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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第一章:日常の終わり
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ソロプレイ-9

何とか本日中に上げられました。

 さて、夜は危険がいっぱいなはずなんだが……。


「どうしてこうも周りが見えるんだ?」


 恐らく、これも【月の加護】の影響なんだろうな。明かりがほとんどないのに、暗さをほとんど感じない。


 というか、これ暗闇だったら相当キツくないか?

 気付けば、周りをコウモリに囲まれているんだが……。


 夜になると敵も変わるんだなぁ……。って、危ねぇ!?人が現実逃避してんのに、攻撃仕掛けてくんじゃねぇよ!


 バットというらしいコウモリたちは、10匹くらいの集団で襲ってくる。

 主な攻撃は噛み付きみたいだが、いかんせん数が多い。アクアボールを当てようにも、的が小さいのと素早く、またこちらの待ち時間やMP消費も痛くて、思うように攻められない。

 せめてもの救いが、一斉に飛んでこない事とHPが低く一撃で死ぬ事、また【月の加護】のお陰ではっきりと視認出来る事だな。


「うーん、これはもう仕方ないか……」


 消費がどうとか言ってられないので、諦めて弓に手を掛ける。命中率は……補正を期待しよう。


「当たれぇ!」


 噛み付いて来る奴に目掛けて、次々に矢を放つ。当たらなかった奴に噛み付かれてはアクアボールで止めを刺し、何とか数を減らす。


 MPが底を尽き、矢を10本失ったところで、何とか撃退する事が出来た。HPも残すところ2割弱という激闘である。


『【弓】のレベルが上がりました。アーツ《連射》を習得しました。【水属性適正】のレベルが上がりました。アーツ《アイスボール》を習得しました。【エルフ】のレベルが上がりました。【月の加護】のレベルが上がりました』


 まぁ、その甲斐あってか、一気にレベルが上がって、新しいアーツも覚えた。

 アイテムバッグを見てみると、いくつかドロップ品もあったみたいだ。

 バットの牙に翼、耳なんかも落ちてるな。

 珍しそうなのは……これかな?


 バットの血……バットの体内を巡る血。僅かだが毒性がある。


 うん、分かってはいたがやっぱり毒性があるみたいだ。というのも、一度噛み付かれた時に、毒を受けたみたいで急激にHP減らされたんだよな。

 でも、毒というのは、素材として魅力的だよなぁ。相手のHPをじわじわ減らすのは、何か楽しい。


 うーん、キツくなりそうだが、これはバット狩りも良さそうだな。量があれば、何かしらに使えるだろう。

 それこそ、矢に塗るだけで、毒矢にとかならないだろうか。


「とにかく、何としても合流したいな」


 想像は膨らむが、使えない事には意味が無い。使えるようにするには、他の人……とりわけ生産職の方が必須だろう。

 矢がないと、そもそもどうしようもないしな。


「問題は、どうやってここを抜け出すかだよなぁ」


 この森は、草原の奥にあるらしいのだが、森というのは真っ直ぐ突っ走って抜けれるもんじゃない。

 いや、きちんと真っ直ぐなら抜けれるんだが、人間の体幹とかの影響で、同じ所をぐるぐるするなんてのはよく聞く話だ。

 ましてや、こんな暗い中(?)を迂闊に動くのは危ない。だいたい、夜のがモンスターって活性化する気がするしな。

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