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異世界のんびり漫遊記  作者: カイ
第8章 国立学校編

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326、学校初日 2

とりあえず俺達3人も王族3人組の後ろから教室へと向かう。

……ブレスレットの事は後でさりげなく聞いてみるか。



教室に着くと、ガヤガヤしていた教室が一瞬で静まり返る。

どうやら先に入った3人を見て、会話をやめたのだろう。


「ここが俺達の1年間使う教室か?」


セインが室内をキョロキョロしながら中へと入っていく。


「中は意外と広いのね?もっと狭いのかと思ったわ。」


ローラもセインに続いて中には入り、感想を言う。

クオードはそんな2人の後ろから中へと入った。


「……もう自分の席は決まっているのだろうか?」


入り口近くの席に座っていた子にクロードは声をかける。

声をかけられた子は、緊張しすぎて返事もままならないようだ。


「こらこら、入学早々遅刻をするつもりか?早く教室に入りなさい。」


入口で詰まって中に入れない俺たちに向かって、後ろから声がかけられる。多分、担任なんだろう。


そう言った先生が俺に並んで中を見ると、苦笑いをして「今は好きな席に座っていいから、早く中に入ってくれ。」と王族3人組に声をかけた。


「なんだ、もう先生が来てしまったのか。あいつに話しかけるつもりが、全く時間がなかったな。」

「そうねぇ〜。でもぉ〜、確か最初の授業は校内案内じゃなかったかしらぁ〜?」

「じゃあその時に声をかけるか。」


セインとローラはそう話し合って入り口から近いところの席に着く。

クロードは彼らの前の席が空いていたので、そこに座った。

俺達も続いて中には入り、窓側の中間くらいが空いていたのでそこに3人固まって座る。


「よし、みんな揃ったな?じゃあまずは先生の自己紹介から。俺は君達の剣術授業の実技を担当するマールという。よろしくな!」


そう明るく元気にあいさつをしたのはマール先生だ。

先生は俺がスコットさん達と一緒にいたことを知っているので、こっそり俺に手を振っている。……俺は振り返さないよ?


「さて、このクラスには途中までだが、副担任がいる。……ほら、入ってこい。」


マール先生は廊下のドアに向かって声をかける。

するとドアを開けて、俺のよく知っている人が2人、入ってきた。


その2人はマール先生の隣に立つと、軽く会釈をする。

……マール先生よりも体格が良いんだね、スコットさん。


「この2人はこの国の現役Bランク冒険者『スノーホワイト』のメンバーのスコットとリッキーだ。彼らは俺の補佐兼指導を行う。実技の課外授業で王都の外へ行く時には彼らが護衛も兼ねる事になるので、みんなも仲良くしてやってくれ。ほら、挨拶!」


マール先生は笑顔で2人に挨拶を促すと、場所を譲る。


「……え〜、紹介を受けたスコットだ。ここに講師としている期間は多分長期休みまでだと思うが、その間はよろしくな。ちなみにチームでは『盾』役と『物理攻撃』担当だ。」


スコットさんが爽やかな感じで皆に挨拶をする。

そして、リッキーに場所を譲った。


「マール先生から紹介を受けたリッキーだ。チームでは『物理攻撃』と『魔法攻撃』、『斥候』担当だ。よろしくな!」


スコットさんに負けず劣らずの、とても爽やかな笑顔で皆に挨拶をしたリッキー。……歯磨きのCMか?



2人の自己紹介も済んだので、とりあえず1時限目の『校内案内』に向かうことになった。



「皆〜、ちゃんとついてこいよ〜?」


マール先生はそう言って教室から出ていく。

前の列から順々に先生の後に続いて教室から出ていった。

真ん中くらいにいた俺たちも席を立ち、出入り口のドアに向かう。

すると慌てて王族3人組の第一王子、王女が立ち上がって駆け寄ってきた。

クロードもため息をつくと2人についていく。


「おい、待てよ、銀髪!お前は俺たちと一緒に行くんだよ!」


セインはそう言って俺の腕を掴む。

俺が振り払おうかどうしようか悩んでいると、リッキーがその掴んだ手を引き離した。


「セイン王子、悪いがうちのメンバーには手出し無用で頼む。今回は見逃すが、次やったら国王に報告するからな。」


リッキーは無表情な顔でセインに向かってそう言った。

おぉ~、王子にも強気で言ったね、リッキー!


するとセインはその手を振り払い、リッキーを睨みつけると「ふんっ!」と鼻息荒く教室を出ていった。

その後を慌ててローラがついていき、他の子たちも俺達を追い越して出ていく。


「すまないな、俺の兄妹が迷惑をかける。」


そう言ってため息をつくクロード。

……いや、君のせいじゃないと思うんだけど?


俺は苦笑いをして「いや、大丈夫だよ」と一応言っておく。

そんな俺を見て、リッキーはため息をついた。


「お前なぁ……もうちょい厳しく接しろよ!俺達がいない時、どうすんだよ!」

「そうだぞ、いつもお前と一緒にいるわけじゃない。そんな時に誰がお前を守れる?自分しかいないだろ?」


少し強めに言ってきたリッキーに同意するスコットさん。……ごめん、つい……。


すると苦笑いをしたクロードが「俺もなんとか抑えられるだけ抑えます」と言った。


それから俺たちはクラスメイトの最後尾で並んで歩く。


ちなみにミストさん達は、俺と関係がないみたいな感じでサラッとそのまま先に行ってしまっていた。

しかも前後で一緒に教室の外に出た子と話したりして、早速クラスメイトと仲良くしているようだ。


……俺、このクラスで友達できるのかなぁ……?

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