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プロローグ
なんでこんなことに……!
高校の屋上から、
結花は落下していた。
今日は終業式だった。
通知表を受け取り、進路の決まった結花は、いつものように屋上へ向かった。
強い風が吹き、煽られた紙を追って柵に手をかけた――
まさか、それが外れるなんて思いもしなかった。
宙に投げ出されながら、走馬灯が見える。
友達。
家族。
そして――
兄の声が、蘇る。
『死を直感したときは【切り替えろ】。
それでも駄目なら、力の限り願え。
大丈夫。お前は絶対ーー死なない』
死にたくない。
死にたくない。
死にたくない――。
「絶対に……死ぬもんかーー!」
叫んだ瞬間、強い光が放たれた。
「……なに……?」
光に包まれ、周囲の景色が霞んでいく。
落下の感覚も、風の音も、次第に遠ざかっていった。
結花は、ただそれを見つめることしかできなかった。




