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男女比1:4のジェンダーレス  作者: エカルラトラ
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フィットネスクラブのプールで

 昨日、水着を買ってきたから、今日は学校帰りのフィットネスクラブで水泳だ。

 フィットネスクラブではプールの水を汚さないためにまずシャワーを浴びてから入る決まりだ。

 シャワーの後、着替えをロッカーに放り込んで階段を上がっていった。


 階段を上がってプールサイドに出た。

 窓からの光で水面がキラキラ光っている。

 俺は、シャワーは何ともないのに、プールに近寄れなかった。

 青い顔して立ちすくんでいたのだろう、監視員が声をかけてきた。


 「どうされました~大丈夫ですか~」


 「あ、はい大丈夫ですよ。初めてなので、ここで泳ぐ人や、設備などを見せてもらってます。」


 「そうですか、何かあれば声をかけてくださいね」そういうと監視員は持ち場に戻っていった。


 なんとかごまかした俺は…ごまかせてたよな…まあいい考えても変わらない。

 監視員をごまかした俺は考えた、これはPTSDとかトラウマとかいうやつなんだろうか?

 だがシャワーや風呂には問題なく入っている。

 そもそも、おぼれたのはあいつであって俺じゃない。

 気を取り直して、そろそろとプールサイドまで寄っていき、そっと水につかった。

 なあんだ、全然問題ないじゃないか、なんで立ちすくんでしまったのだろう?


 さて、いつまでも水に浸かったままだとあらぬ疑いを掛けられてしまうから、そろそろと動き出した。

 俺が入ったところはプールの第1コースでダイエットや運動の為、水中を歩く人用に開放されている。


 俺はダイエットのおばさんたちの後をついて歩いていると、すぐ前のビキニのおばさんが水からあがった。

 プールサイドまで上がったところで、水を含んだパレオが外れて落ちてしまい、ひらうためおばさんは振り返った。

 それを目撃してしまった俺は運悪く足を滑らせ、溺れかけたのだった。


 (あんたのその胸はおっぱいじゃあないよ、オッサン)


 そう、おばさんだと思ったのは太ったビキニのオッサンだった。

 しゃがんだオッサンのもっこりを正面から見てしまったのだから驚くのは仕方ない。

 そしてこのままではほんとに溺れてしまう。

 ここは慌てずにまず蹴伸び状態に持っていき、そこからそっと立ち上がった。


 「ガッハ、ゲホゲホ、うえ~水飲んじゃった。」


 「大丈夫?お嬢ちゃん」


溺れたのを見かけておばちゃんたちが寄ってきた


 「はい、大丈夫ですよ、気遣いありがとうございます。てか俺は男ですけどね」


 「あらまあ、かわいいからお嬢ちゃんと思ったらお兄ちゃんだったのね」


 「はい、それじゃあ俺はこれで。」


 くそう、女の子に間違えられるなんて何たる不覚。

 学校帰りに少しづつ無理せず鍛えていこう。

 そして、俺はマッチョマンになるんだ。

 しかし、ビキニ着たオッサンがいるとは思わなかった。

 いや、この世界は男も胸を隠すんだったな。

 俺もトップスを着けているし…はあ、慣れるしかないのか。



*******



 プールの1日目は歩いてばかりいた上にハプニングがあって泳げなかった。

 2日目はいきなり泳いでみたがうまく泳げなかった。

 前世では水泳は得意だったのだが、生まれ変わって下手になったのだろうか。

 そういえば溺れたんだったな。まあ少しづつ慣れていけばいいか。


 今日は3日目。もう、平泳ぎはマスターした。と思っていたら泳いでいる目の前に飛び込んできたやつがいる。

 驚いたため、飛び込んだ奴が立てた波を思いっきり吸い込んでしまったのだった。


 「ガッハ、ゲホゲホ、うえ~水飲んじゃった。」


 「大丈夫?純君」


 「大丈夫?じゃねえ、危ないだろうって、めぐみか。もっとゆっくり入ったらどうだ」チラッ


 「純君がいたから急いで来たんだよ」


 「いや、だからってこんな近くに飛び込んだら危ないだろう?」チラッ


 コイツ気が付いていないのかブラがずれてはみチチしてるぞ


 「えー純君、ボクのこと嫌いなの?」


 「いやそんなことないぞ」チラッ


 ああ駄目だ、はみチチが気になって考えが纏らない。


 「あー良かった。じゃあそろそろ仕舞っておくね」


 へっ?なにを?とおもったらブラの乱れを直している。


 「えっと、わかっていたのか?」


 「もちろん。わからないはずないでしょ」


 ああ駄目だ、明日からクラスの笑いものだ。いや、嫌われ者になってしまうんだ。


 「どうしたの?何だか顔色が悪いよ?」


 「俺が気持ち悪くないか?クラスメイトの胸がはだけたのをチラ見してる奴なんて最低だろう」


 「どうして?チラ見するってことは興味があるってことでしょ?ボクの無駄にデカいおっぱいに興味持ってくれるなんてとっても嬉しいよ」


 「いや、嫌われてないならいいんだ。だったらクラスのみんなには黙っててくれるよね」


 「もちろん言いふらすよ。純君がボクのはだけたおっぱいをチラ見してたってね」


 「言い方!他に言い方があるだろう…じゃなくて、黙っててほしいんだけど」


 「どうして?純君がおっぱいに興味があるって知ったらクラスのみんなが喜ぶよ?特におっぱいがデカくなった子らは大喜びするよ」

 

 「だからって言いふらすのはやめて欲しい。そんなことされたら俺が学校に行けなくなる」


 「じゃあ、乳デブって言われて気にしている子だけにそっと教えるだけにするからいいよね」


 「まあそれなら容認できるかな」


 「ありがとね、純君、じゃあボクはこれで帰るよ」


 「おう、じゃあな」


 良かった。まあ大丈夫だろう。疲れたし今日はもう帰ろう。




 後日、俺の知らないところで[おっぱいチラ見事件]は拡散したのだった。


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