表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

プロローグ


彼女と出会ったのは、月の綺麗な夜だった。


俺のお気に入りで、他に誰もいないはずの場所に彼女はいた。


銀髪が月明かりに照らされて、キラキラと輝いていたのを覚えている。


今思えば、この時の出会いもきっと偶然なんかじゃなかったんだろう。


「怪我はないですか?」


彼女が手を差し出す。

助けるつもりだったのに、逆に助けられてしまった俺は、素直に手をとることができなかった。


「ごめんなさい、驚かせてしまって。この子達は私のお友達なんです。」


彼女はそう言って、隣でおとなしくお座りしている魔犬の首に頬を埋めた。


本来ならば人間を襲うことしか脳のない魔獣を、彼女は完璧に手懐けていた。あたかも普通の犬のように。

その異様な光景に困惑して、あまりにも印象的で。


「一体何者なんだ、お前。」


つい、尋ねてしまったんだ。

彼女に興味が湧いてしまって、もっと知りたいと思ってしまって。


今思うとここから全て狂ってしまったのだと思う。

彼女に興味を持った時から。

彼女の名前を知った時から。

彼女という存在が俺の中に入ってきたこの日から。

俺はもうずっと彼女に囚われている。

金と地位にしか興味がなく、俺のことなんて眼中にない、悪女に。



そんな女にずっと、深く、溺れているんだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ