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愛カ/ニバル・ライズ優  作者: 小鍛冶いろは
5/6

秋2

●10月5日(火) 晴れ


 合唱祭の練習が本格的に始まりました。



 ユウくんは歌があまり上手じゃないらしいです。先生はそう言うけれど、私にはよく分かりません。


 私にはみんなの歌が、声がちがうだけで同じようにしか聞こえないけれど、きっと先生にはしっかりと区別がついてるんだと思います。


 私は歌手に向いていないのかな? とも思いました。




●10月13日(水) 晴れのちくもり


 ユウくんに嫌われたかもしれない。


 ユウくんに嫌われてしまったかもしれない。



 うさ吉にご飯をあげていたら、ユウくんが来た。先生から呼び出しがかかっていたみたいで、ぐうぜん通りがかったユウくんが伝言を頼まれたらしい。ユウくんに頼んでくれた先生にも、ここまで探しに来てくれたユウくんにもありがとうと伝えたい。


 私はちょっと、まい上がってしまっていたのだと思う。自然に手を差し出して「行こう」と言ってくれたユウくんに対して、私はがまんができずに、その指をくわえてしまった。


 何が起きたのか分からないといった様子でユウくんは固まってしまい、私もすぐになんて事をしてしまったのかと怖くなってしまった。



 あやまる私に、ユウくんは「気にしてないよ」と優しく言ってくれたけれど、やっぱり嫌われたかもしれない。ユウくんに嫌われてしまったら、私はどうすればいいのだろう。


 それでも、ユウくんの指をなめたとき、私は幸せを感じていた。




●10月16日(土) くもりときどき雨


 久しぶりに雨がふった。



 急に寒くなったからか、うさ吉はとても震えていました。私は重い体を持ち上げて、少しでも温かくなるようにと干し草の中にうずめてあげました。

 うさ吉が「ありがとう」と言ってくれた気がしました。



 ユウくんとはあれから話していません。顔を合わせづらくて、私がユウくんをさけているからです。どうすればいいのでしょうか。


 気にせず話しかけるなんて、私にはできません。

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