第37話 神剣・創破
「面倒だな」
僕は今日は一人で自分の所有地へ来ていた。
「はあ、弱いな」
雑魚達が地上から魔法を放ってくるが黒剣で切り裂くだけで魔法は吸収される。
「ん、うわ」
僕がゆらゆらと空を飛び回ってると鳥型の魔物の群れが僕を襲いかかってくる。
「はっ」
白剣に魔力を流すと剣から炎が吹き出し剣に纏わり付く。僕が剣を横薙ぎにふるうと鳥達は一匹残らず地上に落ちていった。
「ふぁぁ、やっぱり弱いな」
黒剣は魔法などを吸収し、白剣は通常の十分の一程で魔法を詠唱無しで使える。
「そうだ、合わせてみるか」
僕は二つの剣を重ねると、
「そうだなぁ、、、、、鍛冶技 完全融合」
新しく創った技で二本の剣は徐々に重なって光輝く。そして光が収まると白の魔結晶が表に、黒の魔結晶が裏についた白銀のいかにも強力な剣が地面に刺さっていた。
「よし、成功だな」
僕がその白銀の剣を手に取り魔力を流すと、
バキンッ
くっついていたはずの白銀の剣は元の黒剣、白剣に分かれてしまった。
「なに、」
今度はその二本に魔力を流すと二本は光輝くと白銀の剣に変わった。
「ん、もしかして」
今度は炎を放つのを想像して魔力を流すとなんと剣先から炎が吹き出る。
「そう言うことか」
恐らくこの剣は魔力を流すとき思い浮かべた事ができる剣なのだと思う。始めは元の剣が頭に残っていたので二本に分かれ、二回目は炎をイメージしていたので炎が吹き出た。恐らくは元の剣の特性を受け継いでいるのだろうがこの剣はずっとまわりから少量の魔力を吸収しており恐らくはそれで剣の能力を使っているのだろう。
「ん、そう言えば」
僕は自分で炎球を浮かべるとそれを白銀の剣で切り裂く。すると炎球は白銀の剣に吸い込まれていった。
「やっぱりな」
元の黒剣の能力を引き継いでいるのだろう。魔法を切り裂くと自動で魔力に変換され吸収された。ちなみに今気付いたが意識すると剣に蓄えられている魔力の量が分かるようだ。そしてそれによると僕が全ての魔力を注ぎ込んでも余る程の容量がある。
「そう言えば、名前はどうしよう」
そう、そこがある意味問題だ。
「そうだなぁ、、、、、神剣・創破」
僕はこの剣を神剣・創破に決めた。何故ならこの剣は創造を司った剣と破壊を司った剣を合わせたものだからだ。その時、
「グオオオオオオオオオオオオオ」
前に倒したのは竜だったが今度は正真正銘の龍だった。
「ほう、龍か。」
僕は久しぶりにテンションが上がる。
「グワァァァ」
炎を纏わせながら腕を振りかざす龍だったが龍の腕は振り上げたままピクリとも動かない。僕が龍の腕を氷の鎖で縛っていた。そして縛られた龍の腕はどんどんと凍り付いていた。
「グ、、グワアア」
なんと龍は自分の腕を噛み千切りそのまま僕に向かって炎を吐いてきた。僕が炎を創破で切り裂くと炎は二つに分裂して剣に吸収された。
「さあ、お返しだ」
僕は龍の炎で蓄えられた魔力をそのまま小さな冷気の弾丸に変えて放つ。すると弾丸は龍の体に深々と入った。
「爆」
僕が呟くと龍の体中の弾丸から四方八方に氷の刺が龍の体を切り裂いていく。そしてやがて龍の体は氷の刺が大量に絡まり綺麗な氷の華ができあがる。
「勝利だな」
僕は龍の体を片付けると家に向けて飛び去った。




