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女魔法聖騎士は復讐とやり直しのため過去と未来に(処刑は自業自得なのだけれど)  作者: 安藤昌益
行動開始

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裏切り者達の動静(未来)

 なんとなく場所はわかった、どういうわけか。サヴォイラ公国のニース市から10キロほど離れたところだ。そこの冒険者ギルドに冒険者登録して、金を稼ぎながら裏切り者達に復讐していくこと、躊躇なく決めた。南方にかなり飛ばされた。ハブス神聖帝国までは数百キロは距離がある。裏切った聖女達の居場所を正確に知るには、先ずそこに行かなければならない。旅は時間がかかるし、金もかかる。焦らず進むしかあるまい、と腹をくくった、自分でも不思議に思う位に簡単に。

 歩き始めてしばらくして、後方に気配を感じた。魔獣の気配だ。グリーンベアが1頭だった。かなりでかい奴だった。

「まずは、新しい私への生贄の第一号になってもらうか。」

と彼女は剣を抜いた。


 冒険者ギルド。冒険者といっても、武者修行とか一部の使命感に燃えた者達の他は、社会からのはみ出し者、失業中の傭兵とかからなる何でも屋である。叩けば何かが出て来るような奴らもいる。魔獣等の退治から排水溝のどぶ攫いまで必要だが、人がやりたがらない仕事をさせ、報酬を支払い、危ない連中を管理するための窓口が冒険者ギルドである。

 だから、その登録というのは簡単だった。グレイス・フェイスは、エスペランサ・ルスと名乗った。偽名ではあるが、これからの彼女の名前となる。

 受付の中年の女は、名前と職業を書いた申請書を受け取ると、

「ランクの証明となる獲物とかはあるかい?なければ最低の石級からになるが。」

と問うてきたので、それは予想済だったから、グレイスことエスペランサは、

「レッドベアがあるわ。2匹だ。収納袋に入れてあるけど、どこでだす?」

と答えた。受付女は、意外そうな表情になって、

「じゃあ、こちらに来て頂戴。」

と彼女を別室に連れて行った。そこは、獲物の解体場所てもあり、提出場所でもあった。

「じゃあ、そこの台に置けばいいのね。」

と言って、収納袋から魔獣レッドベアを出した。

「ほお~。」

とそこにいる男女は感心するような声を上げた。

「こいつの確認とあなたの申請の受理、登録証の発行、ランク確定、これの買い取り価格、その支払いまで少し時間がかかるから、控室で待っていて頂戴。」

「分かったわよ。でも、早くしてね。お腹が減っているから。」

と彼女は答えて、その部屋をでた。


 小一時間で登録証はでた、銀等級、上の下というところである。報酬は銀貨50枚、500コルドバで、しばらくの衣食住には不自由しない額だった。

「あんた、銀等級だって?なかなかじゃない?同席していいかしら?」

 ギルドの待合室兼食堂兼飲み屋で、スープとハム、ソーセージ、チーズとパン、そしてワインで夕食をとっていたグレイス、いやエスペランサに声をかけてきたのは、一見して魔導士といういでたちのくすんだ金髪のアラサーというと、まだ若いと本人は主張するが周囲には笑われる年齢くらいに見えた。

「いいわよ。パーティー加入のお誘いかしら?条件次第では考えるわよ。」

と微笑んで言うと、スープをすすりながらではあるが、

「察しがよくて助かるわ。実はそうなのよ。」

と女もニッコリ笑った。

「むさくるしい、下心のある男でなくて安心したところよ。」

と返した。

「私も、実力のあるパーティー未加入者が女性で安心したところよ。」

とその魔導士の女は言ってから笑った。

「ああ、ごめんなさい。私はドローレス、見ての通りの魔導士よ。あと他のメンバーは2人。最近・・・というより、さっきお願いしたら、快諾してくれたのよ、もちろん女の子よ。」

と自慢するようなしぐさをした上にドヤ顔した、何故か。

「紹介するわ、こちらよ。」


「勇者様は、魔王倒して、その時負った傷でなくなったと聞いていたんだれど、私は。」

「実はね、噂ではパーティーのメンバーに暗殺されたって言うのよ。その実行犯は、密かに処刑されたらしいのよ。誰だったかしら?」

「ああ、え~と魔法聖騎士の男だったかしら、女だったかしら?あまりはっきりしていないのよね。パーティーメンバーが誰だったかも、はっきり知られていないのよね。だから、全員共犯者では?という噂もあるわ。ああ、ハリングトン侯爵が主犯だという話よね、だから失脚したという話よ。」

 ブレンダ、治癒士。ガダルーペ、盾士と結界士を兼任。金髪の、ともに19歳の女性だった。 

「聖女様は、勇者の鎮魂のために、辺境の小さい修道院にいるって聞いたわ。」

とドローレス。

「ふ~ん。聖女様も共犯者かもか・・・。世も末ね。まあ、私には関係ないけど。」

とグレイスは無関心を装ってワインを傾けていた。

「まずはハリントンの馬鹿だな。」

 心の中で呟いた。


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