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私達の最良の時/私達は幸いなる少数  作者: MV E.Satow maru
第1章 私達の最良の時
25/79

2020年5月(2)

三重陽子みえようこ


「あー。ミアキちゃん、海外ドラマのファンだったっけ」と頭を抱えた。そこに肇くんが一言ミアキちゃんに言ってくれた。


肇:ミアキちゃん、こういう所はお姉ちゃんそっくりだね。

ミアキ:え?そ、そうですか。

陽子:ミアキちゃん。こういう話はお子ちゃまとはしない。ついでに言うと大人の間でもしない。

ミアキ:えー。


あらら。動揺している。でも肇くんの言う通りで冬ちゃんもこういう所があるのよね。ほんと姉妹だなあ。


陽子:そんな事より、冬ちゃんについて何か分かった?

ミアキ:あ、お姉ちゃんの向こうのお友達の大井マミさんから教えてもらったんですけど口止めされているみたいで。でもヒントはくれて「世界一周」って言われました。

陽子:世界一周?

ミアキ:はい。陽子お姉ちゃんどう思います?

陽子:世界一周ねえ。英語で言ったらアラウンド・ザ・ワールドか。

ミアキ:それだ!じゃあ「バードさんの日本旅行記」のあれ?

陽子:カラオケで歌ってた?

ミアキ:はい。お姉ちゃんが音痴の壁を乗り越えて上手に歌った曲です。

陽子:こらこら。お姉ちゃんの音楽センスをそこまでいわないの。まさかとは思うけどどこかで冬ちゃんが歌う?

ミアキ:だとしたらわたしに隠すのは当然。お姉ちゃん絶対恥ずかしいと思ってるし。わたし、小さかった頃お姉ちゃんは音痴だって何回も言っちゃってるから。

陽子:まあ、それで傷ついて言わないって話ではないと思うけど。それはミアキちゃんの心配のし過ぎかな。

ミアキ:だといいんですけど。大学祭の公式サイトに予定表がのってるんですけど。体育館で軽音学部がライブ演奏やるって。その中に唯一のガールズ・バンド「ティエンフェイ」というのがあるんです。「ヴォーカルに秘密兵器チセ登場」とか書いてますけど

陽子:けど?

ミアキ:チセってうちのお祖母ちゃんの名前なんです。

肇:ミアキちゃん、目の付け所いいねえ。そのバンドのSNSフォトに写真はないかな……あった。最近のライブ演奏写真。URL送る。

ミアキ:肇お兄ちゃん、ありがとうございます。あ、これ、髪の毛長いけどお姉ちゃん?

陽子:冬ちゃん、大学に入ってからショートにしているからバレないように変装のつもりでウィッグを付けたのかな。

ミアキ:はい。あたりだと思います。

陽子:となれば、大学祭期間中どこにいけば冬ちゃんに会えるかはほぼ決まりね。

ミアキ:はーい。あ、あとでうちのお母さんが取ってくれたホテルのURL送りますね。


 ミアキちゃんが貼り付けてきたホテルのWebを見て溜息。思ったより良いところ。自分の娘を泊めるとなると相場並みのホテルで安全を取りたいのだろうなと思った。


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