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ビーンズメーカー ~荒野の豆鉄砲~  作者: DSSコミカライズ配信中@シトラス=ライス
ダイジェストVolⅠゴールデンプロミス&VolⅡマスク・ザ・G
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ダイジェストVolⅡマスク・ザ・G

★ビーンズメーカー ~荒野の豆鉄砲~ をより気軽にお楽しみ頂きたいと思い、ダイジェスト版を掲載致します。

本稿をお読み頂ければ、大体のところ最新話に追いつけます。

 各Chapter毎に区切ってありますので、気になる箇所がございましたら、該当箇所をお読みいただければ幸いです。


~注意項目~


●ネタバレを多く含みます。

●都合上、主人公ワイルド=ターキーの視点のみをダイジェスト化しておりますので、他キャラクターの視点部分については本編をご覧下さい。

●『  』(キャラクター名)は本編中に使われているセリフです。


●VolumeⅡマスク・ザ・G―ChapterⅡ:マスク・ザ・Gゴールド


 約一週間かけて西海岸から東海岸の大都市【ロングネック】にたどり着いた俺たち四人。だけどロングネックは大都市とは思えない静けさに包まれていた。

人通りは少なくて、店も殆どが閉店中。おまけにロングネックの港には黒々とした軍艦が何隻も停泊していて凄く物々しかった。なにかが起こっているような気がするけど、とりあえず俺たちは一番の目的であるジョニーさんに会いに行くことにした。

 

 ロングネックの外れにある森の奥に建てた研究所で静かに暮らしている【ビーンズメーカー】の開発者ジョニー=ウォーカーさんは凄く個性的な女性だった。



『ジョ、ジョニー……いきなり……んっ!』(ローゼズ)

『相変わらず良い乳しとるのぉ、しとるのぉ』(ジョニー)

『あっ、ちょっと、痛、んんっ!』(ローゼズ)

『誘ったのはあんたよローゼズ』(ジョニー)



でも、死んだ俺のお袋とは昔からの友達みたいで、俺が親父の形見で持っていた、中折式のスコフィールド型のリボルバーをあっさりとビーンズメーカーに改造してくれるとい言ってくれたんだ。おまけにアーリィのガトリングも、ジムさんのウィンチェスター型ライフルも一緒にビーンズメーカーに改造してくれるとのこと。変な人だけど、凄く気前が良くていい人だなって思った。


 そんなジョニーさんの研究所に突然飛び込んできて、いきなり大金を見せるなり、武器の製造を依頼したのが、アンダルシアンでも一位二位を争う大富豪のお嬢様:ハーパー=アインザックウォルフ。長い金髪がトレードマークの、可愛いというよりも綺麗な印象で少し近寄りがたい雰囲気の子だった。



『今ロングネックは、いえ、アンダルシアンは未曽有の危機に直面しようとしているのです!私はアインザックウォルフの人間として当主たるお姉様ががご帰還されるまで、ロングネックとアンダルシアンを守る義務があります!』(ハーパー)



 だけどジョニーさんは何故か取り合わなくて、しつこく迫るハーパーへ、ローゼズとの銃での勝負に勝ったら、武器を作ると言い出したんだ。

ハーパーの銃の腕も凄かったんだけど、相手はローゼズ。ハーパーは圧倒的な差で、ローゼズへ負けた。そんな時、突然ロングネックの街に黒煙が昇って、たくさんの銃声が聞こえ始めた。


 突然、飛び出したハーパーを追って街中へ出てみたら、そこには緑色の軍服のようなものを着た集団がロングネックを荒らしまわっていた。奴らは、以前アンダルシアンの首都マドリッドでクーデターを企てた元軍人たちが組織したテロ集団:革命組織バーレイの一員だった。

バーレイの首領アードベック=アイラモルトへ俺たちとハーパーはロングネックを守るために戦った。

だけどアードベックはバーレイへ、狂気のナイフ使いタリスカーさえも取り込んでいたんだ。俺たちとハーパーは懸命に戦ったけど、防戦一方。おまけバーレイはスモールバッチバーボンっていう遺跡兵器さえも持ち出してきて、俺たちは窮地に陥った。そんな俺たちを助けたのは東海岸で戦い続ける、マスカレードと金紋様が浮かぶ鎧に身を包み、華麗にレイピアを振る孤高の剣士:【マスク・ザ・Gゴールド】とタリスカーを追ってやってきた竹鶴姫率いるアンダルシアン中央政府軍だったんだ。




●VolumeⅡマスク・ザ・G―ChapterⅢ:彼女はアインザックウォルフ


 俺たちは中央政府に加わっている竹鶴姫達と一緒にロングネックからバーレイを追い出すために手を組むことになった。だけど、俺には気になることがあった。


 人間離れした運動能力を見せていたマスク・ザ・Gはもしかすると【遺跡】に関わりがあるんじゃないかって思ったんだ。ローゼズも同じことを考えてたみたいで、Gの容姿がなんとなくハーパー=アインザックウォルフに似ているように思い、バーレイとの戦いと並行してハーパーを調べることにした。

そんな時、運良くハーパーが俺と話したいってことで従者のバーンハイムを迎えによこしてきた。でも、何故かローゼズの同行は許されなくて、俺だけ。

なんかの罠だったのか、俺はアインザックウォルフの屋敷にたどり着くなり、何故か屋敷の地下にある迷路に落とされてちまったんだ。


するとそこには、俺と同じように迷路に落とされたハーパーがいた。



『どうして暗闇が苦手なんだ?』(ワイルド)

『うち(アインザックウォルフ家)は昔から躾が厳しかったものでして……

 すごく小さい頃、罰として暗い部屋に閉じ込……ぎやゃぁぁぁぁー!!』(ハーパー)


最初ジョニーさんの研究所で会った時の彼女は気が強くて少し近寄りがたい印象だったんだけど、実は暗闇がすごく苦手で、めちゃくちゃ泣き虫だった。

流石にほっとけなかった俺はハーパーと一緒に迷路を脱出して、なんとかアインザックウォルフの屋敷に戻ったんだ。

で、そこで、なんだ、そのちょっと勢いでハーパーと色々ありそうになったんだけど……


『ハーパーの髪、綺麗だなって』(ワイルド)

『髪だけですか?』(ハーパー)

『あ、いや……』(ワイルド)



突然アーリィとジムさんがハーパーの部屋に飛び込んできて、俺を強引に部屋から引きずりだしたんだ。

すると、勝手に屋敷に乗り込んできたアーリィとジムさんに怒った従者のバーンハイムさんが現れて、戦い始めたんだ。ローゼズも現れて、昼間の決着を付けようとハーパーも参戦。

だけどこうして戦ったことが良かったのか、ハーパーは俺たちと打ち解けることだができた。やっぱ拳と拳の語り合いは言葉よりも偉大だなって思ったな。




●VolumeⅡマスク・ザ・G―ChapterⅣ:仮面のその下


 俺はチャンスだと思った。

ハーパーはすっかりローゼズたちの一緒にいるのが楽しいみたいで、俺たちのことを全然警戒していない様子だった。俺はその隙に、ハーパーと【遺跡】が繋がっている証拠を探そうとしたんだ。だけどめぼしい物はなんにも見つからなくて、代わりにハーパーには行方不明の姉:フランソワ=アインザックウォルフがいるってことを知った。


 その時、ハーパーの屋敷にアードベック率いる革命組織バーレイとタリスカーが押し寄せてきた。バーレイはアインザックウォルフが所有する超巨大艦ゴールドメダル号を奪って、再びクーデターをしようとしてた。


遅れて乗り込んできた竹鶴姫達と一緒に俺たちはバーレイへ立ち向かう。

すると再び、マスク・ザ・Gが現れたんだけど、何故かGは悪党のバーレイじゃなくて、ローゼズを襲い始めたんだ。次第に俺たちは押されてまたしても絶体絶命。

その時、不思議なことにアインザックウォルフの屋敷からジョニーさんが現れた。

敗戦濃厚な俺たちはジョニーさんに付き従って屋敷の中を駆け抜けた。

そうしてジョニーさんに導かれたのは屋敷の地下にある、前の晩に俺とハーパーが落とされた地下迷宮だった。そしてその先には驚くことに【遺跡】があって、その上にはジョニーさんの研究所が建っていた。




●VolumeⅡマスク・ザ・G―ChaptreⅤ:憎しみの日々


 ジョニーさんは戦いの最中、Gへ命令のようなものを口走っていた。

俺たちが問い詰めるとジョニーさんは、遺跡の技術を使って、行方不明のハーパーの姉フランソワを黄金兵士ゴールドソルジャーに改造して、マスク・ザ・Gと名乗らせ戦わせていたと告白。アンダルシアンの平和を守る為に……だけど、正義の味方のGがさっきの戦いでアードベック率いるバーレイじゃなくて、ローゼズを狙ったのはどう考えてもおかしい。

するとローゼズは、かつてマッカランに操られていた時の最初の殺人としてフランソワとハーパーの両親を殺害したと語った。そしてGは肉親のハーパーがローゼズの側にいるのをみて、ハーパーを守る為にローゼズへ襲いかかっていたとわかったんだ。

 

 姉と両親の敵がローゼズと知ったハーパーは彼女を殺そうとレイピアの刃を向ける。俺はそれを止めようとしたんだけど、当のローゼズはハーパーに殺されても構わないという。だけどハーパーはローゼズのことを初めて出来た大切な友達と思っていて、結局殺すことはできなかった。


そんな時、ローゼズを追ってマスク・ザ・Gことフランソワが攻め込んで来た。

満身創痍の俺たちはGに叶わない。だけど、ハーパーがGの隙を付いて、レイピアで奴を刺殺した。ハーパー初めての友達のローゼズと、既にかつての面影が残っていない姉を天秤にかけた結果、ローゼズの命を選んだのだといった。

再び、ロングネックの街に黒煙が昇る。バーレイの最終作戦が発動されたようだった。

俺たちは悲しみに暮れるハーパーをジョニーさんに任せて、バーレイとの決戦に臨んだ。



●VolumeⅡマスク・ザ・G―ChaptreⅥ:麗しき仮面騎士


 アードベック率いるバーレイはアインザックウォルフが所有する超巨大艦ゴールドメダル号を手に入れ、アンダルシアンの首都マドリッドへ進行し、再びクーデターを起こそうとしていた。俺たちと竹鶴姫率いる中央政府軍はバーレイの企みを阻止するために、戦い続けたけど、なかなか道は開かれない。

でもその時、颯爽と一つの影が現れた。



『グッ(G)っと踏み込み、ガッ(G)と快傑!人呼んでさすらいのヒィーロォー!……

 快傑ゴォールドゥッ!』(快傑ゴールド)



マスク・ザ・Gによく似ている仮面の騎士は快傑ゴールドと名乗り、俺たちと共闘する。ぶっちゃけ、快傑ゴールドの正体はハーパーだってわかったいたけど、戦いの最中にそんなことを聞くのは野暮というもの。

俺たちとゴールドが共闘したことで、次第に情勢はこっちが有利になってゆく。

俺とゴールドはみんなの力を借りてバーレイの首領アードベックに最後の戦いを挑んで、見事勝つことができた。首領を倒されたバーレイは降参し、クーデター作戦は未然に防ぐことができた。こうしてロングネックでのバーレイとの戦いは終わったんだ。




●VolumeⅡマスク・ザ・G―FinalChapter:そして次の地へ


 ハーパーはアインザックウォルフの四代目当主を引き継いだんだけど、まだ未熟ってことで、武者修行のために俺たちの旅に同行することになった。

五人になった俺たちは次の【遺跡】を探しに旅を続ける。

ハーパーが加わったことでより賑やかになって楽しいのけど……でも一人ローゼズは浮かない顔をしていた。


戦いの最中、バーレイに加わっていたナイフ使いのタリスカーが、ローゼズや俺たちしか知らない、ローゼズの犯したスチルポットでの殺人のことを口走り、ローゼズへ襲いかかっていた。もしかするとタリスカーの正体は……そんな不安を抱きつつ、俺たちの旅は続いてゆくのだった。


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