66.Lv4ダンジョン6
アキトたちは地下2階の泉に戻ってきた。現在時刻は21時だ。
泉前にはたくさんのテントが設置されている。およそ50から60個ほどのテントの近くで100人ほどの冒険者が酒や食事、談話などをしているのだろう。男女比率は男9女1という割合だ。
アキトたちは出来るだけ端のほうにテントを張ることにした。全員でテント設置作業をしていると、酔っ払った冒険者らしき3人連れが近づいてくる。また厄介ごとか、アキトは息をつきながらそちらに向かっていく。
「よう、あんたら一緒に飲まないか?」
「いえ、こちらは食事をした後、明日に備えてすぐ休むつもりですので」
「連れないこというなよなー」
男がアキトの肩に手を回そうとしてくる。アキトはここで剣を抜くのはまずい人が多すぎると思ったのでその手を避けようとしたところ
「旦那様に何かご用でしょうか?」
ダスカーが男の腕を掴み、手を止めた。
「へ?旦那様?お、男?」
鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしてアキトを見てくる。
「俺は男ですよ。あなたはそういう趣味があるので?」
「いやいや、そんな趣味はねえよ。邪魔したな」
男たちは毒気が抜けたようでへらへら言いながら自分のテント方面に帰って行った。
「ダスカー、良くやった。俺は良く女性に間違われる。面倒だから男避けになってくれ、当然仲間全員分のな」
「畏まりました。旦那様」
「それじゃ今晩の料理も頼む」
アキトはダスカーに食事を作るように指示を出し、テントの設置を続ける。
「また女の子に間違われちゃったの?」
「ああ。なんでなんだろうな。言葉使いは俺に変えたんだけど他に何変えればいいんだろうな」
「うーん、髪の毛剃っちゃうとか?」
「仮面つけるとか」
「せいけい、するしかない」
「全部イヤなんだけど」
「じゃあ我慢するしかないんじゃないの?」
今回のアキト改造計画は発動前に不発に終わった。またしばらくしたら改造計画2が企画される日が来るのかもしれない。
少ししてダスカーの調理が終わったので美味しい食事に舌鼓を打ち、3組に分かれて寝ることになった。その時アカリは何かを言い掛けたが自分で口を押えている。アカリはアキトの調教フラグの回避に成功した。
明けて翌日、現在時刻は6時だ。美味しい匂いに触発され、アキトたちは起き出した。朝からダスカーの美味しい食事を食べ、出発準備を整える。アキトの今日の武器は槍だ。
「今日中に階段見つけたいところだな。さくさく進行していこう」
もう皆慣れたものでさくさくさくさく進んでいく。アキトだけでなく全員のLvが大きく上昇しているのだ。日に日に倒す効率も上がっている。オーク?ゴブリンみたいなものだよね。と言い出しかねない勢いだった。
5時間ほど進み、昼食を通路でとりつつ、また6時間ほど進む。その時今日の目標の地下3階への階段を見るけることが出来た。現在時刻は18時だ。
「このまま進んでも休めるところ見つけるのは厳しいだろうし、今日はここまでにして泉に戻ろう」
本日の探索はここまでにして泉に戻った。時刻は21時だ。
《槍将》ジョブLvが5に上がりました。DEX+15 薙払スキルLv5
《槍将》ジョブが《槍王》ジョブLv0に変化しました。
《槍》熟練Lvが13に上がりました。 DEX+130%
今日もテント設置夕食を終え寝ることにした、テントだとあまり疲れが取れない。明けて翌日、朝食を終え、今日も探索に向かう準備をする。今日のアキトの装備は斧だ。
「テント生活2日も続けると疲労が抜けないね」
「だねー。今日は帰るんだよね?今日もテントだと本気できついかも」
「さすがに今日は帰るよ。疲れたしお風呂入りたい」
「おふろないのが、いちばんきつい」
「今日で最後だ。気合を入れて3階の泉かボス部屋を見つけよう!」
「「「おー」」」
アキトたちは空元気を出して地下3階への階段に向かい到着した。現在時刻は10時だ。
3階からはオークの群れの中のオークメイジが増加していたり、オークアーチャーが追加されたりと今までのように攻撃される前に倒しきることが難しくなってきた。
仕方ないのでアキトは盾+斧装備に変更。ガードオーラ、受流、弾飛、防砦などの防御系スキルを駆使し後衛の護衛をしつつ、魔法で援護も行うことで進むことができた。
疲労と敵の遠距離攻撃の厄介さで進行速度が鈍りつつ進むことさらに2時間、泉を見つけたのでそこで昼食を取った。
「さすがに限界、もう帰ろう」
ヨンの言葉に皆頷いて帰る事になった。帰り道も長く、7時間かけてダンジョンの外に出る。
《斧将》ジョブLvが3に上がりました。VIT+13 地響スキルLv3
《斧》熟練Lvが11に上がりました。VIT+110%
《盾将》ジョブLvが5に上がりました。DEF+15 弾飛スキルLv5
《盾将》ジョブが《盾王》ジョブLv0に変化しました。
《盾》熟練Lvが13に上がりました。 DEF+130%
地響は斧を地面に叩き付け、攻撃方面に直線状に地面が隆起して相手を地面に飲み込むスキルのようだ。
アキトたちは疲労による重い足取りで宿に帰るのだった。
《名前》 アキト・ホウジョウ ギルドランク:D
《称号》天才の異世界人(成長速度100倍)
《ステータス》
ATK 12 +15 +10 +10 +11 +130% +100% +100% +100% = 307
DEF 10 +12 +15 +12 +110% +130% +110% = 220
VIT 10 +13 +110% = 48
DEX 12 +15 +130% = 62
INT 13 +12 +110% = 52
MEN 12 +12 +110% = 50
SPP 10 +10 +100% = 40
SPD 12 +11 +15 +100% +130% = 125
HIT 11
《加護》女神の加護(仲間の成長速度10倍)
《ジョブ》《拳将》Lv0《上忍》Lv1《剣王》Lv0《白魔法》Lv2
《黒魔法》Lv2《槍王》Lv0《斧将》Lv3《大剣将》Lv0
《槌将》Lv0《防将》Lv2《大槌将》Lv1《盾王》Lv0
《棒王》Lv0《大盾将》Lv2
《特殊ジョブ》《魔物使い》《ダンジョンマスター》《鑑定士》
《熟練度》《格闘》Lv10《短剣》Lv10《剣》Lv13《杖》Lv11
《槍》Lv13《斧》Lv11《大剣》Lv10《槌》Lv10
《小盾》Lv11《大槌》Lv10《盾》Lv13《棒》Lv13
《大盾》Lv11
《スキル》《豪拳》Lv5《投げナイフ》Lv5《隠蔽》Lv5《速斬》Lv5
《強斬》Lv5《上級回復魔法》Lv2《上級攻撃魔法》Lv2
《速突》Lv5《強突》Lv5《強撃》Lv5《爆撃》Lv5
《重斬》Lv5《爆斬》Lv5《強打》Lv5《爆打》Lv5
《堅固》Lv2《遮断》Lv1《豪蹴》Lv5《岩砕》Lv5
《受流》Lv5《庇う》Lv5《連撃》Lv5《三連撃》Lv5
《壁砕》Lv5《城砕》Lv1《防砦》Lv2《四連撃》Lv5
《弾飛》Lv5《十字斬》Lv5《薙払》Lv5《地響》Lv3
《特殊スキル》《アタックオーラ》Lv1《自動回復量アップ》Lv1
《大型殺し》Lv1《中型殺し》Lv1《魔防》Lv1《致命》Lv1
《格闘マスター》Lv1《防御無視》Lv1《物防》Lv1
《スピードオーラ》Lv1《物攻》Lv1《ガードオーラ》Lv1
《器用》Lv1




