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夏の始まりは
2050年7月19日
「ぷはーっ、キマッタぜ!」
夕の部屋の床には足の踏み場も無いほど、エナジードリンクの空き缶が散乱している。
「夏休みになったし、気分も上々〜。底辺高校ざまーみろ」
夕はボサボサの長い黒髪を後ろに結びVRゴーグルを磨き始めた。
「キャラクリどうしよ〜」
夜11時、ベータテストまであと1時間。夕はテンションが上がっていた。
夕はベッドに転がると
「このゲームも自分に合わなかったら、どうしよう....」
夕はゲームをたくさん持っているが、そのほとんどがプレイ時間1〜2時間で止まっている。合わないと思ったら徹底的にやらない。
夕の瞳に薄っすら涙が滲む。
11時40分
夕は裸になり、ウェットティッシュで全身を拭き始めた。この日のために買ったお気に入りのダボダボのTシャツを着て、クーラーを21℃に設定した。
「今日は壊れないでよね」
11時50分
もうログインできるという情報がネットを駆け巡った。ネットニュースにもなり、かなり話題だ。
「来たか。でも....私は0時から」
深夜0時
夕はVRゴーグルを被りベッドに寝そべった。
部屋からは明かりが消え、外の雨音だけが聞こえる。
「さよなら。地球」
ステラへようこそ。あなたの名前は?




