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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第二章:十人十色
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動く的-17

1/22に前回の掲示板回の表現を変えております。

それに伴い、1/23に1章の新たな自分-5の掲示板の表現も変えております。

今後も、意見や感想などで反映すべきことはどんどん変えると思いますので、遠慮なく仰ってください。

「うん、これはその……」

『見られてたのか、気付かなかったな』

『ねっ?これでほぼ確定でしょ?』


 確かに、ノアの言う通りこれはもうハヤトがボス戦を制したってことでほぼ間違いないだろうな。見られてるのに気付かなかったのは、単に戦闘に集中していたからだろう。


「とりあえず、分かってることだけでも上げておいたらどうだ?」

『うーん、めんどくさいんだが』

「そこはめんどくさがるなよ、ゲームは情報が命。知ってるかどうかが文字通り生死を分けることもあるんだからさ」


 実際、最近のゲームには初見殺しと呼ばれるギミックみたいなものがある。突然落ちる床、絶対に倒せない敵、ラストステージにあるファーストステージに繋がる一方通行の扉等。

 知っていればちょっと注意するだけで難なく突破出来るが、初めての時はほとんどの確率で引っかかってしまう意地の悪い罠だ。

 そういうのを楽しむ鬼畜ゲームというジャンルはあるが、そんなものに燃えるのはよほどの負けず嫌いかドMだけだ。ほとんどの人は途中で心を折られて投げ出してしまう。

 だから、普通は困った時に何かしら情報を得ようとするのだ。特に、ここは限りなく現実なゲームの世界。その中で誰かがこの世界をクリアしなければならないのだから、情報の共有は大切なことだ。

 何より、普段から先駆者たちに教えてもらうばかりなのだから、返せるものは少しでも返すべきだろう。


『と言われてもねぇ……』

『何か、不都合なことがあるの?』

『いや、ぶっちゃけこの情報提供者?あいつが書いてること以上に知ってることとか何もないんだよな』

「自分のステと装備、攻撃回数やかかった時間なんかから大まかなHPとか逆算出来るし、部位による硬さの違いとか危険な動作、パターンみたいなものとか色々あるぞ」

『ああ、そういうのはパス。計算とか全然分かんねぇし、攻撃のパターンとかもいまいち知らん』


 うん、正直そう言ってくるだろうなと思ってたわ。元からこいつは考えるよりも先に体が動くタイプだし、楽しめればいいやって感じの俺達が敵の分析をするってことはあんまりないしな。

 というか、口では言ってるものの、俺もその手の分析は苦手……というか攻略組が出してくれてるからそれ見たらいいやって考えだ。だって、めんどくさくね?


「じゃあ、戦った感想でも書いときゃ良いんだよ」

『それって適当過ぎねぇか?』

「いや、そうでもないさ。ただ計算された数値をポンと出されても、そんなので具体的にどういう奴かというのを想像出来るのは少数だろう。実際どうだったのかをニュアンスだけでも知ることで、想像しやすくなるんだ」


 道なんかが分かりやすいだろう。数値上は同じ3kmだとしても、アスファルトの平らな道と荒原のような整備されてない道とでは全然違う感想になるはずだし、それは数値だけでは読み取れないものだ。

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