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異世界のんびり漫遊記  作者: カイ
第7章 いろんな出来事

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319、今夜は特別だね!

ダンジョンの入り口の場所から茂みに入ると、即座にリッキーの屋敷にある俺の部屋に転移する。

部屋には誰もいなかった。……まぁ、当たり前だけど!


とりあえずテーブルの上にロックさんから貰った『お土産』を取り出す。一体何を貰ったんだろう?


テーブルの上に取り出した鉱石と宝石を、早速鑑定することにした。

とりあえず鉱石も宝石も色とか見た目で種類分けをしてみる。……結構いろいろ種類あるなぁ。


それぞれ種類ごとに鑑定してみると、鉱石の方は銅、銀、金の他にミスリルが入っていた。

ミスリルってよくゲームとかで出てくるけど、軽いんだね!

それに魔力を通しやすいって『鑑定』に書いてあったから、俺の刀をこれで作ったら魔力コーティングすれば相当切れ味の良い物になるかな?

今度ゴーダさんにこの鉱石たちを渡しに行こうかな!


そして宝石なんだけど、ほとんどの宝石は冒険者ギルドに持ち込むとして、この綺麗なコバルトブルーの宝石だけはとても気に入ったから手元に残しておくことにした。後で何の宝石が鑑定してみるかな。


そんなことをしていると誰かがドアをノックした。

俺が返事をすると、どうやらリリーさんが昼食の時間だと呼びに来たようで、3人共廊下へと出た。


4人揃って食堂に向かっていると、リリーさんが「そういえば……」と言って話しだした。


「あのね、今夜は王都のお祭りがあるの。私はリッキーたちと一緒に何回か行ったことあるけど、しーちゃんは行ったこと無いでしょ?だから皆で今夜は祭りに行こうかなって思ってるの。もちろん行くでしょ?」


リリーさんは『さも当然』といった感じでそう言った。

……いや、まぁ確かに行くけれどもね?

でも、俺にもちゃんと選択権はあると思うんだ、姉さん。

とりあえず行くことには合意して、夜になるのを待つことにする。


食堂に着くと先にミストさん達とエミリーさんがいた。

スコットさん達はまだ帰ってきてないようで、多分どこかで食べてくるんじゃないかってことだった。


俺たちが席に着くと食事が運ばれてきたので、食べながら会話をすることに。


「エミリーさん、さっきここに来るまでにリリーさんから今夜お祭りがあるって聞いたんですけど、間違いないですか?」

「あら、間違いないかって何よ!私が間違うとでも思ってるの!?」


俺の言葉に反応したリリーさんはちょっと拗ねてしまった。……いや、多々あるよね?

そんな俺たちを見てエミリーさんは苦笑いをする。


「ええ、今夜は王都の教会主催で『豊穣祈願』の祭りがあるのよ。教会は王都の中心にある王城のすぐ近くであるの。この祭りは王城の塀に沿って出店が並び 、教会ではミサもやるのよ。それにこの祭りはとても有名だから、近隣の村なんかからも祭り目当てにやってくるのよ。」


エミリーさんは今夜の祭りのことを話してくれた。

なるほど、そのミサで『豊穣祈願』をするんだね?


そうやって話しているうちに昼食を食べ終わる頃にはこの祭りがとても楽しみになっていた。



それから夕方まで部屋でゆっくりとした時間を過ごしつつ、明日からの学校の準備をしておく。

……まぁ『しておく』って言ったって、教科書とかを鞄に詰め込むだけだけどね!


夕方までにはスコットさん達も帰ってきて、いよいよ祭りへと出かけることになった。


そういえば今の時期は夕方になってもそんな暗くならないので、なんだか『祭り』って感じがあまりしない。

だけどリッキーの家の馬車で王城近くまで送ってもらったが、途中からものすごい人出で馬車が前に進めないほどだった。

どうやらこの時期の王城付近はいつもと違い、王城のすぐ近くまでどの地域であっても入れるのだ。

もちろん貴族街も例外ではない。

いつもは貴族しかいない場所も、今夜は一般市民も一部だけだが入れるらしい。



俺たちも途中から徒歩で祭りへと向かう。

その間にだんだん暗くなってきて、祭りの明かりが目立つようになってくると、いよいよ街なかは祭りらしくなった。


その明かりに照らされている屋台なんかを見ていると、俺の日本にある地元の祭りを思い出す。

ちょうど今の時期に3日間だけ開催される祭りで、毎年かなりの人が来るのだ。

まだ明るい内は学生が多いが、暗くなってくると家族連れや会社帰りのサラリーマン、成人したカップルとかが増えてくるので、前に進めなくなるほどの芋洗い状態になる。

今の俺達の状態が、まさにそんな感じだ。

流れができつつあるので、止まることすらままならない。

ひたすら流れに乗りながら、買いたい物を屋台から見つけると素早く並んで手に入れていく。

さすがにテーブルと椅子が側にあっても、この人出ではゆっくりと食べていられないのだ。


「……何だかうちの地元の祭りに似ているね。」

「そうだな。やっぱりお前もそう思ったか?」


俺のこぼした呟きに反応したのはスコットさんだ。

彼は俺と同じく、遠い過去の思い出を思い出しているに違いない。


「そうよね、私達が小さい時は両親と毎年祭りに行ったものね。私なんて迷子になってアナウンスをかけられたこともあったわよね。」


クスクス笑いながらリリーさんが言う。

それを聞いてリッキーは呆れた顔で「お前らしいな?」と言った。


「お前は子供の時だけじゃなく、親になってからもそんな感じだったじゃないか。息子に『ママ、またどっかに行ったよ?』なんてよく言われていたが、最終的には何事もなく俺たちと合流できたけどな。……まぁ、今となっちゃあ良い思い出だよな。」


リッキーも薄く笑いながら、祭りの明かりを見ながら遠い目をする。

そっか、2人にもたくさんの祭りの思い出があるんだね。


そんな感じでしんみりしながら祭りを楽しむ。

それぞれ夕飯に食べたいものや後で食べたいものをたくさん買い込み、祭りからは少し離れたテーブルにみんな座る。

そしてそれを食べながらリッキーから「なんか祭りになると無性に焼きそば食べたくなるよな。」とリクエストが入った。


う〜ん……焼きそばは鞄に入ってるか分からないけど、後で山田に「買って欲しいリスト」を送っておこうかな?

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