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見つけてくださり、ありがとうございます✨

PV、評価、ブックマークありがとうございます!

大変励みになっております✨


 ‥‥‥あら、猫? 此処に来てから、猫を見るのは初めてだけど、見た目は地球の猫と変わらないのね。大きさは結構あるけどね。ずんぐりとしていて、まるっこくて可愛いわね。


 「あら猫ちゃん、初めまして。何処から来たの?」


 「うなゃなゃうなゃなゃうなゃ」


 ‥‥‥なんか言ってるっぽいけど、猫語はさすがに分からないわね。でも、そんな姿も可愛い!しかも、私の側に寄ってきた。馴れてるのかしらね。



 挿絵(By みてみん)



 「猫ちゃん、何か食べる?」


 「うなゃ!!」


 どうやら食べる気満々のよう。


 「じゃあ、私に付いてきて。台所に行きましょう」


 歩き出すと、猫は後を追うように付いてきた。

 ティムは何故か、猫を無言で見つめている。


 「ティム、どうしたの?」

 「うん‥‥‥あのね、あの猫‥‥」

 「うなゃなゃ!」

 「‥‥‥ううん、何でもない。お姉ちゃん行こう」

 「えぇ、‥‥本当に大丈夫?」

 「うん、大丈夫」

 「じゃあ、行こうか」


 私とティム、大きな猫は家へ向かった。

 玄関の前で、洗浄魔法をかけた。

 猫は洗浄魔法をかけても、驚きもせずに大人しくしていた。

 人馴れしているのか魔法馴れしているのか、暴れなくて助かったけどちょっと気になるわね。


 居間ではメルクリウスさんがまったりとお茶を飲んでいて、私達に気づくと笑顔をむけた。


 「彼等は無事に行ったようだね」

 「そうですね。‥‥‥あの、ノトを助けていただきありがとうございました」

 「どういたしまして。ノトも君も無事で良かったね」

 「はい、おかげさまで。それと、ケイティと私に服をありがとうございました」

 「あぁ、気にしないでいいよ。その服は元々君にあげる予定の物だしね」

 「私に?」

 「そう。私はベリル様に会いに来たんだけど、君のことは精霊から聴いて知っていてね、ベリル様のことだから普段着は用意していないと思って持ってきたんだよ。ちょうどいい感じだし、似合っていて可愛いよ」

 「そうだったんですか。ありがとうございます。確かに、最初に出してくれた服はとても可愛いし素敵だけど、畑仕事は無理そうな服でした。お願いして動きやすそうな服を出してもらったんです」

 「やっぱりそうか」

 「お父様のこと、よくご存知なんですね」

 「うん、まぁそうだね。長い付き合いではあるね。あ、一応言っておくけど、私はベリル様よりもかなり若いからね」

 「ふふふ、わかりました」


 「うなゃなゃ!うなゃ!」


 「ん?わかったわ、行くわよ。メルクリウスさん、私達は台所に行きますね。この猫ちゃん、お腹が空いているみたいなので」

 「はははそうか。それは可哀想だ。早く行っておあげ」

 「はい」



 ティムはそのまま居間に残り、猫だけが台所まで付いてきた。



 「えーと、君はトレントの子だよね?」

 「はい、そうです。あの、メルクリウス様ですよね?風竜の‥‥‥」

 「‥‥‥知っていたの?」

 「森の奥で、じじ様達と一緒にいたとき、お見かけしました。姿は違うけど、魔力は同じだったから」

 「そうか、別にこの家では秘密ではないよ。ローズには言っていないから、まだ言わないでね。落ち着いたら言うから」

 「はい、わかりました。これから宜しくお願いします。僕、ティムです」

 「君は礼儀正しいね」

 「えへへ」

 「ところで、あの猫だけど‥‥‥君は気づいている?」

 「はい、たぶん。お姉ちゃんに言おうとしたら、猫に『言うな!』って言われました」

 「そうか‥‥‥まぁ少し様子をみよう。悪意や害意は無さそうだから」

 「はい、そうします」




 ◇ ◇




 「ノト、あのね山羊のミルクってまだある?」

 「ミルク?どうしたの?飲みたいの?」

 「私じゃなくてこの子」


 私は足元にいる猫を指した。


 「猫?‥‥‥何処から来たのこの猫」

 「え?この近辺の猫じゃないの?」

 「知らないし、見かけないよ。この辺りには誰も住んでいないし、野良猫もいないね。そもそも野良猫は人がたくさんいる町にいるしね。この辺りにいるのは、弱い魔物くらいのはずだけど‥‥‥」

 「そうなの‥‥‥猫ちゃん、あなた何処から来たの?」

 「うなゃなゃ~~うなゃ」

 「わからないな、猫の獣人ならわかるのかな‥‥‥‥とりあえずミルクをあげるよ。こっちにおいで」


 猫は、ノトが用意したミルクを嬉しそうに飲んでいる。


 「ノト、ありがとう」

 「構わないんだけど、この猫どうするの?もしかして飼うの?」

 「んーーわからない。てっきり、この辺りに住んでる猫と思っていたから。飲んだら帰るかな?」

 「さぁ‥‥‥どうだろう」 

 「もし、帰らなかったら、飼ってもいいかしら?」

 「旦那様に訊かないと何とも言えないけど、僕は飼ってもいいと思うよ。鼠を追い払ってくれたら助かるしね」

 「鼠を?」

 「そう、鼠は畑の野菜を狙ってるからね。動きの遅いゴーレム達には、追い払うのは難しいんだ」

 「なるほど。飼っても損は無いのね。お父様が帰って来たら訊いてみるわ」

 「もう飼う気だね。帰ってしまうかもよ?」

 「どうかしら。だって、なんかくつろいでいるわよ」


 ミルクを飲み終わった猫は、台所の入り口で毛繕いを始めた。


 

 (‥‥‥よしよし、いい感じだぞ。このままいけば、この家に居られそうだな。ふふふ、俺様の魅力的なボディには敵うまい、ふふふふふ‥‥‥)


 

 ‥‥‥ん? 

 なんか、あの猫‥‥‥今、笑ったような気がするけど、気のせいよね。

 猫は笑わないものね。

 私は猫をじっと見てしまった。



 (やべぇやべぇ!気づかれたか?まだ、普通の猫と思ってもらわないとな)



 猫は私に背を向けて、大きく身体を伸ばした。






読んでくださり、ありがとうございます✨

また、おつきあいくださると嬉しいです。

皆さんに良いことがありますように✨

 

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