三話 ゲームセンター
食事を終えた僕らはそのまま特に長居することもなく店を出た。
まあ、あんまり居過ぎると山田が店に顔を出しに来るかもしれない。
なんだか今日の秋山さん、嬉しそうだったからおそらくこの後手伝いに来るのだろう。
そのときに鉢合わせでもしたら色々と面倒だ。
食べている時に次の行き先も決めたことだしね。
・・・
二人で話し合って次にやって来たのはゲームセンターだ。
場所は食事をしたレストランから歩いて十分の場所だ。
どうやら姉さん、ゲームセンターに行ったことがないらしく、僕の話を聞いて大変興味を持った。
「ここがゲームセンター・・・」
大型ショッピングモールの中にあるゲームセンターの入り口で姉さんは呆けていた。
「結構うるさいでしょ?」
「うん。でも、すごい!」
姉さんは目をキラキラと輝かせていた。
「ナツ!ナツ!早く行きましょ!」
「うん。行こう!」
そこからは僕がゲームのやり方を説明してからやるという工程で進めた。
初めはゲームセンターも定番であるUFOキャッチャーだ。
僕が最初に見本を見せるとチラチラと僕を見てきた。
どうやら、僕が見本として獲得したぬいぐるみが欲しいようだ。(一発でいけそうなものを選んだだけで特に他意はない)
僕はとりあえず姉さんのその視線を一旦スルー。
最終的に何回かやったら姉さんも飽きたのか、終了宣言。
結局獲得数は三つ。
これは姉さんのビギナーズラックで取った一つと僕の取った二つの合計三つという内訳。
ちなみに、僕が取った二つのうちの一つを姉さんにあげたらめちゃくちゃ喜んでいた。
いや、あれだけ欲しそうにしてたらまあ、あげますよ。
僕もそこまで姉さんに厳しいわけではないので。
・・・
次は協力プレイ可能のガンシューティングだ。
まあ、これはさすがにビギナーズラックとはいかず、すぐに挑戦は終わってしまった。
まあ、これは僕も得意というわけではなかったので当たり前の結果だ。
なんせ、無機質な物体相手では僕の目は使えない。
それに、姉さんも自分の体を動かすわけではなく、銃で狙うだけだから上手いこといかず。
僕がやられてからは姉さん、メチャクチャパニック起こしてたし。
・・・・・・・。
・・・・・僕、生きてるからね?
隣で、「ナツ~、あなたの仇、絶対取るから」って涙を流しながらプレイしないで。
周りの人たちからものすごく居た堪れない感じの視線向けられたから。
そんなこんなでワンプレイのみで終了。
流石にあの空気の中でもう一回は無理。
・・・
次は音楽系のゲーム。
これは姉さんがうまく音程を取れずかなりあっさりと終了。
姉さん、音痴だからな~。
カラオケだけはナツとも絶対行きたくないって言うくらいだし。
僕はカラオケも音楽ゲームも結構好きだからな~。
もう少しやっていこうよって言ったら厳しい顔で首を左右に思いっきり振って否定。
そのまま、僕の襟をつかんで強引にその場からフェードアウト。
・・・
その次にプレイしたのは対戦アクションゲームだ。
しかし、さすが姉さん。
ここでは初めてとは思えないセンスを見せて僕をボコボコにした。
やはり格闘系の才能は伊達じゃない。
っていうか、さっきの音楽ゲームの恨みを晴らさんばかりの怒涛の攻めだったよ。
途中で、知らない人がバトルに乱入してきたけどそれも容赦なく叩き潰してたし。
ちなみに、意気揚々と乱入してきた人は涙目で去っていった。
・・・
その後もプリクラを撮ったり、再び同じゲームをしたりと繰り返した。
「んー!楽しかった~」
伸びをする姉さん。
ゲームセンターの入り口に戻ってきた僕らは一息つく。
「次はどこに行こうか?」
「せっかく大型のショッピングモールに来てるんだし、ここはウィンドウショッピングでしょ!」
姉さんは力強く言い放つ。
「よし。じゃあ、行こう。姉さん」
「ええ!」
・・・
「しょーじき、姉さんを舐めてたよ」
僕はウィンドウショッピングを終え、疲れ切っていた。
現在、僕はショッピングモール内にあるベンチで項垂れていた。
僕は最初、デートの定番である女の子の長すぎる買い物という認識で覚悟していた。
けど、僕の姉さんがそんな型に収まる人じゃない。
まさかここまで疲れることになるとは思いもしなかった。
それじゃ、ここから簡単な回想に入りま~す。
読んでくれて感謝です。
次の話もよろしくお願いします。
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