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冒険者アドバイザーとしてのお仕事②

「今日から本格的に冒険者として働いてもらう。まずは装備の支給をする。カイトは戦士、レイは剣士、ルミナは回復術師でいいんだな」


「はい」


 三人がしっかり頷いたのを確認したので、ギルドの裏手にある倉庫に移動する。

 ここはギルド所有の装備が保管されていて、新人の冒険者に装備を支給する時に使われるものだ。

 倉庫の管理をしているギルド職員のカロン爺が鍵を外しゆっくりと扉を開けた。

 定期的に掃除はされているものの、外からの光が差し込むと埃がよく見える。


「まずはそこの坊やの装備からじゃな。戦士の装備は入ってすぐ右の棚にある。どれを選んでも大して違いは無いが自分で選びたがるものだから冒険者ってのは」


 そう言いながらカロン爺は天井にある灯りに手をかざす。

 中には光石が入っていいるので魔力に反応して倉庫を明るく照らした。

 棚の前では既に興味津々にカイトが装備を見ている。

 しかし何か別のものを探しているのかキョロキョロと眺めた後、首を項垂れるようにして落ち込んでいるようだった。


「支給品だからな。そんなに大した装備は置いてないぞ」


「そ、そうですよね。カルマさんが着てたようなフルプレートアーマーなんてないですよね」


 俺も新人の頃はフルプレートアーマーが欲しくて欲しくて堪らない時があった。

 食事を節約して、多少の怪我ではポーションを使わず、討伐クエストや採集クエストはより多く数をこなす。

 そんな日々だった。

 だからこそわかる、俺は先輩冒険者としてそのことを伝える。


「……カイト。お前にフルプレートアーマーはまだ早いっ!」


「えっ!?」


「なんで早いか説明してやろう。そう……だな。ルミナくらいでちょうどいいか。カイトちょっとルミナを背負ってみてくれ」


「はいっ!」


 カイトは乗りやすいように背を向けて僅かに屈んだ。

 ルミナは何が何やらという顔だが、そのまま背に乗って体を預ける。


「どうだ重いか?」


「いや、そっ、そんなには。痛っ、やっぱり軽いです。鳥の羽のように軽いですとも」


 ルミナにポカポカ殴られて二発目からは痛がっている様子だ。

 そのままカイトはルミナを丁寧に下ろしたので説明を続ける。

 若干ルミナの怒りの視線があるが、何故か俺に向けられているのが不思議である。


「じゃあそのまま戦えるか?ダンジョンの中を何時間も歩き回って時にはモンスターと戦闘を繰り広げて。たぶん今のお前じゃ無理だ。フルプレートは防御力に優れているが重い、特に新人が買えるような安い素材のアーマーだと尚更だ。動き辛いし疲れるし汗はかくし臭うし。だから最初は軽めにしとけ」


「軽めと言うとこの辺りじゃな。革のブーツと革の手袋、額当てと胸当てと籠手。武器は剣か斧が普通じゃな、小さな盾も必要なら持っていくといい」


 ガロン爺は慣れた手つきでカイトに装備を着せていく。

 靴を脱いでブーツを履いて、籠手を付けて革の手袋をする。

 その間にガロン爺が額当てと胸当てを付けて紐を結んだ。

 剣と斧を差し出されて手に取ったのは剣だ、そして盾も一応持ち軽く構えて見せた。

 先程までは町のその辺りにいそうな青年だったが、どこから見ても冒険者に見えるように仕上がっていた。


「うん、似合ってるぞ。なあ二人とも」


「悪くないな」


「ふふっ、なんか変な感じ。まるで冒険者みたい」


「いやいや、みたいじゃなくって本物の冒険者だって」


 三人が無邪気に笑う。

 ずっとこの関係が続けばいいのになと、俺は思った。

 それがこの三人に対してなのか昔の自分達を思い出してなのかは自分でもよくわからなかったが。


名前:レイ・ボルツ

年齢:16歳

種族:ヒューマン

性別:男

職業:剣士見習い

LV.14

体力:350

魔力:250

攻撃:450

防御:250

敏捷:450


ユニークスキル"弱点特攻"

剣術スキルを使用する際、そのスキルに敵の弱点属性が付与される

弱点倍率が増加する


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