星屑ロンリネス
魅惑のダブルベッドは亀甲縛りされた俺とルカを乗せ、魔王城の城門前に転送された。突然現れたベッドと、その上の変態を視認し、城門を警護していた竜騎兵は驚き、戦闘体勢を取った。
「ちょっ、待ってくれ。魔王様の知り合いだよ!取り次いでくれ!」
竜騎兵は槍を構え遠巻きに警戒している。
「お前みたいな変態乞食が魔王様のお知り合いだと?嘘をつけ!」
俺は交渉が絶望的に下手なようだ。それを見かね、ルカがベッドから飛び降りた。
「本当だよ。とりあえずアバドンはいるか?私はエルフの長老です。」
「エルフの長老だと?しばし待て。アバドン様を呼んでくる。」
しばらくして以前戦い面識のあるアバドンが現れた。
「おい、お前ら今何時だと思ってるんだよ。」
「何時ってまだ昼の2時じゃないか。」
アバドンは片手で顔を覆った。
「これだから人間は困るよ。お前らとは生活リズムが違うの!魔族は昼寝て夜活動するの!魔王様はまだご就寝中だ。」
食性も生活時間もまるで違うのか。それをうまく交易に繋げた中村は大したもんだ。
「じゃ、魔王が起きるまでどっかで待たせてくれ。」
「ヌケヌケと。失礼にも程があるぞ。」
「はてさて、30年前、腰抜かして失態晒したのはどこのどいつだったかな。」
「チッ!わかったよ。個室用意してやるからついてこい!」
俺は亀甲縛りを解かれ、ルカと共にアバドンに続いた。
アバドンに用意されたのは牢獄の様な部屋であった。鉄格子こそないものの石壁、石づくりの床で殺風景この上ない。
「おいおい、ここが客間かよ!」
「ここは最上級の客間だぞ?死神貴族様とかがご逗留される場所だぞ?」
文化が違いすぎるから話にならない。
「せめて外にあるベッドを持ち込ませてくれ。」
「わかった。後で魔王様に話しておく。」
俺は外に行き、ベッドにバニシングをかけて個室に転送した。
「ねえ、ルカ。魔王起きるまで暇だね。」
ダブルベッドの上で俺はゴロゴロしていたが、ルカはベッドの端に座り本を読んでいた。そして、俺の呼びかけを無視した。
「ねえ、ルカ。暇だって言ってるの。なんかしようよ。」
ルカはバタンと本を閉じ、きつい目で俺を睨んだ。
「考えは読んでるんだからね!いやらしい事ばかり考えて。」
「それは本心じゃないって!俺はただ添い寝してもらいたいだけなの!一応俺たち新婚だろ?」
「新婚じゃないから!」
「絶対何もしないから!一緒に布団に入って頂戴!」
「絶対嫌!」
「そんなに拒絶しなくていいじゃん!ところでルカはさ、2年間も田中と旅してて何もなかったの?」
「聖人様はそんな人じゃなかったもん。そんな人じゃ・・」
なんか含みのある言い方だな。こりゃ、やったな。
「それ絶対ヤッてるじゃん!だったら俺だっていいじゃん!ほんとちょっとだけだから!」
「そういうところがキモいって言ってんの!」
「タ◯チのミ◯ミちゃんポジションってことをわかってないぞ、ルカ。俺の世界では、こういう場合は弟亡き後はお兄ちゃんに尽くすって決まってるんだ。」
自分の知らない、良くわからないことを言われ、ルカは怯んだ。
「それは、女神様の考えなのかしら。」
「その通り。女神様は我々に世界の綻びを治すよう下命なされた。同じ様にタ◯チという名著では、弟の代わりに兄に甲子園を目指すように運命づけられたのだ!俺たちは運命づけられた2人。」
そういいながら俺はルカの腰に手を回し、半ば強引にキスをした。
ディープキスだが、ルカは嫌がる素振りを見せなかった。片手をアソコに這わせる。ルカは日本の着物みたいな服を着ていたが、着物は開けさせるのが簡単だ。アソコは十分に濡れていた。俺は言葉でやり込めた申し訳無さからクンニを始めた。「あ、は、」ルカが吐息を吐く。うん。エルフのアソコは素晴らしい。処女と遜色ないキレイなピンク色のアソコだ。
「これは運命だから。しょうがないから。じゃあ挿れるね・・」
久しぶりにルカと一つになった。俺は優しく、ゆっくりと腰を動かした。締まりがすごい。ビダが絡みつく。やば、いく!
「イクー!」俺は思わず中出ししてしまった。しまった、と思ったが、ルカは垂れてくる精液を平然と布で拭き取っていた。
「妊娠しちゃったらごめん。」
「種族違うから。異世界人との間には子供はできないよ。でも極稀に妊娠することもあるみたい。その時は責任とってもらうから。」
賢者タイムの俺にその言葉がすごく突き刺さった。どんよりしていると、ドアの隙間からこちらをチラチラと覗いていた使い魔みたいなやつが声をかけてきた。
「あのー、お取り込み中悪いんですけど、魔王様起きましたので。。」




