ソロプレイ-3
「乃亜先輩、どうもです」
『もう、ここではノアなんだからね』
「そうでしたね」
『だから、その口調も禁止!』
「へいへい、分かったよ」
乃亜先輩はゲーム内ではノアで、俺がいつもの口調で話さないと嫌がる。
ノア曰く、ゲーム内ではノアであって、俺と対等の存在が良いんだとか。
うーむ、良く分からないがそうゆう事なんだろう。
「それで、どうした?」
『どうもこうも、エライことになったねって』
「むしろ、いろいろ出来そうだから楽しみだけどなぁ」
『そこはすごく同感』
実際、俺ら的にはやはり、面白そうって感じだ。死ぬ危険性はないから、思いっきり出来るしな。
「ノアは、今どんな感じなんだ?」
『こっちは、とりあえず街を探索してるとこ』
「へぇ、街なんてあるのか」
『初心者の街らしいよ。NPCもいるし、基本的な物なら売ってるから、装備整えたりしてるとこ。人によっては、もう冒険してるね』
どうやら、ノアはちゃんとした場所にいるみたいだな。こっちなんて、廃墟なのにな。
「じゃあ、問題はなさそうだな」
『ミナトはどうなの?』
「うーん、しばらくサバイバルになりそうだから、空腹度とか実装されてないかが問題かな?」
『それがなさそうなんだよねぇ。お陰でボクの【料理】が要らないスキル扱いだよ』
やはりというか当然というか、ノアは【料理】を取ってたか。確かに、空腹度がなければ無駄スキルだろうな。多分、料理自体ならそのNPCとかが売ってそうだし。
『そういや、ミナトはどんなスキル選んだの?』
「俺が選んだのは、【弓】、【使役】、【罠師】、【回復魔法】、【付加魔法】だな」
『また、聞くだけでマイナーそうな……強いの?』
「それが、機械から駄目出しされるレベルで酷いらしい」
『うへぇ、そんなことあるんだね』
まったく、ある意味前代未聞である。しかも、半ば強制だったからな。
「総評すると、コスパ悪くて使い勝手悪いみたいだ」
『何それ縛りプレイ?』
「うん、それも言われたわ」
クリアしないと戻れないゲームでまさかの縛りプレイ。俺が他人だったら、正気を疑うレベルだわ。
『ねぇ、ミナトってサバイバルするんだよね?』
「まぁ、状況的にそうなるかな?」
『それでコスパ悪いって、キツくない?』
「……うぇ」
そういえばそうだ。教会の外が森だとすると、ノアのように街が広がっているようには思えないし、またあったとしても、廃墟の可能性が高い。
だから、サバイバルになると思ったのだが、そうするとコスパ悪いってかなりのデメリットでは?
特に、矢が補充出来ないとメイン火力がなくなってしまう。
「うん、想像してたより厳しくなりそう」
『早く合流出来ると良いんだけどね』
「まぁ、やるだけやるさ」




