第46話 詳細
「ふわぁぁ、眠いな」
昨日久しぶりに神技を使ったせいで、だいぶ眠かった。
「眠たそうだね、ウィル」
「うん、少しな」
俺は声をかけてくるミアにそう返すと椅子に座った。
「それにしても、ウィル。昨日の依頼はどうするの」
「そうだなぁ、まあ、詳細を呼んでみるか」
俺はそう言って依頼書を取り出す。
「えーと、なになに、」
----------------------
依頼内容・詳細
依頼対象
ここから南側にある領地の貴族(領主)
依頼内容
領主の悪事に関する摘発、排除
報酬
・5000000G
・その領地への着任権
----------------------
「やっぱり破格だよな。この依頼」
「そ、そうだね。」
「まあいいや、じゃあ、行ってくる」
「え、今から」
「そうだな、だって俺一人だったら準備なんていらないからな」
「え、私も連れてってよ」
「ミアを、けど危ないぞ」
「いいよ、だって私はずっとウィルについて行くから」
「ボクもですよ、昨日どこ行ったのかと思ったら二人でイチャイチャしながら帰ってきたんですから」
「そ、それはだな」
「ボクも連れてってくださいよ」
「私も連れてってよ」
「もう、分かったよ。けど危ないことはするなよ」
「うん」
「はい」
「はぁ、、、」
二人を連れて行くことになったので俺は出発を数日遅らすことにした。
「ウィル、準備できたの」
「ん、とっくに終わったぞ」
ミア達は色々と準備が必要なようで朝から武器の手入れや物の整理など、色々と忙しくしていた。しかし俺は部屋の中である物を造りながら紅茶をすすっていた。
「ん、何造ってるの」
「秘密だ」
ミアが部屋を出て行ったのを確認すると、俺は見えるか見えないような透明な球体を取り出す。
「炎よ栄えよ」
指先に灯った炎は球体に吸い込まれた。
「水よ静めよ」
指先に集まった水は球体に吸い込まれた。
「風よ進め」
指先で渦巻きだした風は球体に吸い込まれた。
「土よ守れ」
指先に現れた石はバラバラになり球体に吸い込まれた。
「闇よ憎め」
指先に灯った黒い深黒は球体に吸い込まれた。
「光よ生きよ」
光り輝いた指先を球体に向ける。
「はっ」
光は球体に吸いこまれ宙に浮かぶ。
「原初よ、集え」
球体が、光り輝くと球体の色は透明に戻っていた。しかし、
「できた」
その球体はある方向から見ると青、またある方向から見ると赤、見る方向によってその球体は色々な色に見える。
「っ」
俺が炎をイメージして魔力を注ぐと球体からは炎が吹き出る。次に氷をイメージすると部屋の片隅が凍り付いた。
「成功だな」
俺はそのなんとも不思議な雰囲気が漂う球体をもう一つ造り大事にしまった。




