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完結「死亡フラグが立ちすぎてる彼女を何とか救いたい」というゲームの世界に転生してしまったので彼女を救おうと思います?。(連載版)  作者: おすし
真章

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ここからこの話の本編になります。

今までがあまりにも適当でした。

すみません。

反響があれば丁寧に書き直します。

 約年三十五年前ー



 一人の男の子が施設で学習訓練を終え、疲弊し、いつも居る大広間に足を運んでいた。


 その子の名は九条輝。今年で四歳になる。容姿は整っていて非常にかわいらしい子供だった。


 光適正で全宇宙最高の適正を持つ紛れもない超傑作だ。


 大広間に入るといつも居る子供の他に女の子が中央で大人の指示を受けている様だった。


 その大人、九条睦月が輝が部屋にやってきたのに気づき声を掛ける。


「あ、輝君、こんにちは」


 輝は無言で会釈する。


「紹介するわね。この子はあなたの妹の真月(マツキ)ちゃん。今日幼年学習を終えて此所に来たの」


 そこで輝は自分とどことなく似ている女の子に目を奪われた。その姿は物語のお姫様の様に色白で儚く、長く真っ黒な髪の艶は虹色に輝き、大きなぱっちりと開いた目の黒い瞳は透き通る様に綺麗だった。誰がどう見ても可憐で絶世の美少女だ。


『・・・・なんて可愛いんだろう』


 それが輝が抱いた真月の初対面の感想だった。


 その子が小走りに輝の元にやってくる。


 そして屈託の無い満面の笑みを浮かべ手を取り挨拶をしてくる。


「はじめまして!。おにいちゃん!」


「う、うんっ。」


 輝は口を半開きで呆けながらそう返すのが精一杯だった。


 それを聞いた真月はそのまま輝に抱きつく。


「わ!」


「えっへへっ」


 初めて会った人間とは思えないほど物怖じしないその姿は見る者を驚かせる。真月を見てきた睦月もこの反応は予想外だった。真月のこんな行動は偏に血筋が大きいのだろう。一目で自分の最も信用できる人間と判断してしまったようだ。さすがにこの行動に驚く輝だが真月は只嬉しそうに笑みを浮かべるばかりだ。


 輝とってその出会いは()()()()()となる恋の始まりだった。




 それから二人は学習訓練以外の時間は二人で過ごしていた。


 輝が何処に行くのも必ず真月は子犬の様についてきて一緒に食事をしたり遊んだり、時には些細な事で軽く喧嘩もした。でもすぐに仲直りする。


 本当に仲の良い兄妹だ。


 輝は本当によく真月の面倒を見た。そんな輝に真月もよく懐いていた。


 輝もそれまであまり見せなかった笑顔をよく見せるようになり周りを和ませた。


 輝の訓練学習は人が想像を絶する過酷なモノなのだ。常人であれば冗談では無く千回は命を落とすだろう。


 適正とはその訓練に耐えられる心を持った人間なのだ。これは遺伝とは関係が薄い。しかし無関係ではない。遺伝子によって適正が大きく伸びる。


 その血統に魂の根源は回帰する傾向にある。


 心とはやはり血統に受け継がれるものなのだ。


「わたしね、おにいちゃんとけっこんする!」


 いつも仲良くしてる二人からそんな声が聞こえてきた。


「そしてね、たくさんこどもをうんでね、みんなでなかよくくらすの!」


 輝はその言葉を聞き苦笑する。


「結婚は出来ないかな?、もう家族だしする必要が無いかな?」


「え~、わたしおにいちゃんとけっこんできないの?」


 悲しそうな顔をする真月に輝は頭を撫でながら答える。


「結婚は他人が家族になるのにやるんだよ?真月は僕と家族じゃなかった方がよかった?」


「いや!。わたしおにちゃんのいもうとがいい!」


「そうだね。およめさんなんてりこんしてしまったらたにんだからね。僕も真月が妹のほうがいいよ」


「・・・りこん?。よくわからない」


「はははっ、でも子供は作れるから大きくなったらいっぱい作ろうか?」


「うん!やくそくだよ!」


 真月の満面の笑顔と輝のはにかんだ笑顔を眺めながら睦月は微笑む。


『美月ちゃんの訓練が終わったら連れてくるけど、どうしようかしら?本当仲がいいのよね、輝を取り合いにならないかしら?。』


 美月は真月の双子の妹。予測に強い適正を持っていた為、幼年期教育に時間が掛かるのだ。


 真月の適正は共和で人よりも高い適性を持つが、幼年教育にそこまで時間がかかる訳では無かった。


『まあ、予測者からの指示も無いし問題にならないわよね?。それにしてもやっぱり共和適正は凄いわね。誰とも仲良く成ろうとしなかった輝とあんなに仲良く成るなんて。さすがは人類の欠かせない裏の守り神ね。しかし本当に可愛い子達ね。』


 共和適正とは予測特性や光特性と同様に珍しく国を形成する為の必要な適正だ。人に理解させ、愛される為のデバイスを操る。洗脳の様だが洗脳ではけして無い。人の邪念を低下させ、素直になる効果をもつ。


 予測がいくら正しくても共和が居ないと人はまともに動かない場合があるのだ。


「叔母さん!」


 不意に輝に声を掛けられ我に返る。


「私の事は睦月お姉さんと呼べと言ったはずよ」


 凄まれ恐れ、輝は言い直す。


「睦月お姉さん!」


「どうしたのかしら輝君?」


「今日もね、真月の周りにたくさんよく解らないモノがふわふわ纏わり付いてるけどあれ何?なんか綺麗なんだけど」


 輝の質問に頭を悩ませる。普通に何も見えない。輝は光特性が高い為、他には見えないものが見えている可能性を考え魂などを可視化出来るデバイスで見てそれは解っている。再生期を終えた魂の根源だ。通常は女性の体内に宿るのだけどまだ子供なので宿れないのだろうと睦月考えていた。さすが共和特性。こんな幼くてもたくさんの根源から愛されている。ただ子供に説明するのは確証が無い為控えている。


「今日も見えるのね。それは悪いものじゃ無いから安心していいわよ。何かは・・・もう少し大人になってからね!二人の秘密よ!」


「?」


「おにーちゃん?。おばさんとなにはなしてるの?」


「睦月お姉さんでしょ?」


 離れていた真月が話に割り込んできたので輝は受け答えを委ねる様に睦月を見る。


「真月ちゃんも、もう少し大きくなったら教えてあげる。心配しなくてもいい事よ」


「?」


 二人そろって同じような反応をするのがとても可愛い。まあ姉さんの子供だし似ていて当然なのだろうけど。


 そんな事を思いながらが二人の頭を撫でる。特に隠す必要は無いが睦月の人心学者としての感情が子供に推測で答えるのは気が引けているのだ。


 人心学者とは子供を最適に育てる事を目的として作られた適正だ。そしてホムンクルスの製造も行っている。睦月は特にこの適正が高く、彼女が育てる子供は国を代表するトップエリートになることが多かった。




 それから数日が経ち、美月が施設にやってきた。


回想のため24話、25話は毎日18:00に更新します。

26話も回想なのですが、こちらはタイミングを見て投稿します。

良ければお願いします。

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