表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界のんびり漫遊記  作者: カイ
第6章 王都近くのダンジョン編〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

167/561

214、ダンジョンって不思議だね!

真っ暗な入り口から中に入って少し奥に進むと、床に光る魔法陣があった。


この位置に魔法陣……ってなるとダンジョンの奥にある転移装置と繋がっている魔法陣なんじゃないかと俺は見当をつけつつ皆に話を聞くと、やはりそれで間違いないそうだ。

この魔法陣に入った状態でドロップした転移石を使用すると、それをゲットしたフロアボスのいた階まで転移するんだって。

だから途中から探索再開することができるので、気軽に街へと戻れるわけだ。

ちなみにその転移石は往復1回のみの使い捨てで、使い終わると消えてなくなるらしい。不思議な魔導具だよね!


皆からは「お前は初めてのダンジョンだから、今回は持っている転移石を使わずに最初から探索するぞ」って言われているから今は体験することはできないけど、帰りは使用するから楽しみだな!


更に道なりに進んでいる時に、ふと気づいたことがある。

俺はダンジョンに入ったのは初めてで、てっきり超有名なテレビゲームの初期のイメージでダンジョンの中は真っ暗で照明がいるものと思っていたんだけど、実際は思ったよりも明るかった。


なんでかな?と思っていたが、どうやらある程度の距離ごとに天井にある魔導具らしき小さな照明のおかげで明るいのだと分かった。

リッキーに聞くと、ほとんどのダンジョンは国が管理しているらしく、天井に埋め込まれている照明は国が取り付けた人工のものなんだそうだ。

それは定期的に交換して、冒険者が探索しやすいようにと通路とかが真っ暗にならないように安全を確保してくれているらしい。


その他にも魔物が沸かないエリアがあるらしく、そこでは水場があったり、テントを張りやすいように広い広場があったり、天井や壁にはヒカリゴケとかいう発光するコケが自生していたりするんだって!


なんか至れり尽くせりなエリアだなと思ったけど、ダンジョンってどうやら人の使用した魔力や討伐された魔物から栄養を取って成長する『巨大な生物』みたいなものらしく、いかにたくさんの人がダンジョンの中に入ってくれるかが死活問題になるんだって。


ダンジョンは別に人が中で死ななくてもいるだけで少しずつ魔力を貰えるので、数が多ければ多いほどたくさんの『栄養』を得られる。

だから人が来やすくなるような環境を自ら作って、さらに人が来たくなるように成長しながら改良する……それが『ダンジョン』だとリッキーに言われた。


現在、この世界で最古……最高齢?のダンジョンはこのクレイン国とネシア国との間にある森の中にある『ブレイズ』という名のダンジョンで、なんと500年くらい前から存在するって話だ

ちなみにこのダンジョンの名前は『ロック』といい、まだ200年ほどの中堅?のダンジョンなんだそうだ。

主に壁となる岩の中にある鉱石もダンジョンが提供してくれるので、そんな名前がついたらしい。


この前ヒューザと約束した「ダンジョンに一緒に潜りに行く」のはその『ブレイズ』の方を考えていたらしく、今回ダンジョンに行こうってなった時に俺たちのみで潜ろうって話し合ったんだ。



しばらく進んだ時、ダンジョンの奥の方から魔物の唸り声と人の怒鳴り声、戦闘の音が聞こえてきた。

どうやら誰かが魔物と戦っているらしい。


ダンジョンだけではなく地上でもそうだが、こういう場合は手を出さずに通り過ぎるのが礼儀なのだが、魔物に押されて危険そうな時は勝手に助けに入らず、必ず声をかけて手助けの要請があった時のみ戦いに参加するんだよ。


今回戦っているチームは大丈夫そうなので、俺たちは一応「先に行きますね!」と声をかけて追い越した。

声をかけた相手のチームからは「おう、お前らも頑張れよ!」と声をかけられた。……なんか、こういうのも良いね!



「そういえばシエルは探索魔法をちゃんと使っているか?なんかお前の反応見てると使ってないような気がするんだけど?」


訝しそうな顔でリッキーにそう言われる。

……あっ、うっかりしてた!

俺は慌てて索敵魔法を使う。

ダンジョンでは索敵魔法を使っても同じフロア全体が見通せるわけじゃなく、せいぜい今いるところの半径百メートルくらいしか分からないみたいだ。

オークの巣の時は全体が見通せたんだけど……やっぱりダンジョンは特殊なんだろうね。


そして索敵魔法を使って分かったんだけど、なんだか俺達の後から入ってきた人達がおかしな反応なんだよね……。

この反応って、以前『暁の星』の襲ってきたメンバーの光り方と同じだった気がする。……かなり前だから忘れちゃったけど。

その事をリッキーに言うと「さっきの馬車でお前のこと変なふうに見ていた奴らがいただろ?あいつらじゃないかと思う。」と言われた。


「あいつら、シエルのことをまるで自分達の獲物のように考えていやがった。気持ち悪かったから思わず注意したんだよ。全然反省してなかったがな。」


顰めっ面をしたリッキーに歩きながらそう言われた。

マジかぁ……。

なんか気持ち悪い視線だなとは思ってたんだよ。


俺が嫌そうな顔をしていると、「大丈夫、俺達がいるって!」とリッキーが言った。

するとみんなが急に布陣を変えだし、先頭はスコットさんとリッキーなのは変わらないんだけど、2列目の俺とユーリを真ん中にして女性陣が左右につき、真後ろにはセバスが陣取った。

これなら不意打ちも防げるってことらしい。


確かにセバスは人の気配なんかにはとても敏感に察知するから、この場合最後尾がベストなんだろう。


なんかこれから遭遇する魔物よりも、後ろから来る人たちが何を仕掛けてくるのかわからない分、厄介だなと思っちゃったよ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ