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お待たせしました。

ストーリの更新を再開いたします。

 汚れているのでお風呂に一緒に入りながら、質問を投げてみた。


「フローラ、私達と旅に出る前、パパからどんなことを教わったの?」


『あのね、まりょくのコントロールと、人間のことと、おそとのこと!』


「おそと?」


『フローラたちは、人間がいるところってあんまりいかないの。だから、ぱぱはおそとではシアねぇのいうことをききなさいって。』


 ああ、成程。フローラや白虎にとってのお外ね。

 アスターから教わったけど、神獣と言われるだけあって、各国では崇め奉られていたりするらしいから。元々人前には滅多に姿を現さないみたいだし。


「そっか。パパにきちんと教わってきていたのね。」


『うん!シアねぇといっしょにいたいから!』


 可愛いぃ!


「フローラ、えらいね。良い子。」


 えへへ、と笑いながら(正確にはニー、と子猫のような声を出しているだけに見えるけど)、撫でてとおねだりしてくる。とっても可愛らしい。


 本当は、この子にもっといろんな景色を見せてあげたい。

何と言ってもこの子は神獣だ。もっと自由であるべきだと思っている。


 でも、人間とは、欲深く様々な考えが渦巻いている生き物だ。

人間の近くで過ごす限り、フローラには自由は無い。


「フローラは、もっとお外に出たい?今移動する時もルルーに付けている籠の中にいるし、基本的にコテージからは出してあげられないから。」


 そう聞いてみると、キョトンとした顔をした後、『おそと、出てもいいの?』と聞いてきた。


「うん。リラやソラ、ルルーみたいに、私とアスターと一緒にいられるように。今はまだフローラは小さいし、私はまだこの世界のことを全然知らない。アスターもいるけど、私達だけではあなたのパパみたいに対処できないの。だから、人間が見ても大丈夫な方法を、一緒に考えよう。」


 フローラを撫でながらそう伝えると、ニコニコと笑った。やっぱり、リラやソラが羨ましかったのかな。


『うん!シアねぇ、ありがと!』


 この可愛い子を守るためなら何のその。勿論、リラやソラ、ルルーも同じだ。

ルルーはアスターの相棒だけど。


 フローラとも話終わりお風呂から上がると、作業組がタイミング良く戻ってきた。アスターは毛皮のなめし方を覚えられたらしい。


 そのまま全員まとめてお風呂に行かせ、フローラを乾かしながら考える。

見た目ならどうにかなるかな?フード付きのお洋服着せて、できるだけ白虎の特徴を見せないようにすればいけそう?

取り敢えず作ってみようかな。

 創造で何着かフローラ用のお洋服を出してみる。


『シアねぇ、これなあに?』


「フローラのお洋服よ。」


 フローラが不思議そうに布に触れると、気に入ったのか喜びをあらわにした。

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