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最高で最後の恋  作者: 佑里
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夫との溝

 何年か前のことになる。夫が職場の女性とメール交換をしていることに気がついた。ロックもかけず、テーブルに置いてある携帯電話が鳴った。そこで見たのは、若い女性との他愛ないメール交換だった。愛を語るわけでもなく、日常の情報交換に過ぎなかった。それでも私は普通の精神状態ではいられなかった。夫とは、そんな他愛ない会話さえ途切れがちだったからだ。

 何を話しても聞いているのか、どうでもいい返事しか返ってこない。いや、返事は大抵予測ができる。だから話さなくなっていた。必要最低限の会話しかなくなっていた。なのに他の女性には、こんなに楽しそうに愚痴や不満を語っているのか。

 私は怒った。普段人前で、まして夫の前でなど泣いたことがなかったのに、号泣して怒った。夫はメールをやめた。でもこの事で、ますます夫との溝ははっきりしてしまった。

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