第45話 第二回仮面舞踏会
俺はアプリの仮面舞踏会に参加するを押す。
すると眩しい光に包まれて次の瞬間にはまたあの巨大なダンスホールの中にいた。
ダンスホールにはたくさんのモンスターがいる。全てダンジョンマスター達の仮の姿だ。
この間の仮面舞踏会よりもモンスターが多様でランクもワンランク総じて高い。
おぉ!?あれはなんだ?
巨大なモンスターがログインしてきた。
姿を現したモンスターは単眼の巨人だ。肌の色は土色をしている。
あれはBランクのアースジャイアントだな。
Bランクでもタフで力が強いやつだ。
なんであんなでかいやつできたんだ?動きにくいし話しづらくないか?
「おい!お前ら俺たちと一緒に就職者をぶっ殺さねぇか!?今、就職者達は急激に力を伸ばしている。もう就職者に攻略されたダンジョンも出てるそうだ。このままやつらを放っておいたら俺たちは狩られる一方だ!奴らは敵だ!まだ殺せるうちに数を減らしておくべきだ!」
アースジャイアントは大きな声でそう言って俺たちに呼びかけた。
あぁ、なるほど。だから目立つモンスターを選んだのか。それにしても、ついに出て来たか。就職者を危険視して殺そうとするダンジョンマスターが。
あちらこちらで賛同する声が上がっている。
どうやらみんな就職者のことは危険視していたようだ。
「待ってください!就職者を無差別に殺す気ですか?」
そう言って手を上げたのは天使の姿をしたダンジョンマスターだ。
「そうだ!やつらは危険だ。少しでも数を減らさなければならない。」
巨人のダンジョンマスターはそう答える。
「それは極論すぎます。そんなことをし始めたら本当にダンジョンマスターと就職者の争いが激化してしまいますよ!!」
「だから、我々が勝てる今のうちに争って数を減らすべきだと言っているんだ!就職者は我々と比べて数が多すぎる!」
「いいえ、そんなこと私は許しません!」
「あんたの許可はいらないんだよ!」
んー、両者の言い分はどちらとも間違っているとは言い難い。だけど、確かに就職者達を狩りまくるのはそれはそれで極端であり短絡的に思える。
俺としてはまだ就職者と戦うのはまだはやい。
勇輝くんのスキルを見る限りおそらく就職者は俺にとっても脅威になりうる。しかし、それと同時に有用なスキルをもっている者も現れるだろう。
まずは様子見が妥当だと俺は思う。
「あっ!ボスみっけ!」
そう言って来たのはでっかいオークだった。
おそらくあかりだろう。
「…お前オークの格好できたの?」
「うん!おっちゃんの格好で来た!かっこいいでしょ?」
あかりは本気で言っているようだった。
「まぁ、人それぞれか。それよりいいところに来た。あいつのところに人を数人送り込め。就職者の情報を抜き取るんだ。」
「あぁ、あのさっきから騒いでるあの巨人ね。わかったわ。」
あかりは送り込めるギークのメンバーを探しに行った。
「あぁ、埒が開かねぇ。もういいだろ!賛同するダンジョンマスターは集まってくれ!俺とフレンド登録をして後日連絡をする。」
しばらく天使の姿のダンジョンマスターと口論していたが平行線で無理やり打ち切り、声の届くダンジョンマスターに呼びかけた。
そうして巨人の元にダンジョンマスター達が集まって行く。
もちろん、あかりが向かわせた俺たちギークのダンジョンマスターも。
「ねぇねぇ、貴方達、秘密組織ギークって知ってる?」
妖精の格好をしたダンジョンマスターが話しかけて来た。
「ん?なんでだ?」
なんで急にうちの組織の話が?
「いやね、噂なんだけど、なんでもギークっていう組織がその組織に入った人にたくさんDPをあげて強いモンスターを買わせてくれるのと三階層まで引き上げてくれるんだって!ほんとにそんなところがあるなら入りたいじゃない?」
「なんだ?困窮してるのか?」
「えへへ、バレた?そうなの。今までなんとかやってこれたんだけど、実は冒険者と就職者に攻め込まれててもう少しで攻略されてしまいそうなの。そこでその噂を聞いて、この仮面舞踏会のイベントが始まったっていうわけ。立花家のコミュニティに保護を求めようかとも思ったけど…私、攻めて来た冒険者と就職者を許せなくて。立花家だと多分就職者は殺してくれない。でも、裏組織のギークなら私の代わりに敵討ちもしてくれるかなって。それにギークのボスって凄まじい強さらしいし。」
妖精は俯いて暗い顔でそう答える。
「あぁ、なるほどな。俺はギークだ。」
なるほどな、敵討ちか。
「えっ!?ほんとに!?」
妖精は目を見開く。
「あぁ、本当だ。」
「ねぇねぇ!じゃあ、あの噂って本当なの!?」
あの噂とはDPがもらえることと階層を3階層まで引き上げてくれるかということだろう。
「本当だ。もしも、あなたがギークに入ったらすぐに救助の強力なモンスターが送られてくるだろう。そして、Dランクモンスターを買えるだけのDPを与えられ、階層も3階層まですぐに引き上げられる。」
俺はギークの入会特典的なものを教えた。
「やっぱり!そうなのね!お兄さん、すぐに私を紹介してよ!」
「ギークに入ればギークの庇護を得られる。しかし、その代わり代償を支払わねからば行けない。」
「えっ?」




