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私達の最良の時/私達は幸いなる少数  作者: MV E.Satow maru
第1章 私達の最良の時
13/79

2020年2月(3)

中谷皆美なかたにみなみ


 リズム練習で冬ちゃんのアカペラでドラムと合わせるなんて練習試みてみたらこれが良かった。もっぱら、私が面白かったという意味だけど。


「古城さん、そこは少々音程崩してもいいから迫力持ってやらないと歌詞が面白くないよ。けどリズムは外さないで。さ、もう一度」


いやあ、へんな癖はついてないから面白いや。もっとスパルタで行こうっと。


 しばらくして古城さんから練習法について聞かれた。


「ねえ、中谷ちゅうやちゃん、思いつきでやってない?」


バレたか。


「冬ちゃん。音痴なんて客観的な音高・音階認識と自信の問題だよ。前者はなんとかなったじゃん。後はねえ。冬ちゃんが納得すればいいんだよ。あれ、なんて言ったっけ。ダスビダーニャ」

中谷ちゅうやちゃん。それはロシア語のお別れの挨拶だから」

「ごめん、ごめん。スパシーボだった。偽薬効果でもいいから自信持てば、ほらドラムビートでアカペラまでできちゃう。凄いよね」

「人類がね」

「ははは。冬ちゃんも神戸の水に慣れてきたねえ。さあ、もう一回やろうか。リズム感はまた別物だから全く意味のない事やってる訳じゃないよ。さ、レッツゴー」


そういうと私はまたスティックとペダルでリズムを刻み始めた。

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