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改訂版 アニマルな君たちは今日も戦う  作者: しゅうらい
第4章 アニマの暴走編
65/92

65 やっと、君を見つけたのに……

 精いっぱい抗議するハルだったが、レンは構わず飛び降りた。

 抱えられたハルは、あまりの怖さに悲鳴を上げる。

 すると、上空からイグとユミが飛んできた。

 二人はレンとハルを抱え、速度を落として着地する。

 そこには、先に脱出していたユキもいた。

「大丈夫でござるか、ハル殿」

「じぇっ、ジェットコースターより、怖かったぁー……」

「おや、そんなに怖かったのかい?」

「普通は、あんな所から飛び降りませんから……」

「ふむ……」

「話は後だ。急いでここから離れるぞ」

 イグの言葉に、ハルたちは頷いた。

★★★

 ハルたちに脱出され、藤原は悔しがっていた。

「くっ、まさかあんな形で逃げられるとは……」

「サラ、早くあいつらを追いなさい!」

「承知しました」

 柊に命令され、サラは窓に近づいた。

「飛行モード、展開」

 サラが呟くと、背中からジェット機の羽が現れた。

 そして、軽快に飛びだすと、機械音が響き渡る。

 そのまま発進し、ハルたちを追っていった。

「私たちには、一般人を守らなければならない義務がある」

「これは、避けられないことなんですよ……」

 藤原と柊は、遠くを見つめていた。

 小さくなっていくサラを見送り、部屋を出ていった。

★★★

 脱出したハルたちは、人気のない道を走っていた。

「こっ……ここまでくれば大丈夫かな」

「ダメだ、まだそんなに離れていない」

「でも、もう走れません……」

 走るのが苦手なハルは、もう息があがっていた。

 すると、ユミがハルに近づいてくる。

「だったら、私がハルさんを抱えますよ?」

「ありがとう、ユミちゃん!」

「そんなこと言って、お嬢の体を触りたいだけなんじゃないか?」

「ちっ、違います!」

 疑いの目を向けるイグに、ユミは焦って否定した。

 そんなやり取りに、ハルは少しほっとした。

 だが、レーザービームが、ハルたちの会話を遮る。

「わわっ、もう追いつかれた!」

「とりあえず、身を隠しましょうぞ!」

 ユキの言葉で、ハルたちは木のそばや茂みに隠れた。

「これなら、すぐ通り過ぎてくれるんじゃない?」

「ハル、頭を下げろ!」

「えっ?」

 突然レンに頭を抑えこまれ、ハルはコケそうになる。

 反論しようとすると、周りの木がどんどん切られていった。

「ひえぇーっ、なんで隠れている所がわかるの?!」

「しょうがない、ここは二手に分かれよう!」

「「承知!」」

「俺はユキを連れていく。レン、ユミ、お嬢を頼んだぞ」

「あぁ、わかっている!」

 ひとまずハルたちは、二手に分かれることにした。

 上空では、サラが他のアンドロイドたちと飛んでいた。

 他のアンドロイドもメイドであり、顔はサラそっくりである。

「どうやら、二手に分かれたようですね」

 サラは振り向き、三人のメイドに指示をする。

「あなたたちは、虎と鷲のアニマを追いなさい」

「了解しました」

 頷いた三人は素早く、ユキとイグの後を追った。

 残ったのは、サラと二人のメイドである。

「私たちは、残りの三人を追いましょう」

「了解しました」

 二人のメイドは頷き、サラとともにハルたちを追った。

★★★

 とある屋外ステージのベンチで、マサは横たわっていた。

 近くにはマイが座っており、顔を近づける。

 すると、マサの目が突然開いた。

「うわぁっ、マイ、なにしているんだ!」

「いえ、ずっと眠っていらっしゃったので、キスで起こそうかと」

「そんなこと、しなくていい!」

「そうですか、残念」

 突然目の前にマイの顔があり、マサは慌てて距離をとる。

 離れたマサに、マイはすねたように口をとがらせた。

 マサは一度咳払いをし、辺りを確認した。

「それより、アジトに戻らなくていいのか?」

「えぇ。私はもう少し、マサとお話したいと思いまして」

「俺は、そんな気はねぇけどな」

「そうですね。あなたには大切な方がいらっしゃるみたいですし」

「……あんたには、関係ないだろ」

「えぇ、ですが……」

 そっぽを向くマサに、マイは微笑む。

 そして近づき、マサの頬に手を添えた。

「そういう態度、あかり様の前ではしない方がいいですよ?」

「なにを……」

「『ハル』という女性が、あなたの大切な方なんですね」

「だったら、どうなんだ」

 睨みつけるマサに、マイは優しく微笑んだ。

「それならば、指輪もあなたも、奪ってしまいたくなりますね……」

「おい、一体なに言って……」

 マサは、最後まで言うことができなかった。

 なぜなら、マイの口が触れたからである。

 その頃、ハルたちはまだ逃げていた。

「ふぅー、やっとまけたかな……」

「まだ油断はできないがな」

 ハルたちがやってきたのは、マサたちのいる屋外ステージだった。

 すると、ユミが人影を発見する。

「あれ、もしかしてマサさんじゃないですか?」

 ユミが指さした方には、確かにマサがいた。

 そのことにハルはうれしくなり、大きく手を振った。

「あっ、本当だ。おーい、マサ……」

 ハルは急いで駆け寄ったが、目の前の光景に言葉を失う。

「あっ……」

 ハルは、見てしまったのだ。

 マサとマイがキスをしているところを。

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― 新着の感想 ―
 サラは量産型でしたか!?  でも、サラがメインで、あとはサラ2号とかになるのかな?(笑)  にしても、マサさぁ…。  ハルちゃんがかわいそうすぎ!!  もう、いっその事、優しいレンさんに乗り換えちゃ…
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