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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第一章:日常の終わり
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ソロプレイ-3

「乃亜先輩、どうもです」

『もう、ここではノアなんだからね』

「そうでしたね」

『だから、その口調も禁止!』

「へいへい、分かったよ」


 乃亜先輩はゲーム内ではノアで、俺がいつもの口調で話さないと嫌がる。

 ノア曰く、ゲーム内ではノアであって、俺と対等の存在が良いんだとか。

 うーむ、良く分からないがそうゆう事なんだろう。


「それで、どうした?」

『どうもこうも、エライことになったねって』

「むしろ、いろいろ出来そうだから楽しみだけどなぁ」

『そこはすごく同感』


 実際、俺ら的にはやはり、面白そうって感じだ。死ぬ危険性はないから、思いっきり出来るしな。


「ノアは、今どんな感じなんだ?」

『こっちは、とりあえず街を探索してるとこ』

「へぇ、街なんてあるのか」

『初心者の街らしいよ。NPCもいるし、基本的な物なら売ってるから、装備整えたりしてるとこ。人によっては、もう冒険してるね』


 どうやら、ノアはちゃんとした場所にいるみたいだな。こっちなんて、廃墟なのにな。


「じゃあ、問題はなさそうだな」

『ミナトはどうなの?』

「うーん、しばらくサバイバルになりそうだから、空腹度とか実装されてないかが問題かな?」

『それがなさそうなんだよねぇ。お陰でボクの【料理】が要らないスキル扱いだよ』


 やはりというか当然というか、ノアは【料理】を取ってたか。確かに、空腹度がなければ無駄スキルだろうな。多分、料理自体ならそのNPCとかが売ってそうだし。


『そういや、ミナトはどんなスキル選んだの?』

「俺が選んだのは、【弓】、【使役】、【罠師】、【回復魔法】、【付加魔法】だな」

『また、聞くだけでマイナーそうな……強いの?』

「それが、機械から駄目出しされるレベルで酷いらしい」

『うへぇ、そんなことあるんだね』


 まったく、ある意味前代未聞である。しかも、半ば強制だったからな。


「総評すると、コスパ悪くて使い勝手悪いみたいだ」

『何それ縛りプレイ?』

「うん、それも言われたわ」


 クリアしないと戻れないゲームでまさかの縛りプレイ。俺が他人だったら、正気を疑うレベルだわ。


『ねぇ、ミナトってサバイバルするんだよね?』

「まぁ、状況的にそうなるかな?」

『それでコスパ悪いって、キツくない?』

「……うぇ」


 そういえばそうだ。教会の外が森だとすると、ノアのように街が広がっているようには思えないし、またあったとしても、廃墟の可能性が高い。

 だから、サバイバルになると思ったのだが、そうするとコスパ悪いってかなりのデメリットでは?

 特に、矢が補充出来ないとメイン火力がなくなってしまう。


「うん、想像してたより厳しくなりそう」

『早く合流出来ると良いんだけどね』

「まぁ、やるだけやるさ」

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