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最速で、けれども満足する内容で

 二年間働いた後、町を出た。いつまでもいるといいと言っていたが、結局、出ることになったのは、私の中に帰るという目的がまだあるということなのだろう。ガオゴルドは、魔法を覚えて、それを使ってもらうと帰れると言っていた。それが何を示しているのかは、まだ分からなかった。

 山が見えた。坂道を登り、進んでいくと、小さな滝が見え、一度休憩をする。滝の下には綺麗な水が溜まっていた。飲み込むとそれは、冷えているせいなのか、とても美味しいと感じた。

 道を進んでいくと、下り坂で、なんとなく寒い気がして、コートを着た。

 ガオミ山は目の前だった。何も特徴のない山。どこら辺で魔法を覚えることができるのだろうか。少しワクワクしながら、一歩ずつ進んでいく、帰ることができれば、またいつもの日常が待っているのだろうか。そこには何があって、どんな気持ちにさせてくれるのだろう。

 私は頂上に着く頃、コートが光り出したことに気づいた。

 山道の奥、先の方に、木でできた、マネキンがあった。一度そこにコートをかけてみる。

 マネキンの背中から、音もなく、小さな人間の形をした、精霊が出てきた。

「やっほー、精霊さんです。魔法は覚えているみたいだね、あとは帰りたいかどうか、教えてね」

 精霊は羽をつけて、飛びながら、返事を待っていた。

「戻れるなら戻らせてくれ、帰りたいんだ」

「分かった。フトー」

 精霊がそう言った時、私は玄関の中にいた。あの男と出会った時と同じ場所に。

 何日も出かけていたような気はするが、あの時から時間は変わっていなかった。買っておいたソーセージとピーマンを冷蔵庫から取り出し、パスタを茹でる。

 あの後、ガオゴルドがコートを渡してくれて、ガオミ山の精霊にこう言われた。魔法は覚えているみたいだねと、一体どこで覚えていたのだろう。

 茹で終わったパスタをフライパンへ入れ、ソーセージとピーマンと切ってからフライパンで焼く。ケチャップを適量加えて、数分待つ。

 コートが光出したのもよく分からない、考えてみると、魔法を覚えると、その使い方を光で教えてくれると書いてあった。魔法を覚えていたのではないだろうか。

 ナポリタンを皿へ移し、テーブルへ持っていく、椅子に座って、私はナポリタンを食べた。

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