エピローグ
ついに第一部エピローグ・・・。
一つの区切りを迎えられて嬉しく思います。
これからも「ハイ・ハイ・ハイ!」をよろしくお願いします!
それではどうぞ!
あの騒動から一週間が経っていた。
「おはよ~」
僕は教室に入り、みんなに挨拶をする。
「おう。おはよ」
山田が挨拶し返してくれる。
「杉山さんもおはよ」
「お、おはよぅ」
僕の挨拶に消え入りそうな声で返してくる。
あの騒動の後、杉山さんの父親は幹部の役職を罷免。
まあ、そのままクビにするのもかわいそうだし、一番下っ端に落とすだけで勘弁してあげた。
まあ、一度だけしか許さないけどね。
「なあなあ!聞いたか?なんか急に転校生が来るって噂があるんだって!」
「ふ~ん」
「なんだよ。反応薄いな」
「まあね。ここのところ忙しくてね」
杉山さんの父親の罷免もそうだし、今日の朝、姉さんを向こうの学校に帰すのに大変だったし。
実は数日前の朝、早くに学校に呼ばれたんだよな~。
転校生への興味はそれが原因であまり興味ない。
仕方ない。
回想に入るか。
・・・
朝、校長先生に呼ばれた僕は校長室に入る。
「悪いね。こんな朝早くに登校してもらって」
校長先生は僕に申し訳なさそうに謝った。
「いえいえ。朝起きるのは早いのでそんなに苦痛ではないです。なので全然気にしないでください」
「そうかい?そう言ってくれるとありがたいよ」
「それで?一体どうしたんですか?」
「うむ。実は転校生がうちの学校に来ることになってね」
「へえ。そうなんですか」
「あんまり興味なさそうだね」
「まあ、実際その転校生と知り合いになることなんて多分ないですからね」
「君は相変わらず達観してるな。この間入学したばかりとは思えないよ」
「まあ、このくらいじゃないと大人相手にやっていけませんから」
僕の場合は目のおかげで人の内面を知ることができるからな~。
そりゃ擦れますよ。
「まあ、今回は思いっきり君と関係しているから」
「えっ?」
「今回の転校生は君の知り合いだよ」
そう言って見せてきたのは転校生の書類。
「あ」
「やっぱりあの時の娘のようだね」
そう。
その書類にはしっかりとこう名前が書かれていた。
『高原実咲』と
・・・
(なんか、僕と同じクラスになるように手を回そうとしていたけど)
でも、うちのクラスはすでに満員。
必然的に別のクラスだ。
「なんだよ~。可愛い女子って噂だぜ?」
「来るのはうちのクラスじゃないし、僕らに接点はないよ」
「達観してんな~」
それ、校長先生にも言われたわ。
「ほら、興奮するな。そろそろ授業始まるよ」
「お、おう」
そうこうしていたら授業が始まった。
(この時間。何もない、何も考えなくていいって最高だな~)
漫画の主人公のように日常を噛み締める僕。
そこまで最近は騒がしかった。
一時間目が終わり、休憩時間に僕が次の授業の準備をしていると教室の外が騒がしくなってきた。
何だろう?
「どうしたんだろう。騒がしいな」
山田が僕のところまでやってきて話しかけてきた。
「さあ?」
そうこうしていると教室のドアが開かれた。
ドアを開いた人物は教室を見渡して誰かを探していた。
と、僕を見てその視線が止まった。
「夏月~‼」
そこには怒った表情でこちらを見る高原さんの姿が。
「あれ?どうしたの?」
僕は何でもないかのように普通に聞く。
「どうしたの?じゃないわよ!結局詳しい説明をしてくれないまま私を放置するし!仕方ないからこの前の騒動をお父さんに話したら『あの見合いはそういうことか!あの少年が業界で噂のアンノウン君か!』って急に興奮し出して。最後には篭絡して来いなんて・・・。一体どうなってんのよ!」
あちゃー。
話しちゃったかー。
まあ、櫻嘉さんなら言い触らさないだろうし、大丈夫だろう。
っていうか、アンノウンって。
僕、そんな恥ずかしい名称で呼ばれてたの⁉
「それで、クラスが一緒になるようにしたってお父さんが言ってたから文句言ってやろうと意気込んで教室に入ったらアンタいないし!そのことに茫然としてたらクラスの人たちに変な人扱いされちゃうし!もうなんなのよ‼」
「そ、それはご愁傷さま」
ドンマイ!
「とにかく!何が言いたいかと言うと!」
「は、はい」
「覚悟しなさいよ~~~‼」
高原さんの叫び声が響き渡った。
なんか、高原さん。
叫んでばっかりだな。
まあ、その原因は大体全部僕みたいだけど。
「お手柔らかに」
僕は叫びの答えとしてそう答えた。
これは僕が二人の女の子、そして新しい両親と出会ったことで始まった物語だ。
読んでくれて感謝です。
次の話もよろしくお願いします。




