表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/189

落ち込むノト

見つけてくださり、ありがとうございます✨

PV、評価、ブックマークありがとうございます!

大変励みになっております✨


 「あの、旦那様、その‥‥‥」

 「どうしたんだい?」

 「すみません!いろいろありました!」


 そう言うとノトは立ち上がり、頭を下げた。


 「えぇっと、まぁ座りなさい。そして落ち着きなさい。何があったんだい?」


 ノトは話し出した。薬草採集の事、ローズがいなくなった事、ゴブリンの事、冒険者や警備隊に助けられた事、メルクリウスにも助けられ且つ世話になった事、冒険者をこの家に招きお礼をした事‥‥‥。


 ベリルは最後まで静かに聴いていた。


 「そうか、大変だったねノト。無事で良かったよ。それにローズが世話になったようだね、ありがとう」

 「旦那様、そんな‥‥‥僕が薬草採集に行こうなんて言わなければ‥‥‥」


 ノトは俯いてしまう。


 「それは違うよ。ノトは何も悪くない。誰も悪くない。 そうだろう? たまたまそういう巡り合わせだっただけだよ」

 「そう言っていただけると気が楽になります‥‥」

 「そうよ、ノトは何も悪くないわ。悪いのは集団で出てきたゴブリンよ。森から出てきたのが悪いのよ」


 息巻くローズに向かってベリルは静かに諭すように話した。


 「‥‥‥確かにそうだが、彼らにも彼らなりの事情があったんだろう。仕方ない事だよ。 それよりも、ローズ、君は少し反省したほうがいいね。女の子を助けに向かったのは立派だとは思うが、攻撃魔法も満足に出来ないのに無謀だとは思わなかったかい?その結果ノトを危険な目に晒してしまったのだから」

 「はい‥‥‥その通りです。ノト、ごめんなさい」


 ノトは笑顔で「いいんだよ」と言った。




 ベリルはローズとノトを見た後、メルクリウスに目を向けた。


 「メルクリウス、2人が世話になったねありがとう。君が居てくれて助かったよ」

 「いえいえ、礼はシルフ達にお願いします。彼女達が私に知らせてくれたから駆け付ける事が出来たんです。それに、なかなかに面白かったですよ。私1人では経験出来ない事ばかりです」


 メルクリウスが笑いながら言った。


 「シルフ達居るんだろう?」


 メルクリウスの隣に、ひゅるひゅるひゅるっと小さな風の渦が起き、シルフ達が小さな美しい姿を現した。


 「メルクリウスに知らせてくれてありがとうシルフ達。ローズとノトが無事だったのは君達のおかげだよ」


 「ベリル様、お役に立てて私達も嬉しいです」


 シルフ達は嬉しそうに、また誇らしそうに答えた。



 「あっ、あれがシルフ。初めて見たよ」

 「ノト、初めて見たの?」

 「うん、僕は精霊や妖精を見る事は出来ないから」

 「そうなの?急に見えるようになったの?」


 「ふふ、私達、誰にでも見えるように姿を現す事も出来るのよ、ふふふふふ」


 「そうなの、凄いわね」


 シルフ達は嬉しそうに皆の周りを飛び回っている。




 「さてと、最後にメルクリウスの話を訊こうか」


 メルクリウスは頷くと、チラ、とローズとノトに視線を向けた後、ベリルを見据えて言った。

 

 「畏まりました。このままお話しして宜しいですか?」

 「あぁいいよ。この2人にも知っておいてもらったほうがいいだろうから」


 


 ◇ ◇ ◇


 


 3人の若者達は上等な服を身に付け、歩きながら話していた。


 「ドラゴ、何故ローズを連れて来なかったんだ?気に入っていただろう?」

 「クラウス、私には婚約者がいるんだよ。何を言っているのかな?」

 「じゃあ、妹にしたいとか何だかは?」

 「‥‥‥‥‥ローズに訊いたのか?」 

 「まぁね」


 「ドラゴには妹も弟もいるだろうに何を言っているんだ?」

 「んーーハインツ、確かに私には可愛い妹と弟がいるよ。でもね、妹は近衛隊に所属し凛々しい姿で『兄上』と呼ぶし、弟は軍の諜報部に所属しクールな姿で『兄上』と呼ぶ。‥‥‥‥‥私は可愛らしく『お兄様』と呼ばれたい」

 「呼んでもらえばいいじゃないか」

 「呼んでくれると思うか?あの2人が」

 「‥‥‥‥‥無いな」

 「だろう?それに、あの2人ではちょっと違うんだよ、ちょっと」

 「そうか‥‥‥‥‥まぁ、頑張れ」

 「何を頑張るんだ?」

 「諦めなければ叶うかもしれないだろ」

 「叶うって‥‥‥‥‥‥‥そうだ、いい考えがある。我が弟とローズが婚姻関係になればいいんだよ」


 「「弟と?」」


 「そう、いい考えだろう?」

 「無理強いはするなよ?」

 「わかってるよ、もちろん」


 

 ドラゴはにこにこ笑いながら、クラウスとハインツは肩を竦めながら城の中へと入って行った。







読んでくださり、ありがとうございます✨

またおつきあいくださると嬉しいです。

皆さんに良いことがありますように✨

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ