0.人名鑑
登場人物。
【ロクサーヌ】
推定112歳。ペルシス帝国の『旧き友』。魔女をやめた魔女。優しすぎるがゆえに魔女には向かなかったが、能力だけ見れば当代最強に分類される魔女。通称『花の魔女』。本名はレイリ。
外見は二十代半ばほど。銀に近い金髪に菫色の瞳をした美女。植物と親和性が高い。怪力。魔法自体に攻撃力はほとんどなく、物理攻撃を行うに至った。貸本屋が本業のつもりだが、みんな薬屋が本職だと思っている。実際、収入のほとんどは薬による収入。薬学のほかに医学の知識もある。一時期、宮廷魔術師として女帝に侍っていたことがある。
師匠であるセレンとは、本当に親と娘のような関係。いわゆる反抗期。感謝はしているが、納得はできない。でも愛している。
水晶革命で粛清された貴族の娘。行き倒れていたところをセレンに拾われた。戦争で人を殺すことにつかれてしまったが、魔法自体は好き。冷徹な思考回路を持つお人よし。
身長165センチ。
【エムレ】
推定17歳。赤子のころ、バンシーがロクサーヌの元へ連れて来て、そのまま引き取られた。剣術に優れた魔法剣士。軽い予知能力がある。口は悪いが面倒見の良い少年。家事全般が得意。
栗毛に緑の瞳をした少年。ロクサーヌを母とも姉とも慕う。師匠でもあり、なんだかんだで魔術を習っている。アイシェのことは最初気に食わなかったが、一応家族くらいには思っている。霊感が強く、見えるし聞こえる。
赤子のころに捨てられたのを、バンシーが拾った。拾ったけど、人間を育てられなくてロクサーヌに預けた。このころのロクサーヌは片田舎に住んでいた。
身長170センチ。
【アイシェ】
15歳。本作主人公。魔法学校を退学になり、ロクサーヌに弟子入りした少女。強い恐怖と混沌の魔眼を持つ。優秀だが気の強い少女で、よくエムレと喧嘩をする。理不尽に学校を追い出されたため、怒っている。が、理由を聞いて一応理解はした。納得はできない。ロクサーヌとセレンはよく似ていると思っている。
黒髪に赤い瞳の少女。魔眼を封じる眼鏡をしている。炎を操る魔法が得意。圧倒的火力だが、浄化能力はあまり強くない。知的好奇心旺盛で呑み込みが早く、ロクサーヌの薬づくりの助手をしている。
孤児院で育った。何かと差別されて育ち、居場所がなかったため、魔法学校に入ることができて本当にうれしかった。気軽に言い合いができるエムレのことは友達以上家族未満くらいに思っている。対外的には兄弟子。
身長158センチ。
【シナン】
自称28歳だが、ロクサーヌの現役時代を知っているので、少なくとも60歳を超えていると思われる。ロクサーヌを師範と呼ぶ。不老長寿だが、『旧き友』ではないらしい。魔法学校で魔法構築学を教えている。アイシェにロクサーヌを紹介した。
アッシュブラウンの髪に青い瞳をした男性。繊細な方陣魔法を得意とする。珍しく、本名を名乗っている。淡々とした雰囲気のある青年。
正体としては、特異体質の人間。不老長寿で死ににくい。セレンとロクサーヌは『ヒュドラに近いのでは?』と推察している。『旧き友』ではないため、人間の肉体的寿命である150歳は越えられないだろうと思われる。基本的に寿命以外の方法で死ぬ術はない。
60年前の戦争に一兵卒として参加、死にかけたところをロクサーヌに拾われた。死ぬような大けがなのにたちどころに回復したため、ロクサーヌは驚いた。そのまま彼女に弟子入りし、魔法と剣術を習った。ロクサーヌが魔法から離れてからは、セレンを頼って魔法学校の教員となった。柄ではない、と言いつつ、年功序列で校長になった。だってこの人、80歳超えてる。
身長180センチ。
【セレン】
推定300歳越え。魔法学校の校長で、ロクサーヌの師。本名は既に不明。師弟ではあるが、ロクサーヌとは気が合わない。冷酷とも取れる行動をとるが、全て最適解である。アイシェを追放したのも、彼女を守るため。
赤銅色の髪にヘイゼルの瞳をした女性。その肉体は十歳前後の少女のもので、一番維持しやすいとのこと。いわゆるロリばばあ。守護魔法が得意。『時の守り人』。時間に干渉可能。
戦争のころに比べて外見年齢が幼くなっているのは、小さい体のほうが維持しやすいため。『時』の名の通り、おのれの肉体の年齢を操作している。大規模な『時』への干渉はできないが、魔法や呪いを止めることができる、確実に最強の魔女の一角。
ロクサーヌのことは本当にかわいがっていた。かわいがりすぎて、反抗期に突入してしまった。一応ちゃんと理解はしあっている。
おそらく、『旧き友』の中でも歴史に残るほどの長寿。自称380歳だが、正確にはそこまでの年ではないと思われる。ちなみに、ロクサーヌが初めて会ったときは、20歳前後に見える外見をしていた。
身長120センチ。
【ファルーク】
推定140歳。ロクサーヌの兄弟子。宮廷魔術師として帝都にいる。ロクサーヌの動向を把握していた『旧き友』。事態に収拾をつける人がいなくなったので、急遽出てきた兄弟子だが、一応、設定上、宮廷魔術師はもとからロクサーヌの兄弟子だった。
柔らかな栗毛に緑柱石の瞳をした優男。特に詳しい設定は決めていないが、戦闘向きの魔法は使えないため、戦争には同行していない。彼にとってロクサーヌが唯一の年下の兄弟弟子であるため、何かとかまう。ロクサーヌも彼には塩対応。
身長182センチ。
ありがとうございました。
私にしては登場人物が限定的だった気がします。