとかウマオのいる場所までつくと痛む体でウマオに乗り込んだ。


「急いでくれウマオ!ラークが……」


 俺は焦っている……。

 ウマオは俺のことを乗せるとラークの元へと急いで駆けていった。



 ラークの倒れている場所に辿り着くと、俺は急いで回復ポーションを取り出した。


「ラーク……これを飲み込め……」


 苦しんでいるラークの口元へ俺は回復ポーションを強引に運ばせた。


 ――――ウッ……ゴクゴク――――


 大丈夫そうだ……。

 ラークは回復ポーションを飲み込むと傷ついた体が癒えていく。


「ラーク……大丈夫か?」

「だいじょ……う……ゴホゴホ……」

「おい!ラーク!」


 全然大丈夫じゃ無さそうだ。


 咳が止まらない。

 それにラークの肌全体が青紫色に染まってきている感じがする。


 まさか……これはウィングサーペントの毒か!


 ラークはあまり傷がついていなかった。

 でも、体調がよくならない……。


 これは……猛毒しか考えられない。


 俺は急いで解毒のポーションを取り出した。

 本数は3本。


 全て開ける。


「ラーク……解毒のポーションだ!飲み込め……急いで!」


 俺はラークの口を無理開けさせた。


 もうこの際は女の子だからと言って優しくしようというのはない!

 とにかく飲み込ませることが重要だ!


 ――――ゴクッ――――


 俺は3本分をラークへと捩じ込んだ。


「どうだ……?ラーク……」


 しかし、体の青紫が一向に引いてこない。


 それにラークの体調も回復していない。

 ずっと咳き込んでいる。


「おい……ラーク!」

「ゲッツァ……君……解毒されて……いない…かも……」


 解毒されていないだと……。

 解毒ポーションが効かないとなると……うつ手は……。



 俺は頭の中が真っ白になった。

 このままではラークが死んでしまう。



 どうにかしなければ……。

 でも……。

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